Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

甘い海水?インドの奇跡か

2006-08-20 20:19:51 | Thinkings
 インド!
 「インド人もびっくり」で知られるこの国は、サイババ、アガスティアの葉、レインボーマンなど、神秘的な事象や存在の宝庫。まさに人類最後のスピリチュアル・パラダイス!

 ちなみに私は、スピリチュアルとか予言とか奇跡と言った類は、信用しておりませんのであしからず。金が絡むと特にその傾向は強まります。
 とは言え、別に信じるのは個人の自由だと思っております。今回の記事も特にその方向を中傷する内容ではありません。

 なんでも、インドで「海水が甘くなる」という”奇跡”が起きたそうなんですけれど・・・

聖人の奇跡?「海水が甘い」と住民殺到 インド西部 Sankei Web

 インド西部ムンバイで18日夜、「海の水が甘くなった」とのうわさが広まり、数千人が海岸に殺到して海水を飲む騒ぎがあった。
 水を飲んだ住民は地元テレビに「本当に甘い。奇跡だ」と口々に話したが真偽は不明。水は汚染されて茶色に濁っており、ムンバイ市当局は「病気になる恐れがある」と飲むのをやめるよう呼び掛けている。


 記事によると、近くにイスラム聖人の霊廟があるらしく、その聖人が起こしたのではないとの憶測から”奇跡”と呼ばれているらしいのですが・・・

 この記事のポイントは、”水は汚染されて茶色に濁っており”という下りではないかと。
 もしかして、汚染物質の中に甘味料や甘みを示す化学物質があるのではないかと思うのです。もしくは、もっと直接的に、流れ込む河川や沿岸の工場から、大規模な薬品の流出があったのでは?とも考えられます。
 あるいは、集団的思考による一種のプラセボ効果が働いたとか。

 何にせよ、市当局が海水を採取して調べているそうなので、結果が出るのを待ちましょう・・・報道されないと思いますけれど。

 ただ間違いなく言えることは、「甘くなろうが何だろうが、海水は飲まない」。塩分濃度が高すぎて、人間が多量に飲むことはできません。増して、記事中のように汚染されているような海水はもってのほか!

 奇跡を信じるのは勝手ですけれど、今回の件で集団食中毒や何らかの化学物質汚染が進まないとも言い切れないだけに、騒動が早期に収束するといいのですが。