ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




いよいよ明日14日は、11月24日の、安全地帯35周年武道館公演が放送になりますね。

WOWOWにて、21時~だそうです。

 

こちらの、BARKSの記事内のステージ写真の、なんと美しいこと。

照明などは、僕たちステージの中ではほとんど(ほぼ全く)分かりませんので、

こうして写真を見ると、まさに、壮観です。

 

また、正直な気持ちとして、こうして写真を見ても、この光の中に自分いた事が夢のようでもあります。

あの頃のスケジュールの過密さ故もありましたが、まさに、ずっと興奮状態が続いていた中で、

そのピークの一つとして、この武道館公演がありました。

連日のリハーサルでしたが、それも、じっくりと曲の練習という感じではなく、もう、初日から

「とにかく、身体に入れよう」

ということで、連日、ひたすら通しが行われたのでした。

 

リハ後に、よく六土さんと、

「なんだか、練習した気がしないですね(笑)」

などを笑っておりましたが、

(家に帰ると、疲れ果てて寝てしまっておりましたし・・・)

 

・・・でも、このひたすら、皆さんとの通しリハをやったおかげで、

武道館本番では、何も考えないでも、音に反応して身体が勝手に動く、という状態が出来ていたように思います。

 

これは、普通は、何十公演も演るようなツアー終盤で起こる現象なのですが、

これが、わずか二日間の武道館で起こったことは、僕にとっても、大変に興味深いことでした。

 

勿論、2010年から2013年のツアーで演奏した曲が多かったので、その中で身体に入っていた、あるいはしみ付いていたものが、

数日のリハーサルで思い出された、というのもあると思います。

 

しかし、今回の武道館では、同じ曲でも、僕はこれまで弾いたことがないパートを沢山演奏しました。

上記のツアーでは、松田さんがピアノを担当、僕はそれ以外のシンセ等でしたが、今回は、知っている曲だけど、やることが全然違う、という状態でした。

ですので、不安もありましたし、プレッシャーもありました。

 

例えば、僕は、お客さんの前で「あなたに」のピアノを弾いたことは、この武道館本番まで、一度も無いのですから。

 

さて、本番は・・・どうだったのでしょう。

でも、覚えているのは、とにかく、勝手に身体が動いた、ということです。

そしてそれは、きっと、

 

曲が、そうさせた

 

と、僕は思うのです。

曲の持つ、強いエネルギー、圧倒的な説得力が、本来あるべき、それ以外の音を弾かせなかった、

そんな感じがするのです。

 

クラシックギターを弾く方なら、例えば「禁じられた遊び」の出だし。

クラシックピアノを弾く方なら、「エリーゼのために」の最初のフレーズ。

エレキギターを弾く方なら、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフ。

キーボードを弾く僕のような者なら・・・なんだろう、色々ありますが、

 

でも、とにかく、「それはそういうもの」という力が、安全地帯さんの曲には強くあるのです。

まさに、完成された構築美の音楽です。

 

ということで、曲に導かれて演奏した、このライブ。

玉置さんも

「2017年のベストライブは、武道館二日目だった」

と仰っておりました。

そして、これに異論があるメンバーは居ないと思います。

この日の武道館は、確かに、神がかっていたと、思います。

 

玉置さん、武沢さん、矢萩さん、六土さん、田中さん、安全地帯の皆さんが。

そして、ホセ、ロビン、ゴンさん、DJ12、サポートのメンバーの皆さんが。

音響、照明、その他、スタッフの皆さんが。

そして、・・・全てのお客さんが。

 

このライブが、記録に、そして映像に残されたことを、心から誇りに思います。

 

まだ、僕は、観ておりませんけれども。

 

というか、WOWOW入ってないので、観れないのですけれども(笑)。

 

皆さん、どうか明日は楽しんで下さいね。

僕は、僕のキーボード越しに観た、あの素晴らしい光景の数々を、

 

瞳を閉じて、

 

・・・反芻することにします

 

 

ではー。



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