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前回にも書きましたが、イタリア旅行から帰り、旅行中で見損なった
ため帰国して見て回った作品、そしてここのブログ開設までの間に見
た作品が結構あります。
出来るだけ早く感想を述べたいと思いますが、中には「ヤマト」とか
「ゲゲゲの女房」のように私的に言うなら箸にも棒にもかからない作
品があります。
「ヤマト」は肝心なドラマがチャチで、ドラマという基本がしっかりして
いなければ駄目という見本のような作品です。これでは膨大なお金と
時間と労力の無駄遣いです。
「ゲゲゲの女房」は、低予算でユニークな作品を撮ろうとした意図は
判りますが、脚本・演出・撮影・演技とも、全く意図に反したと思われ
るお粗末作品です。
その他のストック作品はボチボチ書かせていただきますが、今回はこ
の作品評価が分かれていると思う「ばかもの」です。
「ばかもの」は芥川賞作家・意図し糸山秋子の同名小説の映画化です。
気ままな大学生と強気な年上女性の出会いと別れ、そして10年後お互
いに変わり果てた姿での再会を通して、離れることの出来ない男女の
不器用な愛を描いたものです。
アルコール依存症になる男の過程が上手く描かれていないとか、10年
の歳月が経つのに主人公二人が歳を取ったように見えないとか、ご都
合主義な展開とか、気にならないといえば嘘になりますが、男女の縁
の不思議さを丁寧に撮っている作品で、私は好感を持っています。
特に内田有紀の女優としての成長ぶりを、楽しく見れる作品でもあり
ます。
全体について私の苦言は、いくら何でも120分は長すぎます。10分~
15分くらい切ると、見違えるように引き締まりますよ。