ご贔屓の若手女優アマンダ・セイフライドが主演した作品であり、アメリカで
社会問題化している「ミッシング・パーソン(=人が消える)」という不条理な
現象を題材にしたスリラー仕立てなので興味を持って見ました。
1年前に何者かに誘拐・監禁され、自力で生還したジルでしたが、その後も
用心しながら生活していたのに今度は同居の妹が消えます。
同じ犯人の仕業だと警察に訴えますが、証拠がなく信じてもらえません。
しかもジルは心の病からくる虚言症と断定され、捜査は打ち切られてしまう
のです。
彼女は孤立無援のまま自ら捜査に乗り出します・・・。
俳優なんて最初は下手でも場数を踏んで段々と上手くなって行くものです。
アマンダ・セイフライドもその通りで、デビュー後、何本目かにあたる「マンマ・
ミーヤ」後の「親愛なる君へ」「タイム」「ジュリエットからの手紙」「クロエ」
「赤ずきん」「レ・ミゼラブル」と、私は欠かさず見て来ましたが、今作が一番
いいのではと思います。
彼女は出演作品で同じようなキャラクターの役柄はほとんどなく、広い範囲
の役柄を演じていて気持ちがいいくらいです。
どんな役でもやれるのは大女優の証ですから、これからが益々楽しみな女
優さんです。
最初からセイフライド礼賛になってしまいましたが、とにかくこの作品の一番
の見どころは彼女の好演でしょう。
お話もラスト近くまではどうなるか・・・で結構引っ張って行きますし面白いの
ですが、ラストが一寸ね・・・という思いです。
それと犯人の正体に意外性がないことと、なんで凶行に及んだのかの説明
が不足でそのあたりが物足りないのですが、こんな欠点を並べるよりも、セイ
フライドの熱演を買い、彼女の次回作を更に期待すべきだとファンの私は思っ
ています。
PS: 明日は土曜ですが「華麗なるギャッビー」アップします。