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映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「大脱出」 & 「THE ICEMAN 氷の処刑人」

2014年01月31日 | 日記

   

     「大脱出」
     シルベスター・スタローンからのオファーを受けて、アーノルド・シュワルツェ
     ネッガーが共演したサスペンスアクションです。

     偽りの犯罪者として刑務所に入り、そこから脱出することでセキュリティの問
     題点を指摘するコンサルタントとして名を馳せるブレスリン(シルベスター・スタ
     ローン)は、何者かが仕掛けた罠により、意識を失ったまま一度入ったら絶対
     に脱出できないことから「墓場」と呼ばれている私設監獄に入れられてしまい
     ます。

     目覚めたプレスリンは、その監獄の設計に自らもかかわっていた脱獄が絶対
     不可能の「監獄要塞」だったのです。
     ブレスリンは、自分を罠にかけた組織の陰謀を暴くため脱獄計画を練りはじめ
     ますが、そんな彼の前に、凶暴な囚人たちを束ねるロットマイヤー(アーノルド・
     シュワルツェネッガー)が現れて・・・。

     物語自体のアイディアは面白いのですが、肝心のシルベスター・スタローンと
     アーノルド・シュワルツェネッガーが、ともに還暦を過ぎていてアクションそのも
     のは今までより弱く感じました。
     ですからアクション以上に、内部での頭脳合戦とか駆け引きを、もっと加えるべ
     きだったと思いますが、そこまで手が回らなかった作品でした。
     お二人のファンでもある私にとって、至極残念な一本としか言えません。



   

     「THE ICEMAN 氷の処刑人」
     優しい家庭人という表の顔と、片や冷酷な殺人者という裏の顔を持っていた実
     在の人物を描いたクライムドラマです。

     1960年代、ポルノ映画のコピー工場で働いていたリチャード・ククリンスキー(マ
     イケル・シャノンの)は、デボラ(ウィノナ・ライダー)と結婚。ニュージャージーで
     妻と2人の子に囲まれ幸せに暮らし、近所でも評判の良き夫・父親でした。
     しかし、その裏では家族が全然知らない残酷な殺し屋として約20年間で100人
     以上を殺害していたのです。

     アイスクリーム売りの殺し屋フリージーと組んで、死体を冷凍ボックスに入れて
     保存し、死亡時間を誤魔化すことから「アイスマン」の異名をとったククリンスキ
     ーは、殺し屋家業を続けていましたが・・・。

     監督はイスラエル出身のアリエル・ヴロメンで、主人公が極端な二面性の顔を
     使い分ける様を、色彩を殺した画面で中々上手く描き出していますが、やはり
     凄いのはマイケル・シャノンの怪演でしょう。
     こんな人物が実在したのか・・・と、半ば唖然としながら見たのですが、あまりに
     もエゴイストであり冷酷なので、作品の良し悪しを通り越して共感出来なかった
     作品です。
     それに省略し過ぎて事情がいま一つ判りづらい部分、例えば結婚の経緯とか、
     家庭での描写を丁寧に描けば更に厚味が出て面白くなっただろうにとも思いま
     した。

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6 コメント

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Unknown (なおちゃん)
2014-02-03 14:04:32
シュワちゃんと、スタローンですね~
なんだか、面白そうな映画ではないかと
このビッグなスターをみると思いますが・・笑
私が、若いころは、映画が好きな友達もいたせいか
毎週というか、毎月何本もみていたような気がしますね。。
ハリソンフォード、ケビンコスナー、ロバートデニーロ
ブルースウィリス・・私は、ロビンウィリアムスが好きでした・・
90年代は、どの映画をやめようか・・(観る映画が多くて)
友人と相談したものです。
みんな推してる俳優がちがうので(笑)

いまは、観たい映画を探してる・・というかさみしいものです。
20年もたっているのに、往年のスターの映画が
つくられているというのは、なんかいいんだか、わるいこと
なのか・・・
費用だけでは、かたづけられないような感じがしますね。。
返信する
おはようございます。 (中島けん)
2014-02-04 08:46:22
なおちゃん
 急に暑かったり寒くなったり・・・お変わりありませんか?
 オールドスターが頑張る映画も、それなりに面白いのですが、
 昔と同じスタイルでアクションをやっても痛々しさが
 目だって寂しいです。

 それにしても最近はスターシステムの弊害が如実です。
 特に邦画がそうであり、俳優以外が順調に育っていません。
 このまま突き進んだらどうなるのだろうと、心配になるくらいです。
 時代劇にいたっては顕著ですよね。
返信する
Unknown (なおちゃん)
2014-02-05 10:30:17
さむいですね~うちの主人は、今日から
台湾で仕事です。私とちがって、ほそーーーい人なので
体の調子が心配です(笑)私はコロコロしています。

このまえケビンコスナーの『アンタッチャブル』をCSで
ひさしぶりに観たのですが・・・映画ってセリフのない場面が
多いな~とふっと思いました。テレビは、けっこうテンポよく
パパパパーッというかんじですが、映画は、『画』(え)だけの
時が多いような・・テレビみたいにあわただしくないというか。。
分かったような事いってますね~笑
時代劇は、いろんなことができる、現実ばなれできる
おもしろいものなんですが。。
絶えてはほしくないです・・・
返信する
おはようございます。 (中島けん)
2014-02-06 10:55:56
なおちゃん
 九州も北海道が引越ししてきたような寒さで、台湾育ちの私は震えています。
 ご主人が台湾にお仕事で行っていらっしゃるとか。台湾に中学生までいた私に
 とって第二の故郷ともいえる所で懐かしいです。いい国ですよ・・・。

 映画はセリフが多過ぎてもいけないし、少ないなら画面から想像して
 もらえるだけの表現が必要ですから中々難しいものです。
 最近の映画はナレーションを多用したりと、中途半端な演出が多く、
 従って質の向上につながっていない作品ばかり。貧相で困ったものです。
返信する
明日は (bunn)
2014-02-10 08:26:27
けんさん
なおちゃん
東京都知事選挙、雪の中での最後の演説会寒いのにみんなの心は熱く燃えました。残念では有りますが、デヴィさんの演説は内容の濃い素晴らしいもので多くの聴衆に勇気を与えていました。
彼女の世界観は、実に現代史を生き抜いてこられたからのそれであり、沢山学ばせていただけ日本の将来に一石を投じました。きっと大きな実りになると信じます。
明日は、台湾大好きな人達が集う「新年会」にお声かけしていただいています
久し振りに「台湾軍の歌」歌ってきますね。けんさん
返信する
こんばんわ。 (中島けん)
2014-02-10 21:32:06
bunnさん
 都知事選挙が終わり、我々までもがひと息ついている状態です。
 デビさんの演説を私も聴きたかったです。本郷功次郎を偲ぶ会で
 お会いしていますので・・・。

 それにしても寒いですね。私が東京にいた時も、大雪で都市機能が麻痺
 したことがありましたが、少しも改善されていないのですね。
 大雪、地震対策、オリンピックと、新知事は大変だと思います。
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