Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

陸では安全、空では危険 -キッズケータイ-

2006-08-01 18:48:19 | Technology
 飛行機は便利ですよね。陸路、海路ではうんざりしてしまうような道のりでも、数時間で目的地まで運んでくれて、事故も驚くほど少ない。しかしながら、私たちガジェット好きにとって残念な点が、離着陸中は電子機器を使ってはいけない、電波を出す物は通常飛行中も不可というところ。
 計器への悪影響を防ぐため、というのは分かりますけれど、そんなにデリケートなのかなあ、と言うのは正直な感想。それでも、電波を出す一番普及している電子機器、携帯電話が使えないため、機内はとっても快適に過ごすことができると言うのは副次的なメリットですね。

 さて、近頃の物騒な世の中をふまえ、子供に対する安全意識の向上が盛んです。そんな中、ドコモはキッズケータイなる物をリリース。いつでも子供の場所が分かるGPS機能と、いざというときのための防犯ブザー機能がついた、正に子供を守るための携帯電話です。
 ところで、暴漢に子供が連れ去られたとき、キッズケータイの電源を切られてしまったとしましょう。または、自分の居場所を知られるのが嫌で、子供が電源を切ってしまったとしましょう。そうなるとGPS機能も防犯ブザーも使えません・・・そんな時のために、キッズケータイには「一定時間で自動的に電源が入る機能」がついています。大変有用な機能に見えますが、これを「危険機能」として監視対象にしている人たちがいるのです。
 さんざん前振りしておいて、今更ですが。

キッズケータイ テークオフ注意

 防犯ブザーや位置通知などの防犯機能でヒット商品になった、NTTドコモの子供向け携帯電話「キッズケータイ SA800i」が、航空会社には“警戒対象”になっている。知らない間に、機内で電源が入っている可能性があるためだ。

 電源が切られてしまっても保護者が子供の居場所を確認できるよう、一定時間ごとに自動で電源が入る機能がついているのが原因。完全に電源を切るには、暗証番号を入力する必要がある。


 すでに離陸に遅れが出たりしているそうですが、その場になっても暗証番号を知っている人がいなければ、空港に預けておくしかなくたいへんやっかいさんです。

 ところで、私が以前、家族で飛行機に乗ったときのこと。上昇中に突然弟の携帯が鳴り出し、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。降りてから当然のように説教された弟の釈明は、「アラームが鳴った。電源は切ってあった」。
 どうやら一部の携帯は、例え電源が切ってあってもアラームセットの時刻が来れば鳴るようですよ。例えどう言い訳しようが結果が全て。お気をつけください。