今から20年前に発表された、第11回柴田錬三郎賞を受賞した夢枕獏による小説「神々
の山嶺」の映画化で、角川映画の40周年記念作品でもあります。
監督は「愛を乞うひと」などを手がけた平山秀幸のメガホン。キャストは岡田准一、阿部
寛、尾野真千子、佐々木蔵之介が初共演です。
物語はヒマラヤ山脈を望むネパールの首都カトマンズで、山岳カメラマンの深町誠が発
見した1台の古いカメラは、イギリスの登山家ジョージ・マロリーが、1942年6月8日にエベ
レスト初登頂に成功したのか否かという、登山史上最大の謎を解く可能性を秘めたもの
だった・・・という挿話から始まります。
見始めてこれは面白くなりそうだと思ったのですが、段々とつまらなくなりました。映画の
主人公たちの行動をお客さんに納得してもらうには、その動機付けの描写が必要なので
すが、これが弱いため勝手に行動しているとさえ見えてくるのです。このあたりは練り方
の弱い脚本と演出のせいです。
山岳場面も邦画にしてはよく撮っているのですが、物語と上手くリンクしていません。この
原作が発表された時から映画化の話はあったのですが、その壮大さから映像化は不可
能と言われ続けてきたもので、その予感は当たりました。更に山男たちの描写がガサツ
な労働者集団のようでこれも不満、ラストももっと感動的に撮れる筈なのに薄いです。邦
画では珍しく製作費をかけた大作ですが、とても残念な結果になってしまいました。
ご著書の冒頭から 李香蘭/山口淑子さんに遭遇されたことが書いてあり
そこから もう これからどんなことが 誰のことが書かれているのかしら?
と引き込まれましたが 期待通りの展開で ページが進みました。
11歳で 生。李香蘭/山口淑子さんに会われ
大映で 沢山の美形の人達とのお仕事で
中島様の 審美眼はかなりハイアップなことと感じてます。
山口淑子さんにはそれ以後お会いする機会がありませんでしたが、
お会いしたら台中での出来事をお話していたと思います。