韓国映画の佳作「冬の小鳥」を見ました。
この作品の監督はウニー・ルコントというソウル生まれの女性で、
フランス人の養女としてフランスに渡り育った自らの体験を元に、
脚本も自ら書いてのデビュー作ですから驚きです。
1975年、父親につれられソウル郊外にあるカトリックの児童養護
施設にやってきた9才の少女は、施設の案内をしてもらっている
うちに、父親は黙って去ってしまいます。
食事に手をつけず、周囲に溶け込むことも拒む少女・・・、預けられ
た少女の失意の日々と再生のドラマです。
この女性監督は施設の日常や、そこにいる少女たちの極めて自然
な表情を、冷静に温かくとらえていますし、主人公の少女の表情の
変化を上手くとらえた演出手法には感嘆します。
施設には悪人もいないし、イジメとかも全くないのですが、物語の
展開はまことに劇的です。
少女役のキム・セロンも映画初出演だそうですが、感動的な演技
で物語を盛り上げます。
韓国・フランス合作で上映時間は92分、よく纏まっています。
原題名は「新しい人生」ですが、この女性監督の新しい映画人生
のスタートを温かく見守ってあげたいと思う不思議な魅力を持った
作品です。
映画は面白いですね。見るのが大好きです。頑張って下さい。今日の朝は、「オードリー」の再放送の第3回を見ました。