Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ネット上のウソ発見器

2006-08-27 19:35:00 | Technology
 ネットには、ありとあらゆる情報が流れていると言っても過言ではありません。情報の流れ方も、マスコミ的な一方通行的なモノではなく、「口コミの拡大版」のような側面もあるため、もちろん信用に値しない情報もたくさん流れているわけです。
 これらの情報に惑わされないように「取捨選択」を行うことがネットでの情報収集を行う上で、ユーザーに求められる大変重要な「技術」になっています。

 しかしながら、自分にとって全く専門外である情報、例えば、私にとってのコスメや芸能関係については、それについての基礎知識や絶対的な情報の蓄積が不足していますので、うまく正否を判断できず、ガセをつかまされてしまう可能性がグンと高まります。
 個人的な事だったらあきらめもつきますけれど、仕事の際に思わぬ調べ物を依頼され他としたらそうも言っていられません。そんな正否の判断に困ったとき、将来はプログラムが相談に乗ってくれるかもしれません。

ネット情報「ウソ発見器」 総務省が開発へ asahi.com

真偽が見極め難いさまざまな情報が乱れ飛ぶインターネット。その中で、ウソや間違いらしい情報を自動的に洗い出し、ネットの利便性を高めるシステムの開発に総務省が乗り出す。ネット上にある関連深い別の情報を探し出し、比較参照することで、情報の「デマ率」などを示す。研究機関と協力し、2010年までの開発を目指す。07年度予算では、まず3億円を要求する。

 このプロジェクトが目指しているのは、その情報の信用度。ですから、通常の嘘発見器の様に、「その人がウソを言っているか見抜く」という「白か黒か」と言ったモノではなく、「この情報ソースは80%信用できる」というわりと「曖昧」なものであることを理解する必要があります。

 記事の内容をそのまま理解するならば、ある情報ソースについて、その情報ソースに関連があると思われるその他の情報と比較検討し、いわゆる「デマ率」を算出するモノらしいです。言ってみれば、専門家が自分の知識と経験を総動員し、真贋を見極める事をコンピューターにやらせようと言うのですから、相当に高度な技術が不可欠であることは言うまでもありません。しかしながら、完成すれば、そうとう便利な代物になるのは間違いありません。

 あくまでも、基本的な事が間違っていないかという確認という形で。

 結局、常軌を逸したこと、画期的なものなど、過去にデータが無いもの、あっても役に立たないものに対しては無力な訳で、最後に判断するのは結局それをつかう人間なのです。逆に言えば、それを使うことによって、ガセをつかまされる可能性もあるわけで。結局は、判断材料が一つ、増えることになるんではないかなあと思っています。

 そう考えると、初年度3億円というのは、高い買い物なんじゃないかなあ・・・

広島大断水はお粗末な対応に終わるのか

2006-08-27 00:44:58 | Thinkings
 もし仮に、復旧完了と同日程の3週間の間、2万6千世帯に対し断水をし続けるというならば、全くお粗末というか、お話にならないと言わざるを得ません。

 何の話かと言いますと、広島で起きた水道トンネル崩落による断水の事です。

一部工場の操業に影響も、広島の2万5000世帯で断水 Nikkei Net

 広島県営水道の送水トンネルが崩落、復旧工事のため同県呉市と江田島市で26日午後、計約2万5000世帯が断水になった。両市は対策本部を設置し給水車を出動させるなど対応に追われた。工事終了には約3週間かかる見通し。また工業用水の給水も停止されたため、呉市の日新製鋼呉製鉄所や王子製紙呉工場では生産設備の一部を停止した。

 現在、”送水トンネルの復旧工事完了に3週間程度かかる見込み”としてあるのみで、「断水はいつまで続くのか」については全く言及がありません。

 両市では9月1日から小中学校の二学期が始まるが、江田島市では給食の実施は難しく弁当持参とする方向で検討中という。

と言う報道があるということは、少なくとも9月1日までは水道から水が出ない状態が続くと言うことでしょうか。

 ちなみに、呉市の情報提供ページでは復旧について特に情報提供はなく、江田島市の方は、報道と同じく3週間の記述が認められます。

 この暑い時期に3週間も、風呂にも入るな、洗濯も控えめにと言うことなんですかね。

 また、このasahi.comの記事によると、

トンネルは厚さ約35~40センチのコンクリート製で、65年に送水を開始。水を止めて点検したのは79年が最後という。

と、27年間も点検してないという事実が明るみになっており、県公営企業部の事業の進め方についても、今後糾弾があるのは必至な状況です。 

 一度便利さに慣れてしまった人間は、なかなかそれが無い生活には戻れません。水道などのライフラインはそれの最たるモノです。
 両市は、一刻も早く広島県に働きかけ、仮設導水管を設置し、断水状態を解除できるよう努力すべきでしょう。

 とは言え・・・いくら何でも3週間の間も給水車で対応なんて、いろんな意味で馬鹿げていますので、代替案を模索している最中だとは思いますけれど。本当のところはどうなんでしょうね。
 うちでも中長期にわたる断水が起こらない・・・まあ規模の大小はあるにせよ・・・とは限りませんので、市民生活にちょっけるするライフラインの維持管理は、心してやっておかないといけないですね。全国のライフライン事業者に対しての良い教訓だと思います。