CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】英語への旅

2014-11-07 20:44:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
英語への旅  著:ピュス・エルヌフ

英語について、その起こりから成り立ちを書いた
なかなか興味深い本でありました
ちょっと、翻訳が荒いというか、なんか、
読みづらい、読み取りづらい部分がありましたが
それでも、なかなかに面白かった
私の脳みその問題だったようにも思うところ
世界的に英語がどういう言語なのか、
それよりも、フランス語がいかに凄いかと
そんなお話が盛り込まれていて
なんというか、面白く読めたのでありました

日本人が、壊滅的に英語に向いていない
その事実を、まずはつらつらと描きまして、
その滑稽なまでに、努力しているけど実らない様は
憐憫を覚えるほどだという話から始まり
そこまで、なんとかしようと思っている英語が、
どうやって出来てきたか、
それは市井の言葉であって、ノブリスにおいては、
フランス語のほうが立派なんであるという
フランス自慢が入り、
そして、言語というものを、伝達の道具と
思考の道具とに分けて考えたとき、
英語というのは、伝達の道具としては優秀だろうが、
思考のそれには向かない、
いや、劣るとすらいってのける
そういうステキな本だったのであります
大変勇気付けられた(なんだかな)

英語は、語彙が少ない、そういう深みが足らない
そのために解釈が生まれてしまい、
きわめて不十分な言語であるというのは
目からうろこといいますか、
凄いことだなと思わされたのでありますけども、
この英語というのも、なんというか、
様々な国でそれぞれの英語が話されはじめると
もはやそれは、英語というか、方言というか、
もう別のそれとも思われるようでもあり
そして原型を失いつつあるようでもということだそうで
言語が、陳腐化するというか
平均になっていくというのが
恐ろしいようでもあり、楽しくもありと
そう考えられたのでありました

もう一本、いわゆるジューと呼ばれる人々のことについて
あれこれと書いてある部分も、なかなか面白かったのですが、
なんというかな、実に不思議な読み本であったと
読み終えて、なんともほんわかしているのでありました