親しい友人のグループの山予定が急に変更となり、申し訳なく思いながらも元々の予定をキャンセルさせていただいて、滝子山に行くことにした。
朝、京王線の新宿駅で仲間と待ち合わせて高尾へ。高尾発8:01の甲府行きに乗り換え、8:58に笹子着。一番にトイレに向かったのだが、今日はそれほど混雑していなかった。少し時間が遅いからかもしれない。滝子山はロングコースだから、普通は早めに出ますよね。遠方の友人にとってはこれがギリギリ。
吉久保集落までバスに乗るか、歩くか時間は殆ど変わらないのだが、最終的には寂しょう尾根を登るために体力温存したほうが良いということでバスを待った。準備運動をした後時間があったので、笹子餅を買い求めて、皆で分けていただいた。
吉久保バス停近くの神社の社
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吉久保集落から桜森林公園の所に歩くと昔ながらに稲が干された田んぼが見られ、前方に雲がかかった山頂が見えた。
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桜森林公園に着くと、消防車などが並んでいて、どうも消火訓練らしい。山火事防止の看板が置かれていたので、山火事消火の訓練らしい。
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歩いていくと、若い消防士の方々がホースを杉林に向かって持ち、懸命に放水なさっていた。放水って力がいるのですね。杉の葉の間に虹ができていてきれい。
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それから橋を渡って、しばらく行くと、目立たない古ぼけた寂しょう庵の標識が見えた。知らないと見過ごしてしまいますね。
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今は住んでいるのかどうか分からないが、どういう方の持ち物かしら?などと話しながら、玄関前を通って進んだら、何か道が分からない。それで後戻ったら、玄関の横の方に標識が出ていて、左手に入るところが登山道だった。
結局先ほど間違えた場所に近いところに出たのだが、まあ後戻って正解だったのだろう。若干の時間のロス。何年か前に登っているのに、記憶が薄れてしまっている。
気持のよい日陰の樹林帯を進むと鉄塔に出た。まだ黄葉は進んでいないが、空気がひんやりして気持ちが良い。
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それから道は直登となり、まっすぐに高度を上げていくので結構足に来る。上の方が明るくなってきて、そろそろ林道かなと思ったら、しばらくして林道に出た。右に出て、左手の崖の脇に小さな標識がある。
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そこから、すぐにロープで急坂を登る。
岩が続くようになり、三点確保で夢中で登る。時々迷いそうになるが、少し色の褪せた赤いペンキのマーカーや赤いテープを探して、コースを確認しながら登った。
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高度を上げるにつれて紅葉が見事。
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美味しそうだけれど毒キノコ?
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サルノコシカケのようなキノコ
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急斜面を登るハイカー達
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かすかに富士山が見えたのだが、雲に隠れてしまった。
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岩のマーク
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丁度真ん中あたりのイワカガミの群落の紅葉がきれいなところで、ちょっと道迷い。
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若い単独行の男性が追い抜いて行ったのだが、姿が見つからない。ちょっとしたピークのところでペンキマークもテープも見つからず、下る道が右手にあり、頂上方向は前方だと思うのだが迷ってしまった。手分けしてマークを探していただいたら、岩の左側を見たら、前方にテープがあったというので、前方が登山道だと分かって、前に進んだ。そちらも若干は下りがあったかな。後で地図を見たら、ちょうど道迷いが起きやすい場所と出ていた。以前登った時はすんなり進めたので不思議な感じ。
それからまた嶮しい岩場をよじ登り、やっとこさっとこ浜立山への分岐に出た。
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このあたりの黄葉
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ここは右に行けば頂上に出ると思ったら、下りがあり、また急な坂を登らないとならない。こっちでいいのかな?何も目印が見当たらないのだ。靴跡はあるから間違いないとは思うけれど。
幸いまた別の男性が一人で下りていらっしゃって、確認できた。後から考えたら、その方、浜立山に向かったのか、じゃくしょう尾根を下りたのか?下りに使うのは危険と書かれているし、遭難騒ぎも多いらしいのだが。。。
偽ピークの後に、やっと頂上が見えてきた。すっかりあたりは霧に包まれてしまって、眺望はない。10人くらいだろうか、登山者がいらした。写真を撮ったりしてから、団体の方が空くのを待って、遅い昼ごはんにありついた。しかし時間は13:00ごろ。
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お弁当を開いて、30分で食べ終え、片づけて13:40下山開始。北側の霧は晴れて大谷が丸の方向はからまつの黄葉で黄色く染まっていた。
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私はそれこそあれこれの山の印象と重なって、右の元来た道を戻ろうとしたが、友人が違うのでは、というのでよく見たら、黄色の小さな看板に手書きで白縫神社などは左手と書かれていた。
それで初狩方面だと思っていた下山道に入ったら、ちょっと下ったところに、鎮西ヶ池方面と初狩方面との分岐があった。そうだったわ。思い出しました。
それで北斜面の滑り易い鎮西ヶ池の方向にトラバース。しかしこちらは黄葉がきれい。足元もいろいろな黄葉のパッチワークみたいだったが、足元が危ないので写真は撮らなかった。
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すぐに白縫神社の小さなお社と池があった。他の予定をキャンセルして参加したので、しっかりお参りさせていただいて、下山の無事をお祈りした。
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それから少し下ると大谷ヶ丸への分岐の所にでる。そのあたりから防火帯の気持ちの良い下山道になる。霧が晴れて、前方に三段に山並みが広がり、からまつの黄葉とたまに赤い紅葉もあって、素敵。
咲き残りのトリカブト(ピンボケ)
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色が出ていないが三段の山並み
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落ち葉がきれい
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しばらくちょっと滑り易い草むらを進むと、沢が左手に見えてきた。確かこの辺に小屋後があるはず、そこで休もうと思っていたが、土台に青い屋根がかぶさった状態で縁側のようなところも座るにはちょっと朽ち果てた状態。諦めて通り過ぎた。きれいな滝があるはずだからそこで休もうと思っていた。
マムシ草
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浅い沢で以前キラキラ黄金色に光る砂が見えたのだが、最近の雨で流量が多くて、なかなか砂は見つからなかった。少し流れが緩い場所に大きめの金色の砂が2~3個見えたけれどね。
それでずんずん進んで、砂地のザレ場の近くに来たら、標識が、川沿いは難路とあり、迂回路の標識が少し上側にあった。
難路を行こうとしたのだが、出だしの道が不明瞭で躊躇してしまい、結局迂回路を通ることにしたのだが、これが予想以上に大回りで、なんとモチヶ滝も迂回してしまうコースだったのだ。モチヶ滝の紅葉と滝が素晴らしかった記憶があり、楽しみにしていたのだが。
今回一回行ったところだったので、まったくブログの記事などを調べなかった。友人はブログを読んできていて迂回路の事を知っていらっしゃったが、大した回り道ではないと書かれていたみたい。
後で見たら9月のブログでは難路も大したことはなかった、7月に比べたら整備されていたとの記事があったのだが 、何せ何の知識もなかったので、安全策を取ったのだけれど。もちろん古い地図にはそういう情報は載っていない。やっぱり一度行ったことがあっても、最新情報を確認して行った方が良かったですね。
迂回路はどんどん沢から離れて、山の方に登ったり下ったり、それも結構細い道が続き、滑り易いところも多くて、決して楽な迂回路ではなかった。やっと下りになって沢が近づいて下りついたところには小学生が書いた3丈の滝の標識があった。
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まだ3時台だが、樹木が鬱蒼としてあたりは暗く、滝もあまり魅力的には見えなかった。あのなめ沢やモチヶ滝が見られなかったのが残念!まあ、難路の具合によってはもっと時間がかかったかもしれないからあきらめよう。
面白いキノコがいくつかまとまっていた。
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それから見慣れた樹林帯の緩やかになった道を歩いていくと、道標地蔵の所に出た。ああ、後約1時間で集落に出られるわ!
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しばらく歩くと田通乃姥神という石の神様がまつられていた。
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姥神ってどういう神様なのかしら?後で調べたら、この道は甲州街道の裏街道で道中の安全などを祈るために立てられたらしいが、そもそもは姥神は子育ての神様だったらしいが、水辺に多く建てられたところからあの世と現生の境目、関の神とも言われ、それが咳の神様にもなったらしい。石の柱のことも多いらしいが姥神と爺神のセットのこともあるそうだ。ちょっと道祖神的。神様の変遷も面白いですね。
そのそばに赤い実がたわわになったツル性にも見える木があったが何の木だろう。
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舗装された林道をゆるやかに下って行くと朝入って行った、寂しょう庵の表札の所にでて間もなく橋の所に出た。
あさ消防士さんがいらしたところはもちろん誰もいなくて、桜森林公園もひっそり。中央道の上を渡ったらフェンスのつたが今年も紅葉してきれい。いつもは写真を撮るところだが、今回は急いでいたので取らなかった。
途中の白い花-何かしらね。
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振り返ってみたら、滝子山がくっきり見えていた。
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いつもは裏側を通る稲取神社の正面の方にでて、道路を笹一酒造に向かった。5時半までしか開いていないと言うので、急ぎ足。まあ。まだ30分以上はあるのだけれど。
元々はこの笹一酒造の利き酒をしようということで滝子山登山が決まったのだけれども、利き酒もソフトクリームもうどん類も4時半までなのだそうだ。残念!それで皆さんは缶や瓶入りのお酒を頂き、私は100円のアイスクリームを買い求めた。アイスに日本酒をちょっと分けていただいてかけて食べたらおいしかった。
5時半には締まると言うので、親にどら焼きを一個だけ買い求めて、駅に向かい、5:35分くらいの電車で帰宅。特急に3本も追い抜かれながらののんびり紀行でした。
今回は完全に筋肉痛が起こりそう。 谷川岳で筋肉痛があまり起こらなかったのは、コムラケアの飲んだからだったのかな?谷川岳の方がきつかったような気がしたが。それともこちらの方が最初から直登が多かったからかしらね?
参加の皆さまありがとうございました。美しい紅葉黄葉を堪能し、皆けがもなく道迷いもほとんどなく登山出来て幸いでした。白縫神社のおかげかな?ありがとうございました。