CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】弱いつながり 検索ワードを探す旅

2014-11-05 20:36:43 | 読書感想文とか読み物レビウー
弱いつながり 検索ワードを探す旅  著:東浩紀

ゆるい思想書として読みました
哲学の分野にかけだしたきっかけめいたものを
一般意思2.0で読んで、なるほどなと
感銘をうけたのも、今は昔
そんな按配で、今回は、またネット世界から
哲学を考えるといった内容で
ふんわりとしたこの本を読んだのであります

あれ、軽すぎて、無味無臭?

それくらい、薄いというか、希薄なイメージであります
なんだろうかな、激論なんて望まないというか
こう、色合いがないといってしまったいいのか、
なんだか、拍子抜けするような、
そういうイメージを抱いた読後でありました

私なりに読み取ったところでは、
なんだろう、当たり前のことを書いていると
そんな気分になってしまったというか、
検索によって、恣意的、他人に結果を支配されている
それゆえに不自由であるという論法は
まぁ、そのとおりでもあるんだけども、
本当、それは今だけの話で、
そのうちというか、たぶん、すでに世界のそこかしこで、
そんな状態打破されてんじゃないかと
思ってしまうようなことを
ずいぶん、心配して、警鐘をならしてと
そんな感じでありました
私の考え方が、やっぱり、あってないだけなんだろうか

さておき、実学というか、実際に触れることの大切さ
それを伝えようという試みであったと
読んだのでありますけども、
そこは同意というか、そのとおりだけど
これもまた、インターネッツが流行る以前から、
それこそ、おいらの若い頃にも、
本ばっか読んでないで見てこいとか言われていたのと
なんら変わらないんじゃないか、
変わるとして、その体験がインターネッツによる
擬似的なそれであるのが、
その当時よりも充足感が高くて危険だと
そういうことなんだろうか

そう読んでいくにつれて、これはもっと
若い人に向けてのそれなんだろうと
思ったり思わなかったりしたのでありました
現在の若い人という世界に生きていないのはもちろん、
結局、昔若かった頃の記憶を、そのまま
現在にスライドさせるというのは、まぁ、
社会事情が変わってるから無理があるという話しで、
結局、説教の表面はいつまでも変わらないけども
その問題点は普遍的なものであると
こう解釈すると、なかなか哲学的なのかしらとか
あれこれ、考えてみるものの
あんまり、この本でどうのこうのとは
思わなかったのでありましたとさ

さらさら読めてしまった