
↑↓ 映画「赤線地帯」

今までもこのブログでちょくちょく顔を出していたのですが、今回は川上康子
を取り上げたいと思います。
真ん丸い顔に大きな目、決して美人とは言えませんが、彼女ならではの役が
沢山あったような気がします。特に昭和31年(1956)の「赤線地帯」では、ほん
のチョイ役でしたが、見る者に強烈な印象を与えました。
話は脱線しますが、私は大映後、福岡県飯塚市に本社がある住宅会社の社
長を3年間やったことがあります。
この飯塚市では麻生太郎氏の選挙応援演説を、ご本人不在なので麻生夫人
と私の二人でやったこととか、飯塚出身の大映女優だった松尾親代(故人)を、
飯塚に戻っていると思って関係先を捜したり・・・と色々思い出がある飯塚市な
のです。
「赤線地帯」で川上康子が扮する少女が映画の中で飯塚出身となっていたこ
とも、今となれば不思議な縁を感じるのです。
この「赤線地帯」は溝口健二監督の遺作となった作品でもありました。この作
品の完成直後の昭和31年8月24日、溝口健二監督58歳、まさかの白血病に
よる急死で、同監督の死は大映崩壊の兆し、遠因と言っても過言でないと思
います。
川上康子とは撮影所で会う以外は、一緒に鹿児島へ旅をしたことがあります。
本当に普通のお嬢さんって感じの女の子でしたが、ひとたび仕事に入ると強
烈な個性を発揮する不思議な女優さんでした。
鹿児島に行ったメンバーは、永田秀雅東京撮影所長(当時)、あまり売れなか
った当時の勝新太郎、若松和子、川上康子に加えて私が一緒でした。
川上康子は約30本の作品に出ていますが、その後すーっと姿を消した女優さ
んでもあります。その後の消息は残念ながら知りません・・・。


↑ 川上康子と永田秀雅氏


↑ 左から川上・勝・若松・永田・私 ↑ 川上康子と永田秀雅氏


↑「赤線地帯」のセットで溝口監督 ↑ 「新・平家物語」で雷蔵と溝口監督


↑ 溝口健二監督の墓所 ↑ 私もお参りさせていただきました。
かわいらしい感じの人ですね。
『銭形平次捕物控 八人の花嫁』を録画していたので、
後で探そうと思います。
この前、墓参りに行った時、連れがいたので、
溝口健二監督の墓をお参りすることができなかったので、
次に行った時は、ぜひ、お参りしたいと思います。
面白いキャラの子ですので、是非ご覧になってください。
溝口監督のお墓は、隣にある分院の本行寺に、仲が良かった
花柳章太郎のお墓と並んで建っています。
お参りするのを諦めたんですが、
けんさんのお陰でお参りすることができます。
ありがとうございます。
溝口健二監督に、感謝の気持ちを伝えることが
できるのが、今からとても楽しみです。
本殿横にある本院社務所でお願いすれば、周辺有名人のお墓マップが貰えます。
結構知られた方のお墓が多く、中には美輪明宏の生前墓もありますよ。
クライマックスのシーンで何だか見覚えがあると思ったら、
中島さんのこのブログのお写真だったんです。
それで、この川上さんという女優さんを初めて知りました。
溝口監督の遺作だそうですね。
若尾さんもこの作品にはずいぶん苦労されたと先日のサワコの朝で
お話ししてました。
ところで、この赤線地帯にも出演されている女優さんで、
何度か見かけたことのある方なので調べてみたら
町田博子さんという女優さんでした。
覚えやすいお顔立ちですね。
私もこの文章を書きながら、彼女たちと一緒に海水浴に行った事を思い出していました。
実にお芝居の上手い子でしたよ。
町田さんも脇役ですが、大映ではなくてはならない一人でした。機会をみてアップしたいと
考えています。
阿井美千子、三田登喜子、近藤美恵子、浦路洋子、川上康子と穂高のり子、矢島ひろ子、金田一敦子、後述の八潮悠子…美人なんですが、長谷川一夫や市川雷蔵や勝新太郎の相手役をしても何だか印象が薄い感じですね。京マチ子、山本富士子、若尾文子みたいな個性じゃなきゃ生き延びれないんでしょうか…
『冥土の顔役』で鶴田浩二の相手役、『穴』で京マチ子の妹分をしたのに女学生のイメージから抜け出せずに消えた川上康子さんは残念です…その後が見たかった。
お立寄りくださり有難うございます。
時代劇はどうしても男優中心になりますので、女優は引きたて役が多くなります。
つまりそれでは人気が沸騰することにはなりません。
大映は東京と京都に撮影所があり、それぞれ現代劇、時代劇を撮っていたのですから、
どんどん交流して女優の持ち味が出るようにしてやる
べきだったと思います。
今となっては後の祭りですが・・・。
「赤線地帯」での彼女の演技は、ちょっと硬すぎたかなという気がしたのですが、市川崑監督の「穴」では、だいぶのびのびと演技していたように思います。クレジットでも単独で出ていたくらいですから、大映も当時彼女に期待していたのかもですが、まもなく消えてしまったのは残念でしたね・・・。
たぶん近日中に遊びにまたお邪魔します。
このブログにお立寄りくださり、とても嬉しいです。
「赤線地帯」の川上康子のあの演技は、硬さやぎこちなさを狙った溝口監督の要望
通りだと思っていますが如何でしょうか。とにかく芸熱心ないい女優さんだと思ったのですが、
映画の水に合わなかったのか、途中で止めてしまいました、残念です。
とうかこれからも宜しくお付き合いください。