「トレーニング デイ」などを手がけたアントワン・フークア監督が、怒りをエネルギーに
相手を倒すというスタイルでボクシング世界チャンピオンにまで上り詰めたボクシング
元世界チャンピオンの挫折と再起、家族の絆を描いた作品です。
本作出演のため、6カ月におよぶトレーニングによりボクサー体型を作り上げたギレン
ホールの熱演がなんと言っても見どころです。彼の他には、フォレスト・ウィテカー、レイ
チェル・マクアダムスらが脇を固めています。
今まで何回も見せられたボクシング・チャンピオンのお話ですから、特に目新しさはあり
ませんが、ギレンホールが自ら演じるボクシングの場面は少しばかりスタントも使ってい
るようですが素敵です。夫婦・親子問題もうまくかみ合わせているし、撮影をはじめ製作
技術が中々良くて、上級の娯楽作品に仕上がっています。