滝子山詳報(画像はクリックすると少し大きくなります。)
29日高尾8時01分の甲府行で、笹子駅下車。駅のお手洗いは混みあっている。
笹子餅の店で餅を買い、ついでにお手洗いをお借りすることができた。この先、遊酒館の先にはお手洗いは全くない。
バス停から9時11分のバス(少し遅れてきた)に乗り、吉久保入り口下車。(吉久保まで行った方が近かった)。
簡単に準備運動してから、車道をあるいて、稲村神社横を通る。枝垂桜の咲き残りが見られた。お堂には屋根が設けられていた。
間もなく原地区森林桜公園の脇にでる。咲き残りの桜が見られる。細長い公園だ。
林道大鹿線を辿る。左手には大鹿川が流れ、時々堰堤から滝となって水が流れていた。日差しをよけて、車の少ない道を右に左に移動しながら緩やかな登り道をたどる。
バス停から一時間20分ほどで道証(みちあかし)地蔵にでる。お地蔵様と言っても石の棒のようなお地蔵様で赤い帽子をかぶっていた。
そのすぐわきから登山道に入る。と言っても沢の方に少し下りて、木橋を渡った。
その後、涼しげな沢沿いを歩くが、結構暑い。道々スミレやヒトリシズカなどいろいろ咲いていて楽しい。
新緑がきれいな道を行く。たまにミツバツツジが咲いている。
ふかふかの落ち葉の道を行く。下の状態が分からない。ハシリドコロが見られ始める。
何回か沢を渡る。
三丈の滝の横に出る。
あまり急ではない長い明るい滝だ。水量は豊富。
回りの杉林の斜面は急だ。シロバナエンレイソウのつぼみを見つけた。
右手に小さな滝が続く。小さなキノコがスミレのそばにあった。
沢を渡る。何の花か分からないが小さな花が目についた。
モチガ滝の標識が見られる。あと15分とあるが、これが厳しいのだ。沢から離れて急斜面を登らないとならない。やっと滝が見えてきた。
登山道は日当たりがよく。暑い。滝の涼しさは感じられないくらい。
シジミチョウが群れ飛ぶ場所があったが、なかなか写真には撮れなかった。そのあたり、花崗岩の崩落地になっていて、ざれているが、ストックを使わなくても歩けた。
ミヤマキケマンやニリンソウ、スミレなど花が多い。
沢沿いの砂地のトラバース気味の道をたどる。ちょっと歩きにくい場所もある。
沢はナメ滝に変わる。
道標があり、細くなった沢を見ながらその先を行く。渡渉する。
沢は砂地の浅いきれいなせせらぎになって、何かキラキラしたものが見えると友人が言う。確かに金色に光っていた。
しばらく砂をすくって見たりして、時間も考えずに戯れる、砂金かも?と。水は冷たく気持ちが良い。でも、そんなにのんびりしていたら、下山が夜になってしまうから適当に切り上げて歩き出す。
東屋のようなものが見えてきた。作業小屋の後らしい。
日陰の東屋代わりに使わせていただいて、とりあえずおにぎりを各自食べる。頂上までまだかかりそうだったから。このあたりはアブラチャンが多く、黄色い花と共にカラマツの浅黄色の芽吹きと合わさってうっすら黄色に染まっていた。
それからまた登って行くと防火帯に出た。明るい防火帯は思ったほど花はなかった。
しばらくすると岩崎氏の下山の一行に出会う。友人が話しかけて砂金の話をした。黄鉄鉱でしょうと言われる。挨拶して、私たちはまた登って行った。
なだらかな防火帯から登山道に入って頑張ると、小さな池が見えた。鎮西が池とある。神社の小さなお社があった。
お参りしてひと登りすると山頂と初狩方面の分岐に出た。
頂上までは距離はないが岩場のきつい道となる。登りきるとあまり広くない山頂に何グループかの人々がお弁当を広げていた。もう午後2時過ぎなので富士山見えると思っていなかったが、うっすらと見えて感激。頂きは雲で隠れていたけど。写真あまり分からないですが。
富士山の手前は三つ峠だ。
山頂にはタテハチョウが飛んでいた。
北側の山は大菩薩峠と小金沢連峰らしい。
仲間の方が暑さのせいか、体調を崩されて、ゆっくり登っていらしたが、顔色が悪いのでしばらく休んでいただいた。私たちは申し訳ないがお昼を頂く。
その方も一瞬眠ったら元気を取り戻された。冷たいゼリー飲料を飲んでいただいてから、3時になるので出発した。来た道を戻った方が良いかなとも思ったが、距離は同じくらいだし、初狩に向かった。多分3時間くらいかかるだろう。
誰もいなくなった山頂をしばらく1人?占めだったが、若い方が上っていらした。大菩薩から縦走していらしたそうだ。寂惝尾根を下るそうだが、下り口の標識は見当たらなかった。まあ、ベテランらしいから大丈夫でしょうけどね。
それで別れてから、私たちは東峰へでた。
しばらく尾根道を行くと、女坂と男坂の分岐にでた。時間は大差ないと本には出ていたが、ためらわず女坂を行く。
しかしかなりの急傾斜の斜面をジグザグに下りる。ロープが張られていた。そのあたりの斜面にはところどころ針葉樹が出てくる。しかしここは下りで良かった。
降り切ったら、登る人の為の分岐の標識があった。
ここが檜平だった。
ふと見ると富士山がまだ見えていた。
その先しばらくは豆桜がところどころに見られ、ミツバツツジも咲く明るい道だった。
初狩駅方面の道をたどると谷になって行く。巨木がある。薄暗い登山道だ。
最後の水場があるはずと歩みを急ぐ。水が心もとなくなってきたのだ。暗い道を下りていくと水の音が聞こえ始めた。
やっとベンチが見え、横に水場があった。水のタンクがあって、蛇口があるが、それは手洗い用で飲用不可とある。下のパイプから流れている水は飲めるらしい。念のため調べたら、地中からパイプがつながっていて、貯め水ではないらしい。それで飲んで水をペットボトルに半分くらい汲んだ。
タンクのそばの野草。何の花かな?
そのあとは渡渉を繰り返す。
途中湿った岩がそばに出てきて、イワタバコかしら?という葉があったが、確かではない。
渡渉の道はたまに間違えそうになるが、赤いしるしを探して、下山していった。
やっと周りが明るくなって、人家が見えてきた。最初に見えたのは、お寺か何かの関連施設らしかったが、遅いので寄らずに林道を辿る。
明るい舗装道路に出ると里山の緑がきれい。
藤沢集落を歩いていく。結構車が通る。もう足が痛くなって、誰か乗せてくれないかなと、見やるが3人づれでは無理ですね。
ふと見ると、この集落から富士山が見えたのだ。しかも頂上の稜線まで見えたのだが。写真には写らなかった。カメラの調子が悪く、調整できなかったせいもある。写真の真ん中に富士山があるのですが。
しかたなく、頑張って歩く。中央道をくぐると民家の方がいらしたので、友人が初狩駅への生き方を聞いた。その方、クマガイソウを見たことがあるか?とおっしゃる。見たことないというと、自宅の庭を案内してくださった。裏手の日陰に、淡い色のクマガイソウがたくさん育てられていた。
せっかく伺った道を通らず、国道にでて、遠回りして、コンビニで買い物をしてから駅に向かったら、数分前に電車が出て行ってしまった。駅の裏に入浴できるところがあると看板があったが、よく見たら、丘の上。次の電車は30分後だから、無理ですね。それにもう登りたくはなかった。
ホームで残り物など頂いているうちに電車が入ってきて、帰宅。
帰宅は9時ごろになってしまった。足が痛いです。我ながらよく歩き通したものだ。このコース危険なところはほとんどなかった。平らな道も多くて、なんだか川苔山を思い出した。
寂惝尾根コースは新しい山と高原地図には乗っているようだが、国土地理院の2万5千分の1の地図には載っていない。イワカガミはこちらのコースに咲いているのかもしれない。イワカガミの葉は見つからなかったというか気づかなかった。