CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ドラゴンクエスト2

2006-07-05 09:13:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
いわゆるドラクエ2であります
スーパーファミコン版で本物ではないのかもしれませんが
わたくしこの年齢で初めてクリアしました

半年くらい前だったかに、ドラクエ1・2という
ステキなSFCソフトを貰ったので、なんというか
社会人にかかればこんなゲーム、一瞬でクリアだろうとか
馬鹿なこと思いながら、へらへらと1をクリア
一瞬というわけもなく、なんだ
洞窟でたいまつがなくなるとか酷いアクシデントに見舞われながらも
なんとかクリアして、その勢いのままに
ドラクエ2へと飛びこんだのですが
これが思いのほか難しかったのであります

で、その後飽きてしまったのでしばらく封印というか
ハーゴンの城に行く前の長い洞窟で
フレイムに焼き殺されたところで
頭にきてやめていたのでありますが
このたび、なんとなく再開してみたら、あれよあれよと
クリアしてしまったのであります

というわけで、ゲームレビウ
というか、感想文でありますが
噂通り、今までドラクエ2の話題といえば
サマルトリアは要らない子という論調でありましたが
本当に役に立たねぇ
まさに痛感でありました
最終戦も、サマルトリアだけ死にまくる
お前は正直スクルトだけかけられれば
死んだまんまでもいいんだがと、ちょっと思ったのですが
彼が生きていると、ムーンブルクの王女に攻撃が向かないという
ステキなことに気づいたので、サンドバックというか
身代わり地蔵にしてへろへろと戦ったのでありました

しかしこのゲームの特徴なのかなんなのか
わかりませんが、油断してるとザコにも
すぐやられてしまうのがシビアだわとせつせつ感じたところ
先だってのフレイムもそうですが
キラーマシンとか、でっかりピンク色の牛みたいな奴とか
あと、激しい炎を吐くタイプが3匹も出てくると
ちょっと操作間違えると、すぐに、ほら
サマルトリアが死ぬ(限定)
王女は水の羽衣が、王子はロトの鎧がと
なんか炎耐性がありそうな装備だから
なんとかなるんだが、サマルトリアだけは
こっちの思い入れがないのも手伝って、いやー弱い弱い

と、そんなけちょんけちょんなこのごろですが
とりあえずこのゲームを落ち着いて考えてみると
サマルトリアがいなければ、ムーンブルクと結ばれて
またロトの血が濃くなってめでたしというEDかと
思わないでもなかったりします

ここからは妄想でありますが
あのハーゴンを倒した世界において
さて、どうなっていくかと考えると
よくある話としては、ムーンブルク再興のため
王女は旗印を上げることとなるが
再興というのはなみなみならぬことではない
ならばどうするか

サマルトリアと婚姻を結ぶのだ

なぜローレシアの王子ではないのか
そう考えるだろうが、少し考えたらわかるのだ
先の戦いでも、ローレシアの戦ぶり
そしてロトの装備をできるということは
今後、アレフガルドの覇者(注:古代中国の覇者と同意)になりかねない
そこにムーンブルクの王女が嫁いでしまえば
正当なロト後継者はローレシアになってしまう
となれば、世界のバランスは崩れ、ローレシア一国主義となってしまう
そうなった後では、ムーンブルクを再興しようにも
属国としての復興しか望めなくなる
王女の願いは復興ではある、ではあるが
ローレシア国ムーンブルク領という立場は望んでいないのだ

ここで、あえてサマルトリアに目をつける
地勢的にもローレシアより若干近いし
何より王子が弱い、頭が悪い(言いすぎ)
あれなら利用できるかもしれない
犬にまでなって生き続けた王女はそんなしたたかさを身につけたのだ

かくしてサマルトリアと婚姻関係となり
積極的に政治に身を投げ
ムーンブルク再興に着手するのである

しかし、そういった小娘の陰謀を
既に隠居状態とはいえ、ローレシア地方を治めた
先代王が見過ごすはずもない
ローレシアの王子は正直者だから
その陰謀に気づかないだろうが、先代は違う
あのハーゴンと政局をともにした男なのだ
彼はすぐにムーンブルクのたくらみに気づく
何か手を打たなくてはならない

そしてもう一人、陰謀に気づいたものがいる
サマルトリアの妹だ
兄を盲信するあまり、そのヨメは仇のようなもの
そこに愛憎が生れることになんら不審はない
そして、その関係にローレシア先代王は目をつける

かくして、サマルトリアの妹とローレシア王子の婚姻が叶うこととなる

これには流石のムーンブルクも驚いた
サマルトリア内には、この事件によって
王子派と王女(妹)派ができてしまう
これに弱る、しかも、王権は未だ
サマルトリアの父にある
この人が沈黙を守り続ける以上、不穏な空気ばかりが増幅される

サマルトリアの父は大きな岐路に立ったわけだ
もともとローレシアとは友好関係を保ちつつ
ムーンブルクともよい関係を続ける必要があった
この選択にも理由があったのだろう
山合に位置するため、国力において
両国より劣っていたのだ、それゆえ対等を維持するためには
両国を利用する立場をとらなくてはならなかった
先にムーンブルクの王女を受け入れたのも
復興後、親国となれる魅力と
ムーンブルク地方に若干の権勢を伸ばすチャンスだと考えたからだ

息子が頼りないから、せめて
息子の代にムーンブルクが独立しようとも
ローレシアに併合されることだけは避けたい
その一念があった様子である

均衡状態となったかと思われたこの争い
しかし、事態は思わぬ方向へと転がることとなる
サマルトリアの父崩御
アレフガルドが激震する事件だ
この機会に乗じて、いよいよローレシアが動くのは必至

しかし、そのローレシアの動きよりも先に
サマルトリアの王子が立ちあがった
正当後継者を名乗り、妹をローレシアへと追い出して
サマルトリア領に覇を唱えたのである
その鋭敏さと勇敢さは、それまでの愚鈍さから考えられない
これについては、ムーンブルク自身も驚きを隠せない
その妻でもある王女に
サマルトリアは告げるのだ

私の力ではおそらく、サマルトリアを維持することが難しいでしょう
それでも、今の国力ならば、ムーンブルクを復興させることはできます

どうして、王女は戸惑う
しかし、サマルトリアの細い澄んだ瞳は続けるのだ

役立たずだとは自分が1番わかっていた、でも、
それでも役立とうとすれば、己の全てを投げ出す気概がある
それが、サマルトリアの魂、メガンテ(自己犠牲)を継ぐ
血統なのです

ムーンブルクは涙する
初めて凛々しさと雄雄しさを夫に見たのである
そしてこの後、ムーンブルクの復興をかなえるが
決してサマルトリアを軽んじることは無かったという
持ち前の政治力と犬時代に培った忍耐力により
ハーゴン領を手に入れることで
現状のサマルトリアを手放しても、決して
ローレシアに劣らない勢力を維持し、続けたのである

ムーンブルクとローレシアの2国体制になるかと思われたが
サマルトリアはムーンブルクの智恵によって生き長らえたのである
最も賢かったのは、迂遠な道をたどりながらも
確実に目的を達成したサマルトリアではなかろうか

と、そんなわけで
ドラクエ2の後の物語は発売されないのであります
まさかこんなことになるなんて
FEのハーディンの話より小学生にはきついからねぇ(違う)