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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「フォックスキャッチャー」

2015年03月07日 | 日記

   

     「カポーティ」「マネーボール」のベネット・ミラー監督が、1996年にアメリカで起
     ったデュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンによるレスリング五輪金メダリスト
     射殺事件を映画化した作品で、昨年の第67回カンヌ国際映画祭で監督賞を受
     賞したサスペンスドラマです。

     ロサンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手マーク・シュル
     ツ(チャニング・テイタム)でしたが、その後は経済的にも精神的にも行き詰って
     います。
     そんな時にデュポン財閥の御曹司ジョンから、彼が率いるソウルオリンピック
     でのメダル獲得を目指す、レスリングチーム「フォックスキャッチャー」に誘われ
     ます。

     同じく金メダリストの兄デイブ(マーク・ラファロ)へのコンプレックスから抜けだす
     ことを願っていたマークは、最高のトレーニング環境を用意してくれるという言葉
     に飛びつきますが、段々とデュポンの秘めた狂気に振り回されるようになります。
     やがてデイブもチームに加入することになり、そこから3人の運命は思わぬ方向
     へと転がって行くのです・・・。

     実話が基とはいうものの本当に凄い話だと思います。しかもよく練られた脚本と
     緻密な演出で、常に何かが起こりそうな雰囲気が続き、最後まで息を呑みなが
     ら見ました。久しぶりに映画らしい映画を見た気がして面白かったです。
     財閥の御曹司ジョン役には、「40歳の童貞男」のスティーブ・カレルがコメディ演
     技を封印して演じていて、チャニング・テイタムとマーク・ラファロを加えた3人の
     演技合戦も中々見もので、絶対お薦めの一本です。






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4 コメント

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これが実話とは。。。 (猛虎)
2015-03-08 10:34:35
驚きました。デュポンといえば世界的な著名企業ですが、企業イメージの大きな失墜にもなったでしょう。時代はソウルオリンピック前だから、1980年代半ばのようですね。メディアも大騒ぎしたと思われますが、当時このような事件の報道に接した記憶が私には無いんですよ。大スキャンダルとして日本でも話題になった筈ですが、金の力でもみ消していたのかな。
とにかくスティーヴ・カレルが怖いですね。笑わない喜劇役者が、こんなに怖いとは思いませんでした。レスリング選手の弟の方とは、同性愛関係も暗示されていて、とにかく異常者の雰囲気全開です。アカデミー賞とっても良かったのにな。
昨年のゴーン・ガールといい、こういうちょっと異常な映画に心惹かれます。
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こんばんわ。 (中島けん)
2015-03-08 22:42:37
猛虎さん

脚本・監督・俳優の三者の息が合えば、いい作品が生まれるという典型的な映画ですね。
まだアップしていませんが「アメリカン・スナイパー」も同じことが言える作品です。
今日は息抜き日です。郊外の川津桜を堪能してきました。
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けんさんの評価を待ってました (トド)
2015-03-10 04:08:10
久々に見応えのある作品でしたので、けんさんの評価をお聞きしたくて待ち遠しかったです。三人の演者が素晴らしく、私は特に兄のマーク・ラファロがいいと思いました。後日「はじまりのうた」を観たのですが、全く別人の印象で驚きました。今年は外国映画の良作が目白押しですね。
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Unknown (中島けん)
2015-03-10 20:45:19
トドさん

見ごたえありでしたね。
明日アップするつもりですが、「アメリカン・スナイパー」も演出に酔いしれました。

邦洋画ともに言えることですが、なんといっても脚本と監督プラス役者ですよね。
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