映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「東ベルリンから来た女」

2013年03月06日 | 日記

   

     去年行なわれた第62回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した作
     品なので、期待して見ました。

     この映画の舞台は、東西分断時代の'80年東ドイツが舞台です。
     東ドイツの田舎町の病院へ赴任してきた小児科女医バルバラ(ニーナ・ホス)は、
     西ドイツへの移住申請をして却下され左遷されてきた女医で、危険人物と見な
     され秘密警察に監視されています。

     そんな彼女は、西側にいる恋人ヨルク(マルク・ヴァシュケ)のもとへ脱走する計
     画を進めていたのですが、勤務する病院で誠実な医者の男アンドレ(ロナルド・
     ツェアフェルト)に出会い、医師としての自分を求められている東の生活と、自由
     で豊かな西への生活に、加えて2人の男性の狭間で心が揺れ動きます。そして
     刻々と脱出決行の日が近づいて・・・。

     情熱を内に秘めた容姿の女医バルバラを演じるニーナ・ホスがとても魅力的で、
     このヒロインに興味を持つ人が多いと思いますし、抑制された東ベルリンの冷た
     い雰囲気が上手く醸し出されていること以外は、あまり褒めたくありません。
     ベルリン国際映画祭で監督賞を獲ったクリスティアン・ペッツォルト監督で、脚本
     も同人ですが、結末に緻密さが不足し安易であるため、共感する気持ちが希薄
     になります。
コメント
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