映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

2012年02月22日 | 日記

    

       2001年に発生したアメリカ同時多発テロを背景に取り上げ、2005年に出版
       されたジョナサン・サフラン・フォアの小説を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう
       時間たち」「愛を読む人」のスティーブン・ダルドリー監督により映画化された
       ものです。
       トム・ハンクス、サンドラ・ブロックの共演で見事なお芝居を見せてくれるだろ
       うと期待して見たのですが、息子の存在と彼の行動が上手くミックスされて
       いることを映画を見るまで忘れていました。

       9・11の同時多発テロで、理不尽にも少年オスカー(T・ホーン)は大好きな父
       親(T・ハンクス)を失います。
       繊細で生きることに不器用な彼は、一種の自閉症症状になるのですが、どう
       しても父の死を受け入れられず、父が残した1本の鍵にメッセージが秘めら
       れていると信じ、母親の心配を無視して鍵穴を探す行動に出ます。
       封筒に書かれていた文字を頼りに、色んな出来事に遭遇しながらニューヨー
       ク中を探し回る少年を、母親(S・ブロック)はうまく接することが出来ず・・・。

       この少年に扮するのは、小学校で寸劇しか経験の無いトーマス・ホーン少年
       が抜擢されたのですが、ひたむきな少年を好演です。
       トム・ハンクスはいつものようにいい味を出しているし、サンドラ・ブロックは特
       に後半が素晴らしいです。

       演出がアカデミー賞ノミネート常連のスティーブン・ダルドリーですから繊細で、
       先刻公開のクリント・イーストウッド監督作品「J・エドガー」もそうですが、アメ
       リカ映画では珍しいほどの心理描写が上手いし、過去と現在が並行して物語
       を進展していく手法の成功も似ています。

       正直言って、見初めは普通の出来かなーと思っていたのですが、どんどん面
       白くなって遂には画面に釘付けになり最後は感嘆で終わりました。
       私はこんな映画が見たかったの一本でもあります。是非とも皆様ご覧ください。

コメント (2)
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