2011年から週に1回の割で大映の思い出を書いています。最近は忘れていている人
を思いだしたりして書いていますが、南美川洋子さんに関することを何回か書いてい
て、そこに使った写真で思い出した三木本賀代さんです。
勝ちゃんの「座頭市シリーズ」に4本、雷ちゃんの「眠狂四郎シリーズ」には4本、他に
「大魔神怒る」「大殺陣 雄呂血」「秘録おんな蔵」などに出演、時代劇のみならず現代
劇の「性犯罪法入門」「若い時計台」「密告者」「尼くずれ」「関東おんな悪名」にも出演
し、会社としては大いに期待した新人の一人でした。彼女は大映京都撮影所の第4期
ニューフェイス出身で、同期には後に東京撮影所に転籍した平泉成がいます。
彼女が大映に籍を置いたのは昭和39(1964)年から約5年間で、20数本の作品に出
演したものの、大映の様子がどんどん悪くなっていた状況の中で、昭和44年(1969)
「女左膳 濡れ燕片手斬り」を最後にして大映を去りました。その後の消息は残念なが
ら全く不明です。
↑ 左から南美川洋子、三木本賀代、酒井修、平泉成