映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「破門 ふたりのヤクビョーガミ」

2017年02月21日 | 日記

    

    黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」は、同氏の疫病神シリーズ5作目の映画化
    ですが、佐々木蔵之介と横山裕(関ジャニ∞)のダブル主演によるハードボイルドアク
    ションです。
    強面ヤクザの桑原は映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画出資詐欺に遭
    い、大金を持ち逃げされます。桑原は建設コンサルタント二宮を引き連れ小清水を追
    って大阪、マカオと奔走、このはちゃめちゃな追走劇は次第に大トラブルに発展する
    というお話。
    桑原&二宮コンビを演じる佐々木、横山はともに関西出身で、大阪を舞台にリアルな
    関西弁による掛け合いが見る楽しみの一つです。監督は「毎日かあさん」「マエストロ!」
    の小林聖太郎。その他の出演は北川景子、橋爪功、国村隼らが色を添えます。

    突っ込みどころはいくつもある作品ですし、今どきこのような題材で客が入るのか心配
    していましたが、主演の佐々木蔵乃介が今までとは違ったタフな面を見せての大熱演
    と、飛び交う関西弁の面白さもあって最後まで楽しく見てしまいました。あまり深く考え
    ずに、単なる娯楽作品と思って見ればいいのですよ。


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大映宣伝部・番外編の番外 (144) 「共犯者(1958年)」博多ロケあれこれ

2017年02月20日 | 日記

   

    

    

    トップの写真は8㎜フイルムからの転写なので見づらいでしょうが、デビュー当時の溌剌
    とした叶順子さんや主演者として君臨した根上さんの一面を思い出していただくのにふ
    さわしい画面だと思います。機会を見て動く映像も公開しますのでお待ちください。昭和
    33年(1958 監督・田中重雄)に製作された「共犯者」の博多ロケスナップです。

    「共犯者」は大映では珍しい松本清張の短編小説を映画化で、出演者は根上淳・船越英
    二・叶順子・高松英郎・若松和子・八潮悠子・山茶花究など賑やかでした。映画化は大映
    ですが、その後テレビドラマ化は6度に及んでいます。

    私もロケ・スタッフの一人として参加していて、上記スナップは高宮のゴルフ練習場でのも
    の。別の写真で根上淳さんが博多の櫛田神社前を走り抜ける場面がありますが、見物者
    の前にメガホンを持って座っているのが私です。
    またロケ中にくつろいでいる時のスナップは、左から南田洋子、一人置いて八潮悠子、私、
    根上淳です。何でこの写真に「共犯者」に無関係の洋子ちゃんが写っているのか、少しボケ
    気味の私は全然思い出せません。
    このブログでは、根上さんのことを2013年1/7に、叶順子さんのことは2013年3/25、6/3と
    2016年2/1の当ブログにアップしていますので、良かったら振り返ってご覧ください。

    
        ↑ 夏木 章さんと
     

  


   
コメント (11)
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周辺雑記・女学生のセーラー服は福岡が発祥地!

2017年02月18日 | 日記

      
           ↑今日の福岡は雲一つない青空でした。


    

    自宅からの散歩コースの一つに浄水通りがあります。通りに沿って途中に福岡市動
    植物園や個性的な飲食店が点在し、ユニークな通りとして著名で、最近ここに張り出
    された看板によると、この辺りが旧・福岡女学院跡だそうです。
    明治・大正時代の女学生は着物や袴姿で登校していましたが、大正10年に福岡女
    学院(現・福岡女学院)の若きエリザベス・リー校長が全国に先がけて正式にセーラー
    服を制服として採用したのです。これが全国的に評判を呼び、今なお愛されていると
    いうものです。


コメント (6)
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映画 「スノーデン」

2017年02月17日 | 日記

    

    ハリウッドを代表する社会派監督というか、へそ曲がりの視点で描くことで著名な
    オリバー・ストーンが、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員
    エドワード・スノーデンの実話を、ジョセフ・ゴードン=レビット主演で映画化したもの。
    2013年6月、イギリスのガーディアン誌が報じたスクープにより、アメリカ政府が秘密
    裏に構築した国際的監視プログラムの存在が発覚します。ガーディアン誌にその情
    報を提供したのは、アメリカ国家安全保障局NSAの職員である29歳の青年エドワー
    ド・スノーデン。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、なぜ輝かしいキャリアと
    幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至ったのかを
    描いています。

    ジョセフ・ゴードン=レビットが撮影前にモスクワに飛び、スノーデン本人に会って役作
    りをしたそうで、愛国者だった青年が反転して行くサマを熱演しています。しかし全体
    的に現在も進行中の事件でもあるからでしょう歯切れの悪い部分があり、それだけ説
    得力が不足しています。映画なのですから、もっと思い切って解釈し描写していれば
    質的に向上した佳作となりえたと思い、それが残念の部分です。




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映画 「恋妻家宮本」

2017年02月16日 | 日記

  
    

    「家政婦のミタ」「女王の教室」といった話題作を多数手がけて注目された脚本家・遊川
    和彦の映画監督デビュー作です。重松清の小説「ファミレス」を遊川自らが脚色し、熟年
    離婚が当たり前になった現代で、子どもが独り立ちした後の夫婦がどのように向き合っ
    ていくのかを、コミカルかつハートフルに描いています。
    中学校教師で優柔不断な夫・陽平を阿部寛、専業主婦として家庭を切り盛りしてきた、し
    っかり者の妻・美代子を天海祐希が演じる正反対性格の夫婦役が見ものです。

    この監督はデビュー作というのに中々スマートな演出と展開で最後まで楽しく見ました。
    阿部寛と天海祐希がいいし、脇もガッチリと決まっています。なにげない普段の夫婦生活
    や周囲の人たちとの接し方も面白いし、加えてワイド画面を生かした撮影も見事。この新
    人監督中々やります。惜しむらくは前半でナレーションやモノローグが多いのが気になり
    ましたが、画像から想像させる工夫があっても良かったのではないでしょうか。吉田拓郎
    の「今日までそして明日から」を劇中とエンディングに上手く利用しています。少ししばか
    りテレビ的な作品かなとは思いますがお薦めです。

      






コメント (2)
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