昨日那須塩原のビジネスホテルに前泊して、今日は朝6:35発のロープウェイ山麓駅行きのバスに乗って出かけた。
実は登山靴が変にゆるゆるだと思っていたのだが、宿について靴を脱いで初めて、中のインナーソールを外していた古い方の靴だったことに気づいた。馬鹿ですね。日に干す時はずして、そのままにしてしまったのだが、出かけるときにバタバタして慌てて靴をだして履いて出た。あれこれ片づけをしていて、登山靴の位置も変えてしまっていた。
一枚薄い靴下を足したが、それでも緩いので、バス停で昨日履いてきた厚手の靴下を重ね履きした。何とか山登りできるかしらね。
バスに乗ったのはたったの4人だったが、混みあい具合がどうなのか分かなかったので、始発駅に泊ったのだった。運転席の所だけ、ビニールが吊るされていた。窓はところどころ隙間が開けられていた。
朝から雲一つない快晴だ。それほど寒くはなさそう。数日前の予報では山は寒そうだったので、防寒具など用意してきた。余分の荷物は駅のロッカーに入れたが、雨具や万一の防寒具はやっぱり山なので一応入れておいたから、ザックの重さはかなりの物だった。
バスはフリーパスだと2日間利用できて乗り降り自由。しかも往復料金よりも少し安く往復で2,600円。券を失くさないようにしないとね。
黒磯駅を経由して、那須の国立公園地帯に入ると、新緑がきれい。
いろいろなファミリー向けのお店などを見ながら、バスは山の方に入って行き、湯元温泉で10分ほど時間調整。歓楽街などは見当たらない。ふと気づくと目の前に神社があった。
大丸温泉でも小休止。宿は数軒なのかな?日帰り入浴の看板がいくつか見えたが、やっているのかしらね?ところどころヤマツツジがきれいだったが写真には撮れなかった。
くねくねしながら展望台バス停をへて登ると、間もなくロープウェイ駅だった。駐車場には車が結構停まっている。(7:37着)ロープウェイはコロナ対策で9時からという。人が少し並んでいたが早める様子もない。それで直接峰の茶屋跡の避難小屋の方に登ることにした。約一時間の予定だ。
頂上付近かしら?
山頂のロープウェイ駅以外、この那須岳にはお手洗いがないというので、お手洗いをお借りしてから、人が登っていた階段の方に向かう。
この先に立ちツボスミレとかツボスミレの群落があったが、写真には撮らなかった。
15分ほど行くと、下に県営駐車場が見え、結構な車が止まっていた。ここにもトイレがあるみたいだった。登山指導所の所で登山カードを記入して投函。
まだ開いていない峰の茶屋
そのあたりに群がっていた紫の強いスミレ
車で来た何組かの親子連れなどは、新型コロナには何の心配もしていないかのように、マスクもせず、声をあげてしゃべっている人たちもいる。大丈夫なのかしら?栃木は感染者少ないのかな?
この辺りはまだ緑があり、ミツバツツジ?が咲いていた。
尾瀬のホームページでは、声掛けもしないようにと出ていたように思うが、割と皆、平気で大きい声であいさつする人もいて、2メートルも離れていないのになー!と思いながら、私は下を向いて、こんにちわと小さな声で返していた。
途中、この辺りはリンドウやウラジロタデが多いと出ていたが、まだ何も出ていなくて、たった一輪、岩の間にハルリンドウが咲いていた。
峰の茶屋からしばらくは森林地帯だが、間もなく日当たりの良い場所にでる。谷間の細い道の一本道の上に赤い避難小屋が見える。
日差しが暑くて大変。私たちもマスクをしていられなくなった。やがて雪渓が見えて、そばに行くと雪解け水が流れているので、首に巻いた手ぬぐいを濡らして当てた。冷たくて気持ちが良い。
さらに岩の道を登ると、避難小屋だ。暑かったので衣類を一枚脱ごうかと思っていたが、そこはやや冷たい風が吹き抜けて涼しい。強風に注意の看板が出ていた。避難小屋はあってもトイレはないようだ。水場はさっきの雪渓あたりにあるのかどうか?左手の方は茶臼岳に登る岩だらけの道になっていて、右は朝日岳方面だが、円錐状のやまと三つのギザギザの岩だらけの山が見えて、あれが三本槍なのかしら?それにしても地図上の位置と違うけれど、と思った。岩場の道を人々が続々と登っていく姿が見える。
関東平野方面
避難小屋前からの剣が峰と奥の朝日岳
小休止して写真を撮ったりしてから、右手の道を歩き出す。しばらくは緩やかだが、間もなく、赤茶色の岩場の道になる。鎖を設置した細い岩場の登りが続く。細い岩の道にハイカーが一列になっているし、写真撮る余裕はない。
ほとんどずーっとそういう岩場の道。山の本の地図は見たのだが、説明はあまり読んでいなかったし、テレビの100名山の那須岳も途中しか見ていなかったらしい。こんなに岩ゴロゴロの登山道が続くとは思っていなかったので、びっくり。そんなやや危険な道を子供を歩かせている親がいるので、びっくり。ただ、子供は身軽で上手だった。私たちは荷物が重すぎて、落ちたら重みで真っ逆さまだ。後から見たらやまと高原の地図(本にも)には、随所に鎖状の手すりありと書かれていた。途中草木はほとんど見られず、イワカガミらしい葉もあるがまだ花はまだまだだった。40分とあったけれど1時間くらいはかかったかな?
朝日の肩からの新潟方面の雪の残った山並み
朝日の肩に出るとベンチが置かれ、やすんでいる人も多かった。デポして登る?という若い人たちの言葉に、私たちもザックを道標のそばに置いて、身軽になって朝日岳に登った。荷物が軽いというのは楽ですね。岩場に着いた印を見ながら、巻道っぽい方から頂上に出た。展望は最高だが、どこがどこかは分からなかった。
山頂からの眺望(左が茶臼岳)
それから直登ルートで降りた。暑くて、この後あの岩場を戻り、茶臼岳にも登り返してロープウェイ駅まで降りないとならないことを考えると、三本槍まで歩くのは厳しいかなと思って、ハイカーがたむろしているのが見える熊見曽根東端まで行ってみようと、そのままデポしたまま、登って行った。そちら側は多少草木もあり、ミネザクラが数輪咲いていた。
熊見曽根方面
さらに登ると、ミネザクラの2本の大木に花が沢山ついていた。その先のササの中にはシャクナゲが一輪咲いていた。ピントが合わなかったです。
ミネザクラ
この熊見曽根は三斗(さんど)小屋温泉に続く道で展望の良い道が続くらしい。ヒメシャジンなど咲くらしいがまだ早すぎますね。
朝日岳方面
気持ちよさそうな尾根道が続くので、もう少し先まで行ってもいいかなと思ったが、反対方向からくる方に、シャクナゲ咲いていましたか?と聞いたら、気づかなかったというので、先に進まず、戻ることにした。この先の清水平は湿原らしいが、まだ何も咲いていないと思った。
火口跡のようなところがクッキリ。でも下の方は見えなかった。
朝日の肩に戻り、インスタントご飯にお湯を注いで、口を占めて、リーダーのザックに入れて頂き、またザックを背負って、岩場の鎖の多い道を下りた。続々と登ってくる人たちもいて、少し広いところで交互に歩く。一回、転びかけたので、慎重に降りて行った。少し雲が出てきて、雲があると涼しい。
避難小屋の前の道標のあたりに腰掛けて、昼ご飯にした。私の方のご飯は時間が足りなかったのかまだ十分に戻っていなくて、少しじゃりじゃりしたところもあったが、まあ食べられた。今日は半熟だった卵をそのインスタントチキンライスに入れて頂いた。
その間、スカートの若い女性が杖を2本持っていたが、茶臼岳方面から降りてきて、そのあたりの写真を撮っていたのでびっくり。ここから降りた方が楽ですよと伝えようかなと思いながら食事中だったので、声かけしなかったら、もう茶臼岳の方向に登っていた。
私たちも荷造りして、その後を追いかけるように登り始めた。その女性は硫黄鉱山跡という標識のあたりの写真を撮っていた。
茶臼岳山頂方面
私たちは、お釜方面という標識に従って、岩ゴロゴロの道を歩いて行ったら、初老の男性が、避難小屋の方から歩いて降りるからと、ロープウェイの片道券をくださった。考えてみたらいくらかでも代金お渡ししたらよかったのに、素直に受け取ってしまった。ラッキー!ありがとうございました。
しかし、火口をぐるっと一周するコースは向こう側に見えている小さな祠まで、まだまだだった。地図には10分と出ていたのだが、ロープウェイの分岐からも実際の道標には40分と出ていた通り、カンカン照りのなか、やっぱり40分くらいはかかった。
大分登って頂上の祠もまじかになるころ、あたりの岩は面白い割れ目が沢山出来ていて、これらの大岩もいずれは風化して、小さい岩になってしまうのだろうと思った。
那須岳神社
祠のあたりもたくさんの人がいて、若者グループが火口を見下ろしながらくつろいでいたり、スカーフをかぶった外国の若い女性が、大きな岩の上で遊んでいたり、背広姿でおりていく男性がいたり、いろいろな方がいらした。
火口を望む。高度感は出ませんね。お釜に水はなかった。
私たちは祠を拝んで、すぐに鳥居まで降りだしたが、道標の意味がつかめず、そのまままっすぐに降りられたみたいだったが、元の分岐の方に出てからガレ場の滑りやすい道を下りて行ったが、決して楽ではなかった。
下の方は砂地になり、これまた滑りやすい。やっとロープウェイ山頂駅にたどり着いた。割とすぐにロープウェイが発車するというので、リーダーには切符を買っていただき、乗り込んだ。定員は100くらいありそうだが、今は半分くらいまでにしているらしいし、マスクを着用してくださいと書かれていた。私は日よけを兼ねて、茶臼岳のあたりからつけていたのだが。
30人くらいが乗っていただろうか?無事にロープウェイでおりることができた。窓の下側は着色されているので、景色はいまいちだった。
まだ1時50分。早く帰り着いたので大丸温泉の日帰り入浴でも利用しようかと思ったけれど、温泉からまたバスに乗って帰るのも面倒になり、そのまま那須塩原まで直行。道中は熟睡。帰りも5~6人しか乗っていなかった。帰りのバスは運転席の横と後は乗車禁止になっていた。運転士の方が感染すると大変ですよね。
那須塩原でロッカーの荷物を引き取り、私は那須高原の牛乳を一気飲み。お土産に御用邸の月を購入した。
リーダーが宇都宮の餃子が食べたいとおっしゃるので、宇都宮で途中下車。北側に出た。
駅前の人が並んでいる餃子屋さんは諦めて隣の典〇中華で、餃子と書かれていたので、入り、餃子と水餃子、ラーメンを頂いた。こちらの店も入ったら人が何組かいて、その後も次々とお客さんが入って、結構な混み具合。どれも美味しかった。あんまりお腹空いていない気がしていたのに、全部美味しくいただきました。ご馳走様
途中でリーダーと別れ、私は赤羽乗換で新宿に出た。電車は空いていたので助かった。
好天に恵まれ、久しぶりの山で、靴もひどい状態でしたが、無事に下山できました。散歩のおかげで、少し歩きが楽になったようです。