もう、あれから二週間が経とうとしております。あまりに強烈だったせいか、本当にまだ昨日のことの様でもあり、現実として、これからどんどん過去の出来事となっていくのが不思議に思えます。
今日は、送っていただいたお写真から何枚かご紹介をさせていただきつつ、あの奇蹟のライブを振り返ってみたいと思います(僕の写真ばっかりですみませんです)。
結構、こういう顔(ってか口)をしてる写真を送っていただきました。よくしてるのかー。自分ではわからないものですね。
視線の先には、厚見さんがいるのですよ。・・・ビッキリですよ、ほんと。
一緒にライブとか・・・。しかも、こうして厚見さんがベースで、僕がキーボードってのも・・・考えてみるとゾクゾクしますね(笑)。
「40歳を超えました!」とか言っていたとか?違うか(笑)。
ニヤついてますなー(笑)。
いや、・・・ほら、ちゃんと真面目にもやってますよ(笑)。
エージ・ファーナーさん(from GRAND FUNK MANIAC)との、グランド・ファンク・トリビュート。三曲(最終日は四曲)のコーナーでしたが、最初の一曲目だけでも、ライブ全体を通して一番汗をかきました。
連日、熱く盛り上がったセッションでした。・・・曲頭と曲中に、厚見さんとのアドリブでのハモンド・ソロの掛け合いがあった・・・というのもあるかもしれません。これも含めて、最高の思い出になりました。
演奏したのは、「Footstompin’」「I'm your captain/Closer to home」「Heartbreaker」そして、大ヒット曲「We're An American Band」(最終日のみ)でした。
こちらはドイツから駆けつけてくださった、レズリー宮脇さん(from CABU)を迎えての、マウンテン・トリビュート。
何と言っても、最大のハイライトは、17分以上ある曲を“全パート完全コピー”で演奏するという、凄い企画でした。しかも、実はハンブルグから前々日に帰国した宮脇さんとは、ライブ初日までリハーサルは一度も出来なかったんです。それでも、曲の細部にわたり、完全に一致した気持ちよさといったら。
演奏曲目は一曲目が日替わりで「Never In My Life」「Blood Of The Sun」(←古い記録の為、音質などはちょっとアレですが。)、続いて、厚見さんのボーカルが最高だった「想像されたウエスタンのテーマ(Theme For An Imaginary Western)」、そして、大曲「Nantucket Sleighride (スタジオ盤。僕たちが演奏したのは、LIVE盤に収録されている約17分のライブ・バージョンでした)」、そして、あの「ひらけ!ポンキッキ」で使われたことでも有名な「Mississippi Queen」。
宮脇さんがハンブルグに帰らなくてはならず、ライブ三日目は残念ながらこちらのマウンテン・トリビュートはできなかったのですが、まさに、イベントの名にふさわしい、“超メイニアック”なセッションだったと思います。
そして、大槻啓之さん(fromBEPP)を迎えての、ジェフ・ベック・トリビュート。
「川村くん、ジェフ・ベック好き?」「はい(聴く分には)」「じゃあさ、ヤン・ハマーやってよ」「え?あ、厚見さんは?」「僕、べース(笑)」。
これが、昨年暮れの会話でした。 ヤン・ハマー・・・キーボーディストのみならず、ギタリストにも有名な「史上最もギターのようなキーボードを弾く男」です。しかも、ジェフ・ベックの曲そのものからして、本当においそれと手を出すものではありません。世界中の全てのギタリストに、心から尊敬されているジェフ・ベック。とにかく、カッコよく、そして、難しいのです(だからこそ大槻さんのギターは、本当に驚異的でした)。
「・・・ま、まあ、五ヶ月もあればね、少しはできるようになるかも。勉強にもなりそうだし」と引き受けたものの、本番二週間前くらいに思ったのは・・・やはり“あ、甘かったー(笑)”ということでした。
考えても見れば、10代からジャズピアニストだったという凄腕のヤン・ハマー本人が、十年以上も命をかけて体得した奏法を、僕なんかがそうやすやすと真似なんてできるわけはないのだ。
最も、厚見さんからも、「アレは完全コピーは大変だからさ、ヤン・ハマー度6くらいで、あとは厚見玲衣4でいいからね」と言われていたのです。
・・・はい、お気づきですか(笑)。「ヤン・ハマー6、厚見玲衣4」って。
ハードル、上がってんじゃないですかー。しかも、「川村ケン」はどこに(笑)。
でももうね、やるしか無かったです。最終的には、多分「ヤン・ハマー1、厚見玲衣3、川村ケン6」だった(笑)?やればやるほど、熱くなればなるほど、どんどんヤン・ハマーから遠ざかっていく自分がいました(笑)。
でも、めちゃめちゃ楽しかったです。ハードルは高ければ高いほど、くぐり易いのだ(←違うな、絶対に)。
メニューは、カッコいい変拍子の「Red Boots」、変拍子な上に、とてつもなく速いバージョンだった「Scatterbrain」、そして「Goodbye Pork Pie Hat (イントロのみ)~You Never Know」、歴史に残るギターの名バラード「哀しみの恋人達(Cause We've Ended as Lovers )」、「Blue Wind」(そうです、この人がヤン・ハマー。)、最後に「GoingDown」という、ジェフ・ベックの中でもとりわけ有名な曲ばかりというメニューでした。ちなみに、「GoingDown」はこちらのスタジオ・バージョンを元にしてました。
最終日には、スーパーボーカリスト、MISUMIさんをお迎えしましての、どえらい「GoingDown」となりました(初日、中日は厚見さんが歌われました。こちらも本当に素晴らしかったです)。もう僕なんて、恍惚としてますよ(笑)。
他にも、UFO・トリビュートの宇宙征服さん、フリー・トリビュートの木下さん(fromTONS OF SOBS)、そして中日だけのご出演でしたが、レッド・ツェッペリン・トリビュートのジミー桜井さん(fromMr.JIMMY)、皆さんが、とてつもなく素晴らしかったのは、僕なんかがアレコレ言うまでもなく、体感なさった方は十分にご存知のことと思います。もう二度と見れない、素晴らしいセッションだったと思います。
疲れ知らずの強靭な肉体と精神で、ロック魂を見せてくださったロジャー(高橋)さん。
そして、
説明の必要はないでしょう。僕の永遠の憧れ、本物のロック・キーボーディスト、厚見(玲衣)さん。
(今日は、上記お二方の写真とトップの写真のみ、僕の撮影です。お写真を送ってくださった皆さん、本当にありがとうございました)
最後に、島倉英嗣さんという、プロの方に撮っていただいた写真をご紹介しますね。・・・いいカメラ持ってたなぁ・・・。・・・ニコンだったなあ。嬉しいなあ(笑)。
出演者の皆さん、ご来場になられた皆さん、応援してくださった皆さん、最高に楽しく、有意義な三日間を、本当にありがとうございました。
ではー。