CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~清水焼団地~

2006-10-18 08:46:39 | 陶磁器を探す旅と名物
仕事で忙しいとか言いながら
観光なんかしてんじゃねー、カーバ

そんな罵りにも慣れっこになってきたこのごろ
仕事から逃げ出して、ひっそりと行ってまいりましたのが
京都山科にあります清水焼団地
常滑、茶碗坂とうろうろして
とうとう茶入を手に入れて調子に乗っているここで
京焼と清水焼について、なんかよいものないかと
探したのでありました

さて、この清水焼団地
私の想定では、常滑のセラモールと同じような
ああいう都市群といったらいいのか、集落とか村落とか
そういう具合だとばっかり思っておりましたが
ものすごい裏切られた
あまりにも何も無い・・・

驚いたのであります
清水焼会館だとか、清水焼資料館みたいなものはあったのですが
いかんせん、肝心の焼き物販売店がほとんどない
俺が見つけられないだけなのかと地図を見ながらうろうろしましたが
あるのは、すさまじい豪邸と閉山(違う)した窯跡と
たち吉の出荷場所でありました
個人にちょろちょろと売るような店は
本当、メインストリートと呼ぶにもさもしい通りに
ちょろり数軒あっただけなのでありました

それでも、とりあえず焼き物記念館やらなんやらを
見ておこうと、もっちり歩いて、気づいたのでありますが
少なくとも、雑器というべきか無名のそれらが乏しく
どれもちゃんと作家さんの名前が入っているところが驚き
そして、窯が近いというか、窯の姿が
あちこちで見られるのも驚きでありました

どうやら、団地というだけあって
陶芸家が集団で住んでるだけであって
売りはここでやってないやもしれん
そう考えたのでありました、なんたって豪邸が並んでたからな
よくよく見ていると、営業しているか疑わしいような
焼き物教室もあちこちに見られ
これはくる日を間違えただけで、ちゃんと稼動している日は
盛況なのかもやもと、贔屓目に見てみたりしましたが
実際のところ、なんもない、閑散とした
この姿こそが、ここなのかもしれません

と、まれまれ、散文になってまいりましたが
ともかく、うろうろとあちこち回って
茶碗坂では1200円だった赤茶碗風ぐい呑みが
1000円で、微妙だと思ったり
絵付皿の多さに驚いたりと、なかなか結構
楽しんできたのであります

さておき、清水焼と京焼のよさというか
特徴を相変わらず勉強しなかったので
もう一つわからなかったのですが、やはり
絵付け皿がポイントではなかろうか
そう思うように、記念館にはそういう皿がいっぱいありました
茶器いうよりも、小料理屋とかで使う皿や
料理器が多いという印象
時期的なものなのか、今は紅葉をあしらった絵付けが多く
それはそれでステキねなんて思ったりして
一点、かなりよさげな湯のみを見つけて
2000円を目の前に悩んだのでありました、結局買いませんでしたが

まだ絵付けのよさがわからないレベルゆえ
スルーで終了させましたが、黄色とかも
特徴なんでなかろうかと勝手に判断しておくのでありました

んでもって、なんかオチはあるのかという話ですが
記念館でもらえる地図をもってうろうろしたのですが
茶器とか、茶道具とかそうやって書いてあるところを見て
歩くのだが、どこへいっても豪邸しかない、なんだこれと
不審に思っておったのですが、作家さんの家らしく
そんなもん紹介しておいてどうするんだと考えて、はた、気づく

先生に頼みに行くような金持ちしか来ないんじゃないのか

自分の場違いと
もしかしたら通報されるんじゃないかという急な不安に駆られて
走って逃げたのが遠い思い出
貧乏人というだけで、貧乏罪とか適用されそうだと
意味不明なことを考えてしまったところでありましたとさ

かいつまんで申しますと
清水焼団地、特に何もないというところです
ここで作って、茶碗坂周辺に下りているんでしょう、きっと
そんな気がしました
詳しい方おられましたら、教えてください

実家から、要らないといわれたぐい呑みをいくつかもらってきて
黒に油滴というのか、なんか不思議な斑紋みたいなのが入った
ステキなのを一点、にやにやしながら見つめております
あとは、中国茶用の急須が一点
地味にそういうものが増えております、使うことないんだけどな