ビル・エヴァンスと過ごした最期の18か月 著:ローリー・ヴァホーマン
ピアノジャズの巨匠ビル・エヴァンスの最期のときを過ごした女性による
日記と思いをごたまぜにした散文といった感じだった
偉大なジャズミュージシャンがどのような最期となったか
その時々を、序文にも書いてある通り、
彼女からの一方的な、そして、彼女が見たことしかわからない内容で書かれていて
ドキュメンタリとして、とても読み応えがあったようにも思うのである
彼女が知らないことが書かれていないというのが
妙に生々しいというか、本当にその時というものだけにスコープがあたってるようで
よかったと思うのであった
と、まぁ、そんなことを書きつつ、
ビルエヴァンスの曲は知ってても、ミュージシャンとしての彼をまったく知らないことに
読みながら気づいたのでありました
そんなわけで、書かれていることが結構衝撃的で
そんな薬中でボロボロだったとは、まったく知らないでいただけに、
なんというか、ショックでありました
だけども、だからこそなのか、わからんが、あの繊細なピアノはそうして紡がれていたのかと
思ってしまいたくなるのである
表紙が最晩年のビルエヴァンスの写真だと、読み終えてから気づいたのでありますが、
あのうつむいたとも違う、独特のフォームはずっと変わらなかったんだなと
もっと若い頃の写真で、同じような恰好で、
うなだれるようにして、まさに、ポロポロとピアノを弾いている風情が
最高にかっこいいと思ってしまうわけなんだけども、
その人となりは、当時のミュージシャンとしては当たり前だったのか
ヒッピーであり、シャブ中であり、女狂いでもあったというのが
なんだろう、紳士然としているように見ていた自分の中の偶像を
見事に壊してくれたような感じなのでありました
内容が、ちょっと散文的すぎるというか、
語る彼女の話もけっこうな割合で挿し込まれるので、
誰のどの話で、誰と何が、どうなのか、
そのあたりがいまいちわからんという読み応えに
えらい難儀してしまったし、ビルが全然出てこないじゃんみたいなことにもなったりと
正直、ビル・エヴァンスの読み物としてどうなんだと
思わなくもなかったのだけども
その振り回される感傷のままに、実際に過ごした彼女の一方的な視線というのが
ビル・エヴァンスという人を追体験というか、追目視できるようで面白かったと
読み終えて思ったのでありました
久しぶりにCDを聞きたくなってしまった
ピアノジャズの巨匠ビル・エヴァンスの最期のときを過ごした女性による
日記と思いをごたまぜにした散文といった感じだった
偉大なジャズミュージシャンがどのような最期となったか
その時々を、序文にも書いてある通り、
彼女からの一方的な、そして、彼女が見たことしかわからない内容で書かれていて
ドキュメンタリとして、とても読み応えがあったようにも思うのである
彼女が知らないことが書かれていないというのが
妙に生々しいというか、本当にその時というものだけにスコープがあたってるようで
よかったと思うのであった
と、まぁ、そんなことを書きつつ、
ビルエヴァンスの曲は知ってても、ミュージシャンとしての彼をまったく知らないことに
読みながら気づいたのでありました
そんなわけで、書かれていることが結構衝撃的で
そんな薬中でボロボロだったとは、まったく知らないでいただけに、
なんというか、ショックでありました
だけども、だからこそなのか、わからんが、あの繊細なピアノはそうして紡がれていたのかと
思ってしまいたくなるのである
表紙が最晩年のビルエヴァンスの写真だと、読み終えてから気づいたのでありますが、
あのうつむいたとも違う、独特のフォームはずっと変わらなかったんだなと
もっと若い頃の写真で、同じような恰好で、
うなだれるようにして、まさに、ポロポロとピアノを弾いている風情が
最高にかっこいいと思ってしまうわけなんだけども、
その人となりは、当時のミュージシャンとしては当たり前だったのか
ヒッピーであり、シャブ中であり、女狂いでもあったというのが
なんだろう、紳士然としているように見ていた自分の中の偶像を
見事に壊してくれたような感じなのでありました
内容が、ちょっと散文的すぎるというか、
語る彼女の話もけっこうな割合で挿し込まれるので、
誰のどの話で、誰と何が、どうなのか、
そのあたりがいまいちわからんという読み応えに
えらい難儀してしまったし、ビルが全然出てこないじゃんみたいなことにもなったりと
正直、ビル・エヴァンスの読み物としてどうなんだと
思わなくもなかったのだけども
その振り回される感傷のままに、実際に過ごした彼女の一方的な視線というのが
ビル・エヴァンスという人を追体験というか、追目視できるようで面白かったと
読み終えて思ったのでありました
久しぶりにCDを聞きたくなってしまった