今日は、、膝を痛めた方の足慣らしとして鎌倉ハイキングに出かけた。連休後半のやっと晴れた一日。鎌倉は人出が予想されたのだが、これほどとは思わなかった。午後になった天園ハイキングは渋滞地帯もあり、帰りの駅までの小町通りの人混み(実は小町通りの一つ先の通りを通ったつもりで、小町通りを歩いてしまっていた。)に予定があって帰りを急いでいらした友人は、スムースに進めず、時間がかかってしまった。暑かったし、申し訳ないことをしました。
なるべく涼しい人の少ないうちにと思って、7時過ぎの小田急で藤沢へ。路線情報で調べたつもりだったが、もっと直行する急行があったみたい。路線検索の設定の方法が良くなかったらしい。
江ノ電もすんなり乗れて、鎌倉高校あたりからは、たくさんのサーファーが海に出ているのが良く見えた。
長谷には9時ごろ着いた。もうかんかん照りになって暑い。私は江ノ電の駅でお箸を調達すべく、おにぎりを一個買ったのだが、友人たちは買わずに乗った。お稲荷さんが見当たらなかったためかもしれない。長谷に着いたが、弁当を売っているような店はなかった。まだ早いし北鎌倉においなりさんの店があるということで、そのままハイキングコースに向かう。
大仏を外側からちょっと覗いた。あいにく松の木が邪魔して、目の部分は隠れてしまった。やさしい目なのですが。
それからそのままトンネル横のハイキングコースに入る。整備されたのは良いような悪いような?何しろ階段が続く。昨日の雨でかなりぬかるんでいて滑りやすい。
ここにも関東タンポポ
やっと尾根道にでてぬかるんだ道を歩く。たまに反対方向からの人が来る程度で空いていて、風は涼しい。
樹(いつき)ガーデンの矢印があって、まだ一度も見たことがないので行って見ようかなと思ったが、戻っていらした方が、まだ開いていなかったとおっしゃるので止めた。そのあたりから樹間に青い海が見えた。
うぐいすや他の鳥のさえずりを聞きながら、淡々と軽いアップダウンを繰り返して、民家の間を通り、源氏山公園に着いた。銭洗い弁天は行かなくて良いというので、源頼朝像を見ていこうと右手に少し入った。広場になっていて、右端には桜並木が続いていた。
民家の並ぶあたり
化粧坂切通
昔むかし友人たちと来てお弁当を食べたのはここだったわ、と思った。桜が見事だったのだが、その後どういうわけか見つけられなかったのだった。桜の反対側に頼朝像があった。
カエデの木の下なら虫もいないだろうと思ってベンチに腰かけて軽食を頂いた。私は早昼にしても良いかなと思ったのだが、まだ10時半だったので昼食には早いという。
食べていると、尺取虫が細い糸にぶら下がって落ちてくる。風に揺れて衣類に触ってついてしまって、慌てて取ったが、それがまた他の人に付いたりしないかと心配した。
それで早々に退散して、葛原岡神社の方に向かう。その横から葛原岡コースとなり北鎌倉に近い浄智寺横に出るのだ。
絶景ポイントとある富士山が見えるという標識があった。
横の日野俊基の墓を見学して、神社には寄らずにハイキングコースに向かう。お墓の裏手にはキノコがびっしり。
このころから北鎌倉の方から登ってくる人たちが多くなる。道はぬかるんでどろどろで、緊張するし、渋滞気味ですいすいは歩けない。子供連れも多くて、小さなお子さんが皆頑張っていた。
やっと浄智寺についた。ここも入り口だけ見る。横に天柱峰碑というものが立っていた。
明月院への道を見たが、北鎌倉駅で弁当を買おうということで、かんかん照りの人混みの連なる道路沿いの歩道を駅に向かう。
やっと駅に着いて、お弁当屋さんを見つけたのだが、あいにく予約で1時半にならないと弁当が用意できないと言われる。そのあたりコンビニもなく、お菓子屋さんや喫茶店、食事どころはあったのだが、弁当を売っている店は見当たらなかった。
それで天園の茶屋まで行けば、食事もとれるということで頑張って行こう、ということになってしまった。というか私がそう思ってしまった。その時点では、夕方用事がある方も何とか間に合うかなと思ったのだった。
円覚寺には寄らずに線路の東側を歩いて、先ほど浄智寺から直進すると合流する地点まで戻った。ガイドさんが立っていらしたので、明月院裏手から天園ハイキングコースに出る道を聞いた。
途中の紅花栃の木と花
まだアジサイには早い明月院の横を通って裏手に行くと、右に入る道があるという。それが結構遠回りだった。数人の先行のハイカーがいらしたので、路が間違ってはいないようだ。
小さな目立たない道標をみて右に入った。ハイキングコースの矢印のあたりにこのまままっすぐ進むとマジックで書かれていて、少し直進したのだが、来合わせたハイカーの方に伺ったら、この先からも行けるが、道標に従って行けばコースがあるとのこと。
ところが明月院の裏からのコースは結構ハードで、階段が多く、滑りやすく、建長寺からの天園コースに合流するまでに結構時間がかかった。合流点のすぐ横には勝上献展望台という絶景ポイントがあった。ここも今まで見逃していた場所だ。もしかしたら建長寺まで歩いたことがなかったのかも。途中で下りたりしていたから。もしかしたら建長寺に出て、拝観料300円払ったほうが近かったかもしれない。
その展望台からは大島から富士山、箱根方面まで見渡せた。しばらく写真を撮ったりしてまた、時間がかかった。
覚園寺への分岐のところで、覚園寺まで1.2キロ。ここから下りようかとも思ったのだが、天園(茶屋)まで1.2キロとの表示。多少アップダウンあっても20分くらいかなと思ったのだが、30分以上かかった。
午後になったこともあって、コースはラッシュに近くて、擦れ違いに時間がかかり、思ったよりも茶屋まで時間がかかったのだ。それに記憶違いで大平山の手前という印象だったのに、その先だった。
後から考えたら、北鎌倉あたりで食事処に入って食事をすれば良かったのだが。
茶屋では何か購入すれば、持ち込みの食事もOKという表示が書かれていて、私はアイスを購入し、弁当を広げた。持ち寄りでいろいろ食べ、お腹いっぱいになった。ビールを飲んだ人もいる。まだ先が長かったのだが。
駅までの一番近いコースとして獅子舞の谷に下りた。
獅子舞は大きな楓が広がって紅葉がきれいだったところだから、もちろん新緑もきれいだ。
沢沿いでハイキングコースにも水が流れていて、相当に滑りやすかったから、どうしても慎重になる。前の人も転びかけた。それでなかなか追い抜けない。
ハイキング道が広くなるまでは一列に下りて行った。
下になると渓流伝いになって、水量も豊富で、どこかの深山の渓流を思わせた。涼しい。幸い誰も転ぶことなく下りついて、道路に出た。またかんかん照りの道を鎌倉宮に向けて歩く。
鎌倉宮あたりでタクシー拾えればと期待したが、タクシーは迎車が一台通って行ったきり、その後は一台もなかった。人を乗せた人力車が来たが、空の車は来ないし。それに1人3000円くらいかかるだろう。どっちみち、道路も渋滞していて、自動車でも早くは通れないだろうと、近くの店の人に言われた。
記憶を頼りに、また人に聞きながら、梅の時に訪れた荏柄天神社の前を通り、小学校の横を通り、鶴岡八幡宮の中を横切った。中では弓道の試合か何かが行われているらしく、人だかりがしていた。またボタンの花の祭りも行われていた。例の倒れた大銀杏の新芽がその後どうなったかも気になったが、目もくれずに一路駅に向けて歩いた。
ところが大通りも若宮大路も人が多かったし、小町通りも人混みがすごいだろうと、一本先の道に入ったつもりが、なんと入った道が小町通りだった。途中で気づいた。友人が大通りの左側を通った方が早いと言ったのだが、そっちまで戻る道もなかなかなく、また大回りになってそれも大変そうで、私は突き進んでしまった。
しかし駅に近づくほど混みあって、人をかき分け進んだので、周りの人に取っては迷惑だったことだろう。
ともかくも何とか駅前広場に出た。それで急ぐ仲間の方には、JRの電車に向かっていただいたが、発車間際だった電車に乗れたかしら?座れただろうか?用事の時間に間に合ったかしら?
まあ、いくら心配してもどうしようもないので、私たちは駅の先の喫茶店に入って一息つき、江ノ電に乗ろうと駅の北口に回った。
そこで乗車待ちの列が、ロータリーを半周して並んでいて、最後尾に着いたものの、聞いたら1時間待ちという。フリーパスは一度使ったら、残り分の払い戻しができないというので、JRで大船から藤沢に出て、小田急に乗ることにした。
JRの方は入場制限はなく、座れないまでも乗車はスムーズにでき、乗り換えて藤沢へ。
ところがこちらでも各駅に乗ろうとしていたのだが、急行の方が早いのではないか、始発だから座れるしと思って急行の方に並んだのだが、なんと電車は、江の島から来たらしく、座席は埋まっていて、座れなかった。
大和で席が空いて、立ったまま寝ようとしていた私は座らせていただいた。しかし電車は相模大野止まり。小田原からの急行に乗りついだが、また座ることはできなかった。また、新百合あたりで一つ席が空いて、年長者の私が座らせていただき、私は左右の他人の方に迷惑を掛けながら、新宿まで熟睡した。
実は昨晩また、お腹がごろごろして数時間しか寝られず、朝からぼーっとしていたからだ。いろいろご迷惑をおかけしましたが、同行者の皆様、ありがとうございました。強行軍申し訳ありませんでした。しかし疲れましたが、目に青葉の鎌倉は気持ちよかったです。