これ、握力を鍛えるものとして、スポーツ用品店で売っていたのですが、
なんだか、鍵盤のようでもあり、すこしでも役に立つなら、と思って買ったのが、
高校1年生、16歳の時でした。
以来、まだ持っているんです(笑)。
ですので、もう、35年目のお付き合いということになります。
もはや、身の回りにあるもので、一番古いものの一つではないでしょうか。
どうにか、プロというものになって数年経った頃、同窓会に顔を出した折、
友人から、
「川村、そういや、いっつもコートのポケットの中で、カチャカチャ、カチャカチャって、なんでも『指の力付けるんだ』って、やってたよな。やっぱりプロになるってのは、ああいう変な所がないとダメなんだろうな(笑)」
と言われたので、
「おー、これだろ?」
って、この器具をポケットから出したんです。
そうしたら、その友人は、大爆笑してましたが、
「あはは。そうだ、オマエは、そうでなくちゃな(笑)」
って言ってくれました。
って、なんだか、いい話のようですが、
まあ単純にね、
僕は、ピアノを10歳で辞めてしまいまして、
そこから、5年、全く鍵盤に触らずのブランクがあって、また、高校からキーボードを再開しましたので、
(・・・うわー、だめだー。せめて指の力付けなきゃ・・・プロになんて絶対なれんわ。)
って思って、カチャカチャやっていただけなのです。
最近ではクルマに置いてありまして、運転しながら、ハンドルを持っていない方の手で、カチャカチャやってます。
なので、武道館に行くときも、やっていたと思います。
なんか、安心するんですよね。
少しでも指を動かしている方が(笑)。
あ、カーブとかでは、ちゃんと両手で握ってますよ(笑)。ご安心ください。
35年、サンキュー。
もし人生の最後まで持ってたら、カンオケに入れてもらいましょう(笑)。
でも、ともあれ35年続けられたのは、なんといっても、シンプルというのが良かったのかもしれませんね。
残念ながら、今は同じものは手に入らないようなんです。一度ネットでも探したのですが、見つかりませんでした。
あれば、欲しいんですけどね。もう片手用に。
多分、うるさいですね(笑)。
実は、バネの音が、けっこうやかましいんです(笑)。
ではー。