CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】ショーシャンクの空に

2022-06-07 21:10:46 | ドラマ映画テレビ感想
先日のローマの休日に続いて、リクエスト企画で放映されていました
不朽の名作の一つ、ショーシャンクの空にを見たのであります
これもまた、見たことなかったので、楽しみにして見たわけなんだが、
今回のテレビサイズでは、かなりカットされていたそうなので
やっぱり映画はちゃんとみないとなぁと反省しつつも、
そんな、カットされまくった放映ですら感動というか
ものすごく面白かったので、
例によってメモっておくのであります

散文的に書いておこうと思うんだが
とりあえず、モーガンフリーマンが素晴らしい役者であり、
かつ、ずっとモーガンフリーマンは、モーガンフリーマンのままで、
なんだったら、ずっと年寄りだという印象が
今回新たになったというか、これ、何十年前の映画だ?と首をかしげたくなるくらいだったんだけど、
ともかく、いつものモーガンフリーマンだけど、
最高にいい役どころだったというか、本当演技が好きすぎる、
序盤のよき理解者である部分はもちろんいいんだが、
終盤の約束の黒曜石を見つけるあたりの仕草が
いちいちコミカルでありながら、すごく自然で面白かった
なんてうまい役者だ、お金を見つけた瞬間のはっとして回りをうかがう仕草が
あまりにも自然で、映画を見てるんだが、実際にその場面を盗み見てしまったと
そう思わされるくらいでよかった
また、そんなモーガンフリーマンだからこそ、
出所してから、寄る辺なく、かつての仲間と同じ道を歩もうかという危険をほのめかしつつ、
あの草臥れた感じが、悲壮なんだけど、どこか優しいというか、
もう好きだわ、あの鴨居に文字を刻んだというのは、彼もまた自殺を考えた、
その時に気づいたということなんだろうなと思うと、深い映画だと感じたのであった

と、まぁ、モーガンフリーマンは語り部でしかないんだが、
ほぼ主役みたいな扱いでよかったと思うんだが、
本筋の話もコミカルながら、すごくよくできていて、
実際、あの時代あんなもんだったのかもなと思わされる場面が多くてよかった
刑務所がちょっとした税務署みたいになってしまうという
あの大げさな感じがとても素晴らしくて、
また、それがトリックとなって最後のシーンに繋がっていくというのがまたいい、
架空の人間を作り、そこに魂が入るというのは
今でこそ難しいのか、あるいは、そう難しいことではない
人間という社会組織が存在する限り、そういうものはこしらえられるということなんだろうかと
ちょっと面白く見ていたんだけど、ともかく、胸のすくラストシーンも含めて
とてもいい映画だと思ったのでありました

実際は、あのシーンまでたどり着かず、モーガンフリーマンが彼を探しに出ようと、
夢を、セリフを借りるなら、希望を見出したところで終わるというのも
すごく文学的でいいなと思うんだが
映像作品、こと、この映画においては、あのシーンが最適解で
ベストだなとかみしめるように見入ったのでありました

友情の物語でもあるけど、自由を勝ち取るという
とても崇高な物語なんだけど、鯱張った正義原理を振りかざすでなく、
ただ清々しく物語が動いていくのが、すごくよかった
映画はやっぱりハッピーエンドだぜなんて、
思ってしまうくらい、なんというか、とてもよいものを見たと思う一作でありました
時代なのかな

【読書】掃除屋 プロレス始末伝

2022-06-06 21:10:39 | 読書感想文とか読み物レビウー
掃除屋 プロレス始末伝  作:黒木あるじ

タイトルからして、実録系かと思ったらフィクションでした
「フリーランスのロートルレスラーには、
試合の中で事故に見せかけて相手を葬る掃除屋という裏の顔があった」的な、お話なのでありまして
プロレスというものについて、どう考えているかで
楽しみ方が変わるものだなと思わされたのでありました
個人的に、プロレスというもの自体が大がかりなフィクションだと思っているから、
それを題材にしたこういう物語というのは、
入れ子構造みたいな感じもして、もうひとつのめりこめなかったんだけど
あんまりあれこれ考えず、ただ、そういうものだと割り切って読むと
コミカルなキャラクタと、始末屋稼業の難しさが面白くて、
するする読まされる小説でありました
へたにプロレスだと思って読んでしまうのがいけない
そういうギミックだけど、仕掛け人みたいなもんだと思ったら
かなり楽しいと思えたのでありました

レスラーというか、プロレス業界の悲喜こもごもも見せつつ、
レスラーとしての生き方、プロレスの在り方、
その矜持が見えるというのがかっこいいところで、
相手の攻撃を受けるというそれから発生する
プロレスという真剣勝負の良さというのをこれでもかと書き連ねているのがよかった

始末する相手も、色々な思惑があったりして、
ものすごい悪党だからどうしたとか、そういう話でもなく
レスラーとして、たまたまそういうこともあったのかという人もいれば、
恨み晴らしますのような感じでもあったり、
銭金に踊った挙句であったりとか、
このあたり、下世話な方がいかにもプロレス界隈っぽいなと読んでいて感じたわけだけども、
業界は本当に大変なんだろうなと、いらん心配をしてしまうリアルさがよかった

凄惨な事件や、悲惨きわまる残酷ショー的なものもないので、
割と安心して読めるし、
それでいて、謎解きのような要素もあって飽きのない
よい物語を楽しめたと、あっという間に読み終えたのでありました

鎌倉殿の13人  義時の生きる道

2022-06-05 21:03:03 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
視聴完了しました
今月はじっくりと曽我兄弟のかたき討ちをやるようで、
なかなか楽しい序盤でありました
と、偉そうに書きながら、日本3大かたき討ちと言われている
この事件について、なんもしらんのである
他の二つは知ってるのに…、
そういや、富士山にいったとき、そんな看板見たなというくらいの知識である

そんな視聴者に配慮したように、唐突に出てきた曽我兄弟と、
そのあらましをみんながわかりやすく解説してくれるという
とても親切なシナリオになっていて、
そういうことかと納得しつつ見ていたら、
気づくと頼朝暗殺まで抱っこになっているというのがなかなかよくて、
この話の序盤としては、最高にいい滑り出しというか、
利害関係者のリストアップと、まず第一想定が披露されるという
ミステリだったら、解決に向けての序盤といった感じで
最高に楽しかったのでありました
比企がいい、とてもよすぎるわ

曇り続ける小四郎は、かわいそうだとは思うものの、
三浦のあれは気遣いの言葉だったのか、いまいち覚えがないもんだが、
姉との懐かしいやりとりだとか、ああいう人間性というか
唐突に昔を思い起こさせるそれというのが、
義時の弱った心を慰めているようでいて、
これからの変化をより鮮やかにするための思い出語りでしかないようでもあって
なかなか怖いと思ったのであります
いい話が、素直に受け入れられないのがこの物語の嫌なところだな

相変わらず坂東武者たちの面倒くささ極まった感じが
なかなか面白いというか、このやりとりもう、何回目だという感じで
あの飲み会絶対行きたくないなと思わされるばかりでありました
蒲殿がかわいそうだわ

割とあっさりというか、とうとう大天狗も片付いてしまって
これはこれで時代が過ぎたということなんだなと
当時のそのすごさすごみというのが、想像することしかできないけど
本当に衝撃だったんだろうなと思うばかりである
あれでいて、大仏開眼の話をもってきたりして、
さらっと功績というか、よいことも書くというのがいいですな
このドラマの数少ないいいところは、
死ぬときにちょっとだけいい人だったことが思い出されることだろうか
小四郎の死にざまが楽しみだ
やつだけ逆走してる感じだから
最初のころを思い出させるシーンで〆たら、じつによくなるんだろう

とりあえず、なかなか楽しい種まきの回だったので
次回が早くも楽しみでしかたないのでありました

【読書】MRTと鉄道に乗って週末台湾旅

2022-06-04 20:55:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
MRTと鉄道に乗って週末台湾旅  著:山田やすよ

タイトルどおりの本ですが、あえて台北を外しているんじゃないかというくらい、
そのほかの見所にクローズアップしている、実によい本でありました
コロナになって幾星霜、すっかり遠くなってしまった台湾だけども
この本読むだけで、当地の雰囲気が伝わってくるような
ツボをおさえて、それでいて押しつけがましくない
実によい旅副本だと思うのでありました

お店の紹介なんかも、いくつかあるわけだけども、
台中、台南、高雄をはじめ、いくつかの郊外都市ともいうべき場所をピンポイントで説明していて、
ものすごくいってみたいという気分にさせられる内容でありました
まったく台湾初めての人というよりは、何回かいっている人の方が
より楽しめるというか、さらっと触れているだけなのに、
今度いってみようと思わされるポイントがおさえられていて、
読むだけで旅慾が沸き上がってくる内容だったと思うのである
ただ、俺が台湾欠乏症にかかっているだけかもしれない

タイトルにMRTと鉄道にとあるけども、
別段、その交通手段に並々ならぬ説明があるわけでもなく、
さらっと最寄り駅が紹介されているだけみたいなざっくりさで、
地図もないし、この本片手に現地にいってたどり着けるかというと
まったくそういう本ではないのだけども、今日日スマホでみんな調べるから、
あえてそういう知識的なものはおいて、雰囲気を重視にしたんだろうかと
考えたくなるつくりでありました

個人的には、屏東と美濃にそそられたところが大きくて、
渡台できるようになったら、また、南部にいくだろうから
是非寄ってみようと思わされたのでありました
特に、屏東の夜市がそうとううまいものにあふれているようなので
楽しみでならん
羊肉の台湾バジル炒めとか、もう、聞くだけでうまそうではないか

台北方面では、平渓線方面の解説が充実していて
こちらもまた機会があればいきたいものだと思えたところ
離島はかなりハードル高そうだけども、
まだまだ中堅どころの都市がいっぱいあるんだなと
台湾慾をかきたてるよい本を読んだと思うのでありました

【読書】図解SDGs入門

2022-06-01 21:16:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
図解SDGs入門  著:村上芽

SDGsについて、図解といいながら、グラフで解説といった本でありました
本当のところというか、SDGsで歌われている、様々な是というものは、
ちゃんと勉強したうえで読まないと、この本で書かれていることは
その副次的説明というか、補完的な内容が多いので
戸惑うというか、ちょっと理解するのに難儀をする内容でありました

よくいわれるSDGsってなーにといったことではなく、
具体的に、そこで歌われている様々な目標に対して、
各国と日本、あるいは、日本国内の地域差みたいなのをグラフで紹介して、
このあたりは改善余地があるかもねとか、
あれやこれや書かれているんだが、
なんというかな、もやっとしてしまう、この本だけでは
SDGsがまるで理解できないというのは俺だけなのか

とはいえ、男女格差の大きさというのは、
なんとなく知っていたものの、改めてグラフで出されると考えさせられるところもあり、
そうかと思えば、進んでいるという北欧ですらその差は歴然と存在しているとか
結構難しい問題だよなと、人類全体のそれを思うのでありました

あとは、所得格差の問題やら、
教育に関するところから派生する、教師の質の問題とか
もう、SDGsというよりも、日本について様々な指数から考える本なんじゃないかと
そう思わされるような内容だったんだけども、
それが持続可能社会というものなんだろうか、
よくわからん

と、まぁちゃんと読み解いてないというのが一番の問題だったわけだけども、
グラフとその説明が終始なので、ぱらぱらっとめくってしまう
いわゆる、教科書的な読み方をすると、まったく頭に入ってこないので
ちゃんと勉強しようと、しっかり読み込まないといけない本だと
書いておくのである