日本では劣勢・・・というか、DSやPSPの陰に完全に隠れてしまっているXBOX360にニュースが舞い込んできました。
なんでも、XBOX360用のソフトウェア開発ツールを、一般に無料で提供するというのです。
Xbox 360のゲーム開発ツールが無料に ITmedia
米Microsoftは8月13日、ゲーム開発ツール「XNA Game Studio Express」を発表した。Windows XP対応PCに無料でダウンロードでき、Windows XP対応PCとXbox 360上で動くゲームを開発できる。専門の機材やスタジオを持つプロの開発者でなくても、低予算で自由にゲームを開発できるようになる。
以前に、PC-FXGAという今は亡きPC-FXの個人用開発環境が発売され、鳴かず飛ばずのうちにハードウェア自体が終わってしまうと言う悲しい出来事が思い出されました。
もう時効でしょうから余談を少し。私はそれのモニターに当選し、締め切りにどう考えても間に合わなかったため、「シム宗教」と言う悪夢のようなゲームの企画書(当時、オウムのサリン事件がまだまだホットな話題でした)を送りつけたという私的黒歴史が存在します。この場を借りて電波新聞社マイコンベーシックマガジン編集部の皆様に深くお詫びを申し上げます。
ちなみに、その企画書を送った時点でPC-FXはすでに斜陽、というか社会的に「無かったこと」にされている状態であり、モニター結果の発表はとうとう紙面に載ることはありませんでした。当選者はあと二人いたと思うのですが、私に比べてまじめに取り組んだと思われる、彼らの悔しさが忍ばれます。
閑話休題。
XBOX360の開発環境の配布については、Microsoftの進めてきた「XNA」戦略が根底にあり、今回のXNA Studioは、そのプロジェクトの具体的な成果だと言えます。
XNAとは、簡単に言えば統合ゲーム開発環境のこと。ざっくり説明するなら、MicrosoftのVisual Studioの様な統合開発環境のように、コーディングのよりコア的な部分を開発環境側で提供することで、開発者の負担を大幅に減らすこと。そして、他プラットフォーム間の差異を開発環境で吸収し、「移植」という手間を無くすことなどを実現する為のものです。
この試みはXBOX360の間口を広げるとともに、次世代のXBOX360開発者を育成、発掘できるとても有効かつユーザーにとっても面白いものだと思います。
現在、PCの普及率はかなり高い水準にあり、開発ツールが無料で提供されると言うことは、ユーザーにとって導入の障壁がないに等しいわけです。ユーザー作成のプログラムから面白いものが出てくるならば、それもまた、XBOX360にとってプラスに働くことでしょう。
と、果たしてうまくいくものでしょうか?
この「ゲーム開発をもっと簡単にできる」プロジェクトの中でおもしろいのが、「作ったソフトはXBOX360とPCの両方で動く」という点。ならば、現在XBOX360の普及率が北米に比べて著しく低い日本の場合、XNAで作成したソフトが主にPC間で流通することも十分考えられるわけです。
また、同じソフトがXBOX360とPC両方で動くなら、メーカーとしては同時にリリースしたいと思うのが信条ではないでしょうか?となるとXBOX360は、XNAによってPCを競合相手に回してしまった事にはならないでしょうか。
「どうせ同じソフトがでるなら、PCもってるし」
なんて輩が出てこないとは限りませんしね。
もちろん、現行、しかも発売されて1年以内の新機種の開発環境を無料で配ると言う試みは評価されるべきです。PCとXBOX360ソフトの同時リリースについても考えすぎかもしれません。
ただ一つだけ言えることは、MicrosoftはXBOX360の普及に対しては大マジであり、HD-DVDドライブの発表といい、PS3をつぶそうと考えていることは間違いないって事です。
なんでも、XBOX360用のソフトウェア開発ツールを、一般に無料で提供するというのです。
Xbox 360のゲーム開発ツールが無料に ITmedia
米Microsoftは8月13日、ゲーム開発ツール「XNA Game Studio Express」を発表した。Windows XP対応PCに無料でダウンロードでき、Windows XP対応PCとXbox 360上で動くゲームを開発できる。専門の機材やスタジオを持つプロの開発者でなくても、低予算で自由にゲームを開発できるようになる。
以前に、PC-FXGAという今は亡きPC-FXの個人用開発環境が発売され、鳴かず飛ばずのうちにハードウェア自体が終わってしまうと言う悲しい出来事が思い出されました。
もう時効でしょうから余談を少し。私はそれのモニターに当選し、締め切りにどう考えても間に合わなかったため、「シム宗教」と言う悪夢のようなゲームの企画書(当時、オウムのサリン事件がまだまだホットな話題でした)を送りつけたという私的黒歴史が存在します。この場を借りて電波新聞社マイコンベーシックマガジン編集部の皆様に深くお詫びを申し上げます。
ちなみに、その企画書を送った時点でPC-FXはすでに斜陽、というか社会的に「無かったこと」にされている状態であり、モニター結果の発表はとうとう紙面に載ることはありませんでした。当選者はあと二人いたと思うのですが、私に比べてまじめに取り組んだと思われる、彼らの悔しさが忍ばれます。
閑話休題。
XBOX360の開発環境の配布については、Microsoftの進めてきた「XNA」戦略が根底にあり、今回のXNA Studioは、そのプロジェクトの具体的な成果だと言えます。
XNAとは、簡単に言えば統合ゲーム開発環境のこと。ざっくり説明するなら、MicrosoftのVisual Studioの様な統合開発環境のように、コーディングのよりコア的な部分を開発環境側で提供することで、開発者の負担を大幅に減らすこと。そして、他プラットフォーム間の差異を開発環境で吸収し、「移植」という手間を無くすことなどを実現する為のものです。
この試みはXBOX360の間口を広げるとともに、次世代のXBOX360開発者を育成、発掘できるとても有効かつユーザーにとっても面白いものだと思います。
現在、PCの普及率はかなり高い水準にあり、開発ツールが無料で提供されると言うことは、ユーザーにとって導入の障壁がないに等しいわけです。ユーザー作成のプログラムから面白いものが出てくるならば、それもまた、XBOX360にとってプラスに働くことでしょう。
と、果たしてうまくいくものでしょうか?
この「ゲーム開発をもっと簡単にできる」プロジェクトの中でおもしろいのが、「作ったソフトはXBOX360とPCの両方で動く」という点。ならば、現在XBOX360の普及率が北米に比べて著しく低い日本の場合、XNAで作成したソフトが主にPC間で流通することも十分考えられるわけです。
また、同じソフトがXBOX360とPC両方で動くなら、メーカーとしては同時にリリースしたいと思うのが信条ではないでしょうか?となるとXBOX360は、XNAによってPCを競合相手に回してしまった事にはならないでしょうか。
「どうせ同じソフトがでるなら、PCもってるし」
なんて輩が出てこないとは限りませんしね。
もちろん、現行、しかも発売されて1年以内の新機種の開発環境を無料で配ると言う試みは評価されるべきです。PCとXBOX360ソフトの同時リリースについても考えすぎかもしれません。
ただ一つだけ言えることは、MicrosoftはXBOX360の普及に対しては大マジであり、HD-DVDドライブの発表といい、PS3をつぶそうと考えていることは間違いないって事です。