極度の緊張症のためサンパウロ交響楽団のオーディションに落ちたバイオリニストと、
楽譜も読めず楽器も持ったことないスラム街の子どもたちによって結成され成長した、
クラシック楽団「エリオポリス交響楽団」誕生の実話をもとに製作されたブラジル映画
です。
監督は「セントラル・ステーション」(1998)で助監督を務めたセルジオ・マシャード。主演
はブラジルで人気が高いラザロ・ハーモスに、共演の子供たちは700人以上の中から
オーディションで選んだそうです。
最近の音楽物は傑作が多いので、このブラジル映画も期待して見ました。真面目に撮
っていることは判るのですが、脚本・演出を含めて製作技術がイマイチなのが残念です。
いい題材なので、もっと上手い描き方があるのにと、少しイライラしますが、それでも一
生懸命という熱気が所々に感じられますのでラストまで何とか見ました。