新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

守門岳(すもんだけ)ヒメサユリを求めて2012.7.15.

2012-07-16 | ハイキング・登山

今日は、ヒメサユリの山に行きたいなと思って話をしていたら、レンタカーで運転しても良いという方がいらして、出かけることになった。もしかしたらそんなに遠いとは思っていらっしゃらなかったかもしれない。

最初はどちらも新潟の魚沼市にある福島県との県境にある浅草山に行こうかと思っていたが、いざ具体的な話が決まって調べてみたら、一番登りやすいルートが昨年の台風の影響で道路が通行止めになっていて使えないことが分かった。他のコースだと相当に時間がかかり、日帰りの身にはつらいので、隣の守門岳に行こうということになった。

しかし、こちらの守門岳は三条市との境にあって、ルートはたくさんあるが、保久礼(ほっきゅれい)小屋から登るのが一番早いことがわかっている。と言っても守門岳は、大岳、青雲岳、袴岳(守門岳)の三つの峰の総称だそうで、一番端の袴岳に行くのはかなりの時間がかかる。こちらもいくつかのルートは台風被害で通行止めとあり、最初保久礼小屋も通れないのかなと思っていたが、いろいろな宿の情報を見ていたら、何とか通っていけそうだと分かった。

何しろ小さな道で、普通の地図ではつながって表示されていなかったが、バイク用の地図を見たら、やっとその道路がつながっていることがわかった次第。

それで私たちが考えたのは、保久礼小屋まで行って、時間的に無理なら大岳あたりのヒメサユリを見られるところまでで引き返そうという計画。

最寄駅のレンタカーを5時に借りて出発の予定だったが、荷物の積み込みや調整などに時間がかかって、実際には5時20分くらいに出発した。東京は曇りだったが、途中新潟に入る頃小雨も降りどうなるかなと心配したが、晴れ男と晴れ女が多かったので、昼は晴れるという予報に期待した。

幸い関越道は空いていて順調に進み、小出に8時過ぎに着いた。須原で民宿小西屋さんに寄らせていただき、ルートの説明を聞いてから上条から守門温泉前(ナビはその先の登山口の方は出てこなかったので)をとおり、保久礼小屋登山口を目指した。小西屋さんありがとうございました。

あたりは小雨がぱらついたりして、霧が立ち込め景色もよく見えなかった。ブログを調べた人がいらして、二分というところで守門岳方面の標識があり、右に入った。しばらくは西川沿いに走る。途中2か所入広瀬の方に抜ける道があり、さらに左に大平への道を分け、さらに細い道を進むと道路崩落の復旧工事現場がありちょっと緊張。しかし何とか通れた。日曜日なので、工事は行われていなかった。その先の道は巾が狭くて対向車があると通れないほどだったが、路そのものは快適で高度を上げていった。

この道は栃尾を経て、長岡の方に抜けるようになっているのだが、その途中(長峰あたり)で急カーブで右に入るところがあった。標識もあったかもしれない。そこで右に曲がり、その先を行くと、すぐに保久礼小屋の駐車場があった。満杯を心配したが、まだ数台は止められそうだった。

体操したり準備を整えて出発。駐車場で佇んでいた方が、リスがいると言っていたので、後で見に行ったら、15センチ程度の茶色の動物がいたが、しっぽはネズミのような感じだった。野ネズミなのかな?しばらく観察していたが、草むらに消えた。空には鷹のような感じの鳥が飛び立っていった。

   

それで出発。ちょっと砂利道を下ると前方に山の一部がかすかに雲の間に見えるがどこなのかは分からない。

その左手に小屋が見えた。あれが保久礼小屋だ。手前に水場があって、飲用できるとブログなどに書かれていたので、私たちも飲む。冷たい。

小屋の裏手にはお手洗いもあった。

小屋のすぐ横に階段状の登山道が見えた。雨でぬかるんでいる階段状の道を登りだした。

  

小さな花ツルアリドオシ(4弁と5弁の 花があるらしい)が道々ずーっと見られた。

   

  

赤い実は去年のツルアリドオシの実らしい。横向きでわかりにくいがポチが二つついているらしい。二つの花の真ん中に一つの実がなって、その花の痕が二つくっついているとか。

延々と続く階段状の道を滑りそうになりながら歩く。時々平坦だったりするがまた階段が続く。帰りに数えてみたら1000段くらいあった。

途中の咲き終わりのギンリョウソウ

   

途中、シジミチョウやトンボがたくさん飛んでいた。

  

次にキビタキ小屋の水場にでた。湿度が高く、汗びっしょりなので、また水を使って汗を落とし、清水を頂く。キビタキ小屋はパスして、まっすぐ大岳に向かう。しかし、粘土質の滑りやすい急な道は時間もかかり疲れる。

何の花(実)?ヤブコウジ?                        オトギリソウ

  

そうこうするうちに展望台に出るが、まったく展望はなかった。それから下りてくる人たちに出会い、ヒメサユリもまだ咲いていますよという情報に、ほっとする。

第一展望台あたり 

                   

第二展望台

     

    

途中小さな白い花や、モウセンゴケの花らしい白い小花をみたり、上に行くにつれて、ゴゼンタチバナの花が見られるようになってきた。

  

どろどろの登山道

   

不動平というところの脇にはお不動様がまつられていて、その脇にイワカガミガ一輪咲き残っていた。

  

そのあたりからウラジロヨウラクが見られるようになる。小ぶりで花の紅色がかったのはベニサラサドウダン?

    

カエデの仲間                              イワハゼ

     

しばらく灌木のトンネルのようになっている登山道を行くと、ヒメサユリが脇に一本咲いていた。大岳までに一つだけ咲いているというブログ情報があった通りだった。

  何の木   

もう少しらしいからと頑張って登ると、祠と金色の鐘があり、巣守神社という石の碑があった。

     

その先のことは分からなかったので、お腹もすいて来たし、ここで食べようということになった。食料を広げかけた時に雨がぱらぱらして立ったままおにぎりだけ食べることにした。そうこうするうちに雨がやみ、少しおかずを出していただいたが、まだ頂上の先にあるという花を見ていないので、早めに切り上げ、先に進んだ。

東側の展望が開けてきた。

そうしたら、すぐに野原のような尾根にでて、さっき追い越していらした男性がくつろいでいらした。まだ南側の展望は霧がかかって見えなかったが、そのあたり一帯にヒメサユリや日光キスゲ、アザミのつぼみ、ヤクシソウ、ウラジロヨウラクやタニウツギなどが咲いていた。なーんだ、ここまで来てから食事にしたらよかったわ。

  

   

   

小型の蝶々

  

   

皆で花の写真を撮ったりしているうちに霧が晴れてきて、周りの山々も見えてきた。雪渓も残っている。

  

西側に歩いていくと、今度は下りになる。どうも晴れて見えてきたあの先の山が青雲岳でその向こうの雪渓のおおい山が袴岳(守門岳)のようだが、相当に遠そう。

  

  

    

イワハゼ                                 ヤマニガナ?

  

それで私たちは風景を見ながらここでコーヒーを入れて景色を楽しみ、引き返すことにした。ちょうど反対の方からいらした方々が、このあたりが一番ヒメサユリが多いとおっしゃったこともある。

しばらくゆっくり過ごして、大岳山頂を後にして、ひたすら滑りやすい道を下りて行った。3時間くらいかかるかなと思ったが、しりもちをつきながらも2時間程度で下りた。帰りはキビタキ小屋に寄ってみたが、避難小屋でトイレはなかった。こちらは下りによって正解だった。結構滑りやすく急なところもあったので。

キビタキ小屋と直進ルートとの標識

日差しが出てきていたので、下りと言えども、皆汗びっしょり。また小屋の下の清水で顔を洗ったり、飲んだりしてまた下り始めた。

アズマシロカネソウ

この辺のトンボは平気で人の指に停まったりする。戯れていたら、誰かが小さな小さなネズミを見つけた。4-5センチくらいかな?極小の種類なのか、子供なのか?友人が手を差し伸べたら、手をつついたとか。あまりに無警戒なので蛇や鷹などに襲われるのではないかと心配になってしまった。。

  

階段が出てきたので、私は単調な下りに飽き飽きして階段の数を数えてみた訳。まあ、飛ばしたり、同じ数字を繰り返したりしたので正確ではないけれど、約1000段あったみたい。これを設置してくださった方々に頭が下がります。

やっと保久礼小屋に着き、水場の清水の先で泥だらけの靴を洗い、片づけをして帰路に向かう。駐車場は私たちの車だけになっていた。

汗だくになったので、途中守門温泉に立ち寄った。守門温泉の看板に沿って入ると、古びたSLが置かれ、その横に青雲館の建物があって、立ち寄り温泉が利用できた。一人600円。

小さな湯船が一つだけだったが、人もいなくてのんびりできた。ちょっとぬるぬるした泉質だった。シャワーの水量が強くてびっくり。休憩室も利用できるというので、しばらく休憩。魚沼産のお米が売っていたので、ちょうどコメを買う必要があったので少しだけ購入。このあたり百合の栽培もしているらしく大きな百合が活け込まれていた。

途中で見た滝。しばらく先の反対側の山の中腹にも滝が見えたが写真は映せなかった。途中に神湯という温泉の看板が見えた。こちらの方がちょっと距離があるようだったがいろいろ設備が整っていたらしい。

その後来た道を戻ったが、関越道は藤岡ジャンクションの先が渋滞とか。それまでは順調だったのだが。赤城高原で食事を取り、結局5時間以上かかり帰宅は12時ごろになった。レンタカーはガソリンを満タンにして返さないとならないし、忘れ物しないようにしないとね。

まあ、レンタカーの借り方も分かったし、比較的に安かったのでまたレンタカーを利用できそうだ。ガソリン代と高速道路代金はナビタイムの予想とほぼ同じ経費だった。新幹線などの電車を使うよりは4人以上そろえば安いですね。

運転してくださった方、長時間の運転ありがとうございました。皆さんいろいろありがとうございました。

 

 

 

 

 


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