Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

同和問題を食い物にする人々

2006-08-22 18:13:08 | Weblog
 同和問題とは、平安時代から続く日本独特の差別問題です。今日の同和問題は、江戸時代、庶民の関心や不満をそらすために、積極的に被差別を区別したことが直接の発端となっています。現在の中韓が反日政策を行うことで、内政批判を押さえ込んできたのと同じ手法です。

 しかしながら、戦前戦後の政策転換により、被差別部落住民の平民化が行われ、1990年代には、行政的な施策も収束を迎えた・・・はずでした。

 現在でも同和問題に対するセミナーなどは行われており、その影響はごく小さいながらも残っています。そして、影響は小さくなったにせよ、その差別意識を撤廃しようと動いている組織もまた、存在します。
 ですが、そういった純粋な「差別の撤廃」とは別に、は新たな問題を抱えてしまいました。

 いわゆる「えせ同和問題」と言われるものです。

 えせ同和問題とは、何も「組織を騙る」ことだけが問題ではなく、「組織であることをたてに、自治体や企業に不当な要求をする」こと全般を差します。中には暴力団が密接に関係しており、資金源になっている団体も少なくないと聞きます。

 そんな中、とあるの大物が逮捕されたようです。

解放同盟支部幹部ら逮捕 八尾市発注工事、業者恐喝の疑い

 大阪府八尾市発注の市営住宅改修工事をめぐり、下請けの建設業者から現金100万円を脅し取ったとして、府警捜査4課と八尾署は恐喝の疑いで、特定非営利活動法人(NPO法人)「八尾市人権安中地域協議会」理事長で解放同盟大阪府連合会安中支部相談役、丸尾勇容疑者(58)=同市中田=ら2人を逮捕した。毎年実施される同工事の発注は、丸尾容疑者が市に圧力をかけて随意契約とし、受注業者まで決めていたという。

 今回の事件は、を食い物にする、このような利権団体の実態を端的に表すものです。やっていることはそこらの過激派などと同じどころか、人権やを大義名分にして行政に介入するまで力をつけてきたと言う点で、よりたちが悪いと言えるでしょう。

 彼らは同和問題を解決するのではなく、彼ら自身の不当要求により、イメージを失墜させ、を敬遠する風潮を助長している事は間違いなく、また本人達も同和問題が自身の利権と密接に関わっていることから、解決、縮小を嫌っているようにも思えます。
 少なくとも、同和問題はそれを利用して利権をむさぼる輩が存在している限り、無くなりません。皮肉にも、同和問題は、本来は自身の権利を回復するための団体が、その傷を広げているのです。

 後100年もしたら、完全に世代交代が済んで問題にすること自体がナンセンスになるような気もしますけれど、それでも尚残っているとしたら、よほど「ビジネスとしてうまみがあった」と言うことなんでしょうね。