Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ビッグマックで分かる賃金格差

2006-08-13 00:52:06 | Thinkings
 マクドナルドに行ったとき、私が注文するものと言えば、普通のハンバーガー、チキンタツタ、期間限定メニューの3種類くらいに限定されます。そもそもそんなにファーストフードを食べることもありませんので、たまに寄りついたときに冒険しようとする気力もなく、せいぜい100マックかチーズバーガーに逃げるくらいです。

 それでも、海外や旅先で見かけると「最悪ここがある」とホっとするマクドナルド。そのメニューの中に、私から「最も」と言って良いほど縁遠いメニューである「ビッグマック」があります。これを使って、各国の労働時間単価の格差を出した調査結果が発表されました。

労働10分でビッグマック1個、東京が世界最短 CNN

ジュネーブ──マクドナルドの主力製品「ビッグマック」を1個購入するために必要な労働時間は、東京の10分が世界最短だと、スイスの金融大手UBSが9日、調査結果を発表した。

 なんでも、ビッグマックは各国間で価格差が少なく、単純にビッグマック一個が変える値段を比較すれば、その国の労働単価の差が分かる、と言うことらしいです。
 価格差が少ないと言うことは、現在の日本の価格を、そのまま為替レートに従ってドルやユーロに直しても、ほぼ増減無しという事。
 マクドナルドのホームページに寄れば、現在ビッグマック単品のお値段は280円。ならば、これをそのままドルに直すと、それがアメリカの販売価格になると言うこと。為替レートからすると、1ドル116円くらいですので、2ドル41セント・・・多分2ドル40セントくらいになるはず・・・それを確かめようとアメリカのホームページに行ったですけれど、値段が載ってない。ちなみにオーストラリアもダメでした。店舗ごとで決められたりするのでしょうか?

 ところで、その世界一高い東京の時給ってどんなものなんでしょうね。記事を元に試算してみましょう。

東京 280円 ÷ 10/60 = 1,680円

 バイトの金額じゃあないですね。やはり、正社員も含めた平均だとこんなものなんでしょうか。
 ちなみに、他の国では以下の通り。

ロサンゼルス   280円 ÷ 11/60 = 1,527円
シカゴ・マイアミ 280円 ÷ 12/60 = 1,400円
ニューヨーク   280円 ÷ 13/60 = 1,292円
ボコタ      280円 ÷ 97/60 =  173円
ナイロビ     280円 ÷ 90/60 =  187円

 時給だと結構生々しいですね。つか、こんな国でマクドナルド商売になるのでしょうか。

 今回の調査はあくまで東京。ここに地方都市が入っていたら、実際ニューヨークとか当たりまで下がるような気がしますけど、せいぜいそれくらいでしょう。ボコタやナイロビと比べると雲泥の差があります。やっぱり日本人は高給取りなんだな、と思った次第です。道理で海外進出が増えるわけですよね。

 それにしても、「海外でも値段がほとんど一緒」というビッグマックは、何度聞いても驚きですね。やはり、「同じ価格で同じものを」という信念というか、経営理念のなせる技なんでしょうね。
 次はどんな調査で指標となるのか、楽しみです。


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