新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

男体山登山 二荒山神社ルート往復 2016.9.10

2016-09-11 | ハイキング・登山

前回悪天候の予報で中止した男体山、友人のグループが予定した翌日に前泊して登ったというので、私たちも一週間遅れで再度挑戦することになった。

私たちも前泊して早朝から登山を目指したのだが、仕事の関係で、金曜日に前泊することは難しく、土曜日に前泊して日曜日に登山しようと計画していたが、天気予報は土曜日は良いが日曜日は雨の確立が高くなってしまって、土曜日に登ろうということになった。

都内の私は始発で行っても8時10分着で、バスの出発時間は8時40分しかない。これでは登山開始が10時になってしまって、標準で7時間前後の登山では休憩など入れると8時間は見ないとならないし、状況によっては9時間かかることもありうる。もう夏至のこととは違って、日も短くなっているので、心配。

私がどこかに前泊するとしても、金曜日に安く泊まれるところはなかった。あれこれ考えて、そうだ前泊するくらいなら、タクシーを使う手もある。待ち時間が要らないし、所要時間も10分以上は短縮できるので。9時から登山できる。

それで同行の親しい友人に相談して、前泊予定の宿には、下山後泊まらせていただくことになった。これならバスの時間を気にしながら下山することもない。

それで土曜日の始発で、出かけた。早朝は特急電車などもないし、のんびり各駅電車の乗り継ぎで東武日光駅に着いた(30分毎くらいに乗り換えで寝不足なのに眠ることができなかったのがつらいところ)。

タクシーに宿に寄っていただき、着替えなどの荷物は置いて神社に向かった。タクシーの運転手さんいろいろ話しかけてくるので、タクシーでも寝られない。いろは坂あたりでちょっと寝ていたかもしれないが。

お天気が良いせいか、神社の登拝の受け付けは少し列ができていて、待たされる。同行の仲間に記帳していただき、入山料を一人500円払って、階段の登山口に向かう。

登山道入り口にあったさざれ石

登拝門をくぐり、しばらく階段が続き、前ばかり見ていたので、下山時にあれっ!こんなだったかしらと心配になるほど。

階段が途切れたところから山路に入る。階段が終わったあたりにあった小屋組みのようなところが遙拝所だったのかもしれない。20分程度かな。

笹の茂る樹木の斜面に何本かのふみ跡があり、そこをたどるが少し湿っていて滑りやすい。鳥居が見えた。一合目の鳥居かしら?

すでに結構きついが、それは序の口だった。ただ幸いなことは木陰の道は涼しかったことだ。

2合目という標識は見つからなかったが、神社のすぐ裏だというのに木の根や石のある、きつい登りが続く。3合目まで一時間以上かかった。

3合目から4合目の間は緩い工事車両用の舗装道路で少しほっとできる。しかしわずかだが登坂が続くのでだんだんきつく感じるようになる。30分くらい歩いた。

映っているのは若い方々。

樹幹から中禅寺湖が見えた。

4合目の階段状の登山口のわきに上州オニアザミらしい花が2か所ほど咲いていた。そのすこし上の方に建物があるが神社関係らしく、閉じられていた。そこからは岩や大きい石がゴロゴロとした登山道が延々と続くのだった。

反対側の社務所

少し上ると葉の先が紅葉している樹木があって、よく見たらシロヤシオらしかった。誰かのブログにシロヤシオが咲いていると書かれていたことを思い出した。

新呼吸法で何とか登り続けると五合目の避難小屋があった。(帰りに写したもの。土間で木材が転がっていた。鉄板でできていて、本当に雷よけの小屋といった感じ。

一息入れてまた岩や大石の続く急な登り坂を喘ぎながら登る。岩の上に6合目と書かれていて、さらに上り続けるともうすぐ7合目と書かれていた。

しかし、7合目はもう少し上だった。結構降りてくるグループや単独行の人たちがいるので、譲り合って登るるから、時間もかかる。まあ、休憩になってよいけれど。

このあたりになるとヤマハハコの可愛らしい清楚な花が元気づけてくれる。また時々きりがかかるが、晴れると中禅寺湖の景色が見えて、なかなか素晴らしい。

八合目に滝尾神社という小さなお社があった。太い鎖は危険と書かれていて回り込んで登るようになっていた。このあたりにも鳥居と避難小屋があった。

  

針葉樹林の中の急斜面を登っていく。針葉樹のよい香りが息を吹き返してくれるようだった。多少平らなところもあってほっとする。

崖の横の岩の中にヒカリゴケらしいものが。

そこを抜けると日当たりのよい階段状の道になって、空気も薄くなってきているのか、息切れがひどくなった。同行の親しい友人は膝が痛んできたらしい。

ペースを落として、休み休み登り続ける。なんといっても下りや平らなところはほとんどないのだ。階段状の荒れた登山道の横に、緑の土嚢で補強された登山道?

階段状のところが終わると富士山の山頂近くと同様のざれ場が続く。ストックで体を支えながら登る。

展望が開けてきて、中禅寺湖に雲の影が映って面白い。

もう登れないかと思ったときに、前方の赤茶けたごつごつした溶岩のような岩の向こうに日本武尊の銅像かと思った銅像(二荒山大神だった)が見えてきた。もうすぐ頂上よ、と友人に声をかけた。

そう思うとお互いに何とか足を前に運ぶことができた。

最後のひと踏ん張りで山頂の奥宮に到達(13:30)。休憩を入れて4時間半かかってしまった。男体山頂と書かれた真新しい標識が目に飛び込む。まずはお礼と拝んでからこちらも真新しくなった太刀のところに向かった。あいにく日光連山方面は霧が沸き上がっていて何も見えない。中禅寺湖、戦場ヶ原と、裏の方の爆裂火口の方はよく見えた。

以前はさびていた太刀もすっかりピカピカの新しいものに取り換えられていた。

爆裂火口あと光徳牧場方面。

山頂からの展望(動画は明るさを調整できないので雲ばかりよく見えますね)

中禅寺湖が見えているのですが。

戦場ヶ原方面なのですが。

あっという間にきりが広がってきた。

私たちも鐘を撞(つ)きました。男性のつく音は低く響いたが、私は力が弱くて高い音に響いた。

それからテーブルのあるところで食事。このころは霧がかかってきた。

9合目あたりで、アルファ化米のパックにお湯を入れて、ジッパーを閉めて、ザックに入れたまま登ってきたので、ごはんの具合はちょうどよかった。今日のは「尾西のごはん」。梅干しとシラスのごはんは、疲れで食欲を失くしかけていた親しい友人も食べられ、元気を取り戻して、持参のおかずもいただくことができた。パイナップルを冷やしておいたがこれもなかなか疲労回復に役に立ったみたい。

今日は暑そうということで、各自アクエリアスのパックを凍らせたもの2つと水やお茶を2本、それにごはん用に用意した熱湯900CCでコーヒーもいれられ、ちょうどぎりぎりだった。何しろこのコース水場もなくトイレもないので、大変。

帰りが心配なので30分ほどで下山開始。幸いハードだった割には攣れることがなかった。早めに漢方を飲んだおかげか、それほど気温が冷えなかったからか?

同じ道を下るのだが、その岩と石ころの道の長いこと長いこと。私も膝が痛んできた。

   

ところどころ見られたヤマハハコ

途中で見られたオヤマノリンドウ?枯れかけだけれども。

途中の何かの小屋ドアを開けたら開き、中は何もなかったので、中で友人は膝に湿布薬を貼り、私もズボンの途中が切れるようになっているところから湿布薬を貼っておいた。また攣れるのを防ぐ薬も飲んでもらった。

こんな道がだいぶ降りても続く。もう終わりに近いかと思うがまだ6号目だった。

苔の中のキノコ(キノコはいろいろ見られたが写真を撮る余裕がなかった)

実が色づき始めたナナカマド

そのおかげかその後も足が攣れることはなく、何とかお互いに励ましあって、この長い下山路を降りることができたが、山頂で見かけた方々はほとんど先を越していき、私たちの後には何人かいたのだが、最後の最後で抜いていった人たちは10人くらいだっただろうか?

まあ、年齢に相応して時間がかかったが、けがをしないで降りられたのはお守りのお蔭かもしれない。

それで丁寧にお辞儀をして門を通り下界に戻った。さすがに修行の山だけのことはあった。

神社でいただいた地図には、おおむね登り4時間、下り3時間だから休憩と昼食を入れたら、8時間半くらいかかっても当たり前だったようだ。もちろん若者や山慣れした人はもっと短時間で登れるだろうけれど。

軽装の若い男女が夕方から4合目あたりを登ってきていたけれど彼らはどうしたのかしらね?

神社の1合目あたりから登り始めた外人さん、ナイトハイキング?と声をかけたが、私たちが降り着いた頃その方も降りていらした。賢明ですよね。

宿までバスに乗ろうかと思ったのだが12,3分後。歩いても10分とあったので、歩いたのだが痛む膝を抱えてスピードが出ない。のろのろと歩いていたら、先ほどのバスに抜かれてしまった。あーあ、乗ればよかった。それから道に自信がなく、派出所の方に確認して、あと5分くらいと言われた。本当にあと5分で行けるのかしら?

言われた坂を上ったら、少し先に宿があって、ホットした。食事は節約のために外食しようと思っていたが、もう疲れてもう一度外に出る元気もなく、余っていた非常用のごはんに宿のお湯を入れ、途中にあったコンビニで買い求めた惣菜でささやかな晩餐をいただき、早々に休んだ。

そうそうごはんはお風呂に入っている間にお湯を入れておいて15分は立ったと思ったが、お湯の温度が低めだったのか、まだじゃりじゃりしていたのに、そのまま食べてしまった。もう少しおいておいてもよかったのにね。馬鹿ですね。

しかし、疲れましたねー。

翌朝、まあまあのお天気のようだったが、だんだん霧が下がってきた。

往き掛けの男体山

たっぷりと朝食をいただき、近いという華厳の滝に。もう少し霧がひどくなると見えなくなることもあると、宿の人に言われて、慌てて華厳の滝へ。本当に言われたように5分で到着。階段を下がると迫力のある華厳の滝を見ることができた。

  

左手の山肌

エレベーターで降りていくともっと迫力があるらしかったが、お金もかかるし止めておいた。日光行のバスの時間を見たら、割とすぐにバスが出るみたいだったので、慌てて宿に戻り、バスターミナルへ。

早朝はしっかり見えていた男体山もすっかり雲に覆われていた。

だんだん私も足が痛くなってきた。

バスで上りよりもくねくねしているように感じたいろは坂を通り、1時間弱で日光へ。止まっていた電車があったが、もたもたしているうちに出てしまい、次は50分後と言われて唖然。

仕方ないので、土産物屋さんの試食コーナー巡りをしたり、その辺をぶらぶらして時間をつぶして、やっと電車に乗って帰宅できた。

お店の方は昨日に比べれば涼しいとおっしゃっていた。

日光はやっぱり遠いですね。

お天気に恵まれ、達成感のある登山ができました。親の様子を見てくれた息子に感謝。

今日は疲れすぎたので写真は後日掲載します。

男体山で見かけたその他の植物

ミヤマヨモギ?

シロヨメナ?

アキノキリンソウ

タカネヒゴタイ?

 

 

 

 

 

 

コメント
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