映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「万引き家族」

2018年06月22日 | 日記

      

    是枝裕和監督が、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して、人と人とのつなが
    りを描いたヒューマンドラマです。今年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出
    品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドー
    ルを受賞しました。
    東京の下町にある高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主
    である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀が暮
    らしています。
    一家は年金で足りない生活費を万引きで稼ぐという、社会の底辺にいるような一家でし
    たが、いつも笑いが絶えない日々を送っています。そんなある冬の日、近所で震えてい
    た幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることに。そして、あ
    る事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになり、それぞれが抱える秘密や願
    いが明らかになって行きます・・・。
    息子とともに万引きを繰り返す父親・治にリリー・フランキー、初枝役に樹木希林の是枝
    組常連キャストに加え、信江役の安藤サクラ、信江の妹・亜紀役の松岡茉優らが是枝
    作品に初参加です。

    まず皆さんが言われているように、どうしても題名が引っかかります。内容や出来栄え
    が良かったら題名なんてどうでもいいという考え方は間違っていると思いますし、それで
    随分損をしていると思います。この監督は正攻法の演出で今まで作品を作っていて、徐
    々に力をつけており、しかも全作が大々的に劇場公開されていて幸せです。
    個性的な役者は勿論ですが、子供の使い方も実に上手いし、作品の纏まりはいいので
    すが、私的にはもろ手を上げて褒めたくはありませんし、好きな監督とはまだ言えません。
    子供の万引き場面などどうしても引っ掛かっています。海外での受賞にケチをつけたく
    はありませんが、外国の人から日本ってあんな国だと思われたくもありません。




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10 コメント

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正論ですね〜 (bunn)
2018-06-23 00:09:57
けんさん
やはり、けんさん日本男児🇯🇵
日本を世界の人にあんな国なんてね〜
けんさんの仰る通りですよ
返信する
Unknown (中島けん)
2018-06-23 00:14:27
bunnさん

そう言っていただけると嬉しいです。
この監督にはもう少しまともな作品に手を付けて欲しいです。

返信する
Unknown (翡翠)
2018-07-04 21:49:14
やはり、そう思われますか。
私はまだ見ていませんが、友人が
見ての感想「あれが・・・賞取ったの?そんなにいいかなあ」
悪くはないけど、絶賛する程ではないとのニュアンスでした。

私もタイトルが引っかかるのです。
インパクト狙いでしょうか。
万引きは犯罪ですからね・・・。

この監督のものは何本か見ました。
樹木希林がいいですね。
確かに子供の使い方がうまいです。



この映画の連想で、大島渚の
「少年」を思い出して、見てみたのですが犯罪を強要される少年の
感情を殺しながらも辛さが滲む
表情が、強く印象に残ります。
返信する
Unknown (中島けん)
2018-07-06 21:06:26
翡翠さん

あまり好きな監督ではないので、これ以上述べるのは遠慮します。
樹木希林は上手いですね。私は「あん」をとても評価しています。
いつまでも元気でいてほしいです。

返信する
遅ればせながら (山崎)
2018-07-08 23:11:31
中島 様

当方もやっと観賞できたので、一言。

まずタイトルの件ですが、一部の偏った思想の人達が問題視してましたが、今更感がするばかりです。
大映映画にも、ツッコミたくなるタイトルがありますが、止めておきましょう。
そもそも、猟奇犯罪が起きるたびにアニメなどが槍玉に上がりますが、昨今の映像作品は過激の一途を辿ってるように思います。

もともと個人的には、中島さんには不評の「ちはやふる」に出演してる松岡茉優さんが出演してるので観たのですが、事前にカンヌ映画祭グランプリ受賞作と知っていて、どれほどドラマチックな映画かと思っていたので、予想が外れましたが、家族の在り方を観ている者に考えさせる作品だと思いました。

それと、この映画一本で、海外からの日本の評価が大きく変わることなんかないと思います。
逆に、海外で評価される映画を制作した監督の出身国として評価が上がるのではないでしょうか?

最後になりますが、自分は、余計な偏見にとらわれずに素直に映画を観ていきたいと思います。
返信する
Unknown (中島けん)
2018-07-08 23:30:47
山崎さん

ご意見有難うございます。
大映末期の作品タイトルは貴兄が思われている通りで、当時の社内でも多くの反対意見があったものです。

それと、私も映画の感想は誰にも左右されず正直に書いています。
百人百様の考え方や感想があって、少しも変だとは思っていません。
返信する
Unknown (山崎)
2018-07-09 21:18:55
中島 様

うまく伝わってないようなので補足します。

まず、中島さんの今回のブログを否定はしていないはずです。

そもそも、今回のブログは、映画への批判としては、「題名」や「子供の万引き場面」がひっかかるとしか書いてないですよね。
もしもそれだけを問題視してるのでしたら、小さな事にこだわって、本当に監督が表現したいことを見過ごすことになってないでしょうか?
或いは、ブログには書かなかったけど、褒めたくない理由があるのでしたら、論理的に説明してほしいものです。
もちろん、無理に褒める必要はありませんが。
返信する
Unknown (中島けん)
2018-07-10 11:03:02
山崎さん

作品のテーマについて私は異存ありません。監督がそれを表現したいと
考えていることも理解します。
ただ私はこの監督の将来は期待しますが、目下のところはその手法が
あまり好きでないと言うことです。このブログでは論争はいたしません。
ご近所でしたらいつでも可だし、東京在住の山崎さんでしたら上京時に、
私からも望みますのでお会いしてお話したいものです。

返信する
Unknown (山崎)
2018-07-10 11:29:52
中島 様

私はべつに論争をふっかけるつもりはありませんが、コメントで説明できるほど単純ではないですしね。
中島さんが好きでないという手法は気になりますが、この件はここまでに致しましょう。

お手数をおかけして失礼しました。
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Unknown (中島けん)
2018-07-10 22:43:06
山崎さん

こちらこそ失礼しました。

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