黒川博行の第151回直木賞受賞作「破門」は、同氏の疫病神シリーズ5作目の映画化
ですが、佐々木蔵之介と横山裕(関ジャニ∞)のダブル主演によるハードボイルドアク
ションです。
強面ヤクザの桑原は映画プロデューサーの小清水が持ち込んだ映画出資詐欺に遭
い、大金を持ち逃げされます。桑原は建設コンサルタント二宮を引き連れ小清水を追
って大阪、マカオと奔走、このはちゃめちゃな追走劇は次第に大トラブルに発展する
というお話。
桑原&二宮コンビを演じる佐々木、横山はともに関西出身で、大阪を舞台にリアルな
関西弁による掛け合いが見る楽しみの一つです。監督は「毎日かあさん」「マエストロ!」
の小林聖太郎。その他の出演は北川景子、橋爪功、国村隼らが色を添えます。
突っ込みどころはいくつもある作品ですし、今どきこのような題材で客が入るのか心配
していましたが、主演の佐々木蔵乃介が今までとは違ったタフな面を見せての大熱演
と、飛び交う関西弁の面白さもあって最後まで楽しく見てしまいました。あまり深く考え
ずに、単なる娯楽作品と思って見ればいいのですよ。