Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ならば、日本は永遠に屈してはならない

2006-08-10 20:52:44 | Thinkings
 あまり、こういう政治問題を扱うのは好きではないのですが、ちょっと目に余る内容でしたので取り上げます。

 と言うのは、前中国国家主席、江沢民の論説にこのような文面が発見されたと言うからです。

「歴史問題、永遠に言い続けよ」江沢民氏、会議で指示 Yomiuri Online

中国の江沢民・前国家主席(前共産党総書記)が在任中の1998年8月、在外大使ら外交当局者を一堂に集めた会議の席上、「日本に対しては歴史問題を永遠に言い続けなければならない」と指示し、事実上、歴史問題を対日外交圧力の重要カードと位置付けていたことが、中国で10日発売された「江沢民文選」の記述で明らかになった。

 中国は胡錦濤政権に移行した後も一貫して歴史問題を武器に対日圧力をかけ続けており、江氏の指針が現在も継承されているとすれば、歴史問題をめぐる中国の対日姿勢には今後も大きな変化が期待できないことになりそうだ。


 永遠に、歴史問題を武器に圧力をかけると言うことは、「靖国参拝をやめても中国が圧力の手をゆるめることはない」ということ。つまり、靖国は目先の材料の一つであり、それが解決しても、また新たな武器を、ご丁寧にも60年前から発掘し、外交カードに仕立てると言うことです。

 状況が変わらないというならば、何故中国に妥協して、靖国批判を巻き起こす必要があるのですか?
 自分たちは公然と反日教育をやっている国に対して、教科書問題で何故配慮をする必要があるのですか?

 そんな中、これを狙ったわけではないでしょうが、小泉首相がなんともタイミング良くコメントを出しました。

「マスコミは目を覚ませ」 首相、靖国参拝報道を批判 (共同通信)

 小泉純一郎首相は10日朝、自身の靖国神社参拝をめぐる報道機関の論調について「メディアは公約を守らないと批判する。自分たちの意見に(公約の内容が)反対だと、守らなくてもいいのではないかと批判する」と指摘、その上で「日本のマスコミもちょっと目を覚まさないと(いけない)」と不快感を表明した。

 首相は2001年の自民党総裁選で8月15日の終戦記念日に靖国参拝すると明言したが、これまでは見送っている。

 首相はさらに「賛否両論があるのに、いつも首相を批判すればいい(のか)」と強調。「よくわたしを批判するテレビの評論家とコメンテーターに意見を聴いてみたい。首相を批判すれば格好良く見えるのだろうが、少しは冷静に目を覚ましてもらわないと」と重ねて指摘した。


 その批評家やコメンテーターは、今回の「永遠に言い続ける」という主張に対し、一体どんな反応を見せるのでしょうかね。

 中国が永遠に言い続けるというのなら、日本は永遠に屈してはならない。一度屈してしまったら、ますます要求はエスカレートしてしまうことは明白です。そして、残念ながら、日本は土下座外交で何度も屈してしまっています。ならば、中国、韓国に対する不信感が盛り上がっている今から、中国の要求を突っぱね続けなければいけない。

 そうでなかったら、日本は永遠に敗戦国になってしまうことでしょう。例え、その自覚がなかったとしても。