CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】もうやってらんない

2022-12-05 20:55:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
もうやってらんない  作:カイリー・リード

アメリカを舞台にした現代劇といったらいいのか、
こういうドラマありそうだなという物語だった

人種問題の話のようでもあるんだが、それだけではなく、
大人としての自立というものを中核にして、アメリカ社会の理不尽というか、
そういうところをいくつも描いているんだろうと思われた物語だった
正直、誰がよいとか、わるいとか、そういう話ではないと
物語自身がそういうような感じでもあるといったらいいか、
様々な考え方と、根底にたわる何かがあったりして、
そして、誰もかれもがレッテルの中で生きているようでもあるし、
それをぶっちぎっていくために、自分で立たなくてはならないと
まぁ、そんな感じに思って読んだらよいのかしらと感じたのでありました

ベビーシッターという仕事について、
それがパートであることと、フルタイムであることで
こんなに違うものなのかと、これを読んで知ることになったんだが
アメリカという社会において、自立=働くということは
結構難しいことなんだなと思い知る内容で興味深かった
そのほかにも、黒人であることが一番なんだろうけど、
それを取り巻く、様々な階層の人間模様や、
そういう文化の間で、立場としてのあり方みたいなの、
ここでは、黒人とやたら仲良くする白人というキャラクタ、そういうのを演じているのが本心か、
そういうことによって、何かアイデンティティを作っているのか
そんな人も出てきたりして、結構入り組んでるというか
面白いと思ったのでありました

ステレオなアッパーサイドというか、
お金持ち層というのも出てきて、そこにも、また肌の色もあるんだが、
肌の色×貧富というものもあって
それらがまた、属するコミュニティやキャラクタが異なるのは
当たり前であるんだが、それぞれがまた、それぞれに対して
偏見というか、ある種の見た目、それがイデオロギーのようになってんだなと
思うのでありました

主人公でもありながら、狂言回しのようでもある女の子が
結局どうするかというところがドラマの中心になってるんだが
そこに至るまでの人間模様のできすぎさというか、
まぁ、それはよいとしても、結構衝撃的な結末に終わったように思えて
なんというか、それはそれでいいのかと思ったのでありました
これは文化の違いというべきなのか、
それぞれ良いところ、悪いところがあるということでもあったと思うんだが
一人だけ、完全に悪いところばっかりだったんじゃないかと
それがそのまま許されているかのようなのが、なんとも
もやっとというか、これがアメリカというものなのかと
思ったり考えたりしてしまったのである

そういう層にいる、ああいうキャラは、
そんな過去というか、弱点というか、不幸のようなものを抱えるものという
これまたステレオな書き方だったのかもと思ったりもするのである

鎌倉殿の13人  将軍になった女

2022-12-04 21:08:16 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
視聴完了しました
こんなにゆっくりやってて大丈夫か、もうあと何回もないんだろうと
心配になってきたんだが、あっさりと小四郎の身内殺しが完結して、
その陰でというか、いかにも大河の主人公がやりそうなことを
尼御台がやってるというのが、なかなか皮肉がきいているでもないけど
いい感じで、ああいうのが自然にふるまわれているなと感じたのであります
脚本家、だいぶひねとるなぁ

さておいて、小四郎の誰か殺してくれといわぬばかりの蛮行と、
それに反攻してくるのが可愛くて仕方ないという感じに
見えなくもない金剛とのやりとり、そして、面白くない後妻とそのお父さんという
まぁ面倒くさい人間関係のところもかなり面白いわけだが、
史実だと、承久の乱と、そのあとに、後妻の方も放逐されると思ったんだが
そうなると容疑者が尼御台いや、今回から尼将軍しかいなくなるなと
思ったりするのでありました
三浦は結局つかい走りでしかないだろうから
実行犯というか、割と現場に近いところじゃないかと思うんだけども
誰が黒幕になるか、楽しみであるなと考えるのでありました
トウあたりが実行しそうな気もするが、
それだとあんまりかなぁ

行き遅れ連呼のあたりで、あの子、滅びたどっかの家の末裔なんじゃと
ひやひやしたんだが、ただただ、そういう感じだっただけのようで、
亀の方を思い出す言われっぷりが面白かったと思うのである

トキューサが蹴鞠で大活躍して、それで手打ちかと思ったら
やっぱりちゃんと来週乱にはなるようで、楽しみで仕方ないんだが
そこで、かの有名な尼将軍演説が聞けるのかと
そこが一番楽しみなのでありました
小四郎の人徳のなさがものすごくよくでる内容になってて
最高に楽しみなのである

小四郎殺しが、金剛の嫁だったらどうしようと
ちょっと思ったんだが、まぁそれはそれとして
あと2回?3回?楽しみで仕方ないのである

【読書】1手の違いを見抜く202問

2022-12-03 21:36:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
1手の違いを見抜く202問  著:増田裕司

次の一手問題をちょっとだけ配置が違うものを並べて検討するという
なかなか面白い問題集でありました
序盤の方では、定跡確認の問題もあるのがありがたくて
見たことある形がいっぱいで、これ全部覚えておかないといけないやつだなと
改めて、勉強の大切さを撃ち込まれるような内容でよかった
全然覚えられないけど、頑張って繰り返さなくてわ

後半は、ただの実践詰将棋になってるところも多いのがちょっと残念で、
できれば、詰む詰まない問題を並べてもらった方がよかったなと
まぁ、詰めあげられないやつが何を言っているんだという感じだが、
受ける場面、攻める場面かの二択問題的なのがもっといっぱいあったら
楽しいのになと思うのでありました
とはいえ、中盤でのリードを広げるための一手問題とかは、
ちゃんと考えてわかると、すごく嬉しいので
もっとやりたいなどと思ったのである

こういうのは、解くことによって、あれこれ筋を考えるというのも重要なんだろうが
これを繰り返して、覚えるというのがやっぱり一番強さに直結しそうだなと
記憶力がとことん弱くなっている昨今、
大変な作業だとか思ってしまったのである
こういうのは続けないといけないからなぁと
やりゃいいだけなんだが、やらない自分に腹が立ったりするのであった

やや古いので、角換わり定跡とかも変わってるはずなんだが、
それでも、この内容を覚えておいて弱いわけがないよなと
改めて思うんだが、何度も思うが
記憶力が弱すぎるのが恨めしい