勝地(かつち)ブログ

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NO.1647 道州制

2013年10月21日 23時07分27秒 | Weblog
今日も「かつちブログ」にアクセスいただき、ありがとうございます。


昼間は、議長レポート第45号を編集発行。

議会報告会が始まりました。私の所属する班の一日目は養父市場の「ふれあいセンターやぶ」で午後7時半から9時15分頃まで行いました。参加いただいた方は実9人。氷ノ山国際スキー場のこと、CATVのこと、台風・豪雨災害の備えのこと等々。ご苦労さま、そしてありがとうございました。



この度、道州制基本法案に関して7月9日付けで全国知事会から自由民主党道州制推進本部に提出していた意見への回答が、9月26日付けで全国知事会へ示されました。これに対する兵庫県知事 井戸敏三 の意見が、去る10月18日(金)に神戸で開かれた兵庫県下の市町正副議長研修会で、井戸知事ご本人から示されましたので、ここに報告します。(※一部分割愛しています)

1 道州制導入の趣旨、骨格が不明確
 我々が法案において明確に示すべきと指摘している中央府省の解体再編を含む国と地方のあり方や国が引き続き担う役割、基礎自治体のあり方など制度の根幹にかかわる部分について具体的な回答が見られず、道州制国民会議において検討されるものとされ依然として丸投げ検討になっている。

2 基本法案は道州制導入を前提としていない
 回答の前文で道州制基本法案が道州制の導入を前提とするものではないとされているが、そういう認識であるならば道州制基本法ではなく、道州制を検討する国民会議設置法とすべき。
 まずは党内において、道州制の要否についてしっかりと議論をしていただく必要があるのではないか。

3 住民投票なしの府県廃止、道州制導入は「地方自治の本旨」に反する
 そもそも住民の意思の確認を行うことなく、法律の規定のみで従来の国、都道府県、市町村という国の形を変え、都道府県を廃止し、広大な道州を設置することは、憲法の定める地方自治の本旨に反するという疑義が生じるのではないか。 

4 専門機関で素案を策定し、国民的議論をすべき
 まずは、憲法議論も含め、国・地方を通じた行政組織や税財政制度のあり方について検討を行う専門機関を設置し、地方の意見も十分に反映させながら、素案を策定し、そのうえで国民的議論を展開するべきである。

5 個別項目への意見
○最低限明確に示すべき事項
① 道州制の理念や姿の具体的かつ明確な提示
 地方分権の推進については現在の地方自治の仕組みの下ではほぼ限界に達していると認識されているとのことであるが我々の認識と大きく異なる。我々は県へのさらなる権限委譲を強く求めている。何がどう限界なのか具体的に示されたい。

② 道州制が地方分権を推進するものであることの明確な提示
 中央省庁の再編や国会のあり方について具体的な姿が明確に示されないなかで都道府県を廃止すれば、今の省庁や国会の権限を温存した中央集権的な道州制になる。分権改革を目的とするのであれば、まず議論の前提として国が担うべき役割を具体的に限定列挙すべきである。
 現に、国と地方の役割分担については、現行の地方自治法で示されているにもかかわらず、その趣旨に沿った分担が実現しているとは思えない。抽象的な規定のみでは分権改革の推進には不十分である。

③ 道州制導入に伴う格差是正の仕組みの明確な提示
 道州及び基礎自治体に必要な税源を付与するとされているが、道州に国の事務が移譲されるのであれば、当然、現在国の財源である消費税等の国税も道州に委譲されるべきである。地方に付与される税源を具体的に示されたい。
 あわせて道州制における財政調整のあり方(国と道州、道州間、同州内の市町村間)が示され、財政的自主性が担保されているかが具体的に明示されない限り、制度の是非を評価できない。

○方向性を示した上で更に具体的な議論を行うべき事項
① 道州の自治立法権と国会の立法権の範囲等の十分な議論
 国の立法は必要最小限のものに限定するとされているが、具体的にどの分野にどのような法形式で自治立法権を地方に認めるのか、明確に示されたい。

② 基礎自治体のあり方や住民自治の確保策についての十分な議論
 現行の市町村を基礎自治体に再編する意図は何か。基礎自治体は政令市と同等の権限を有することになるのか。現行の政令市・中核市等の大都市の取扱いも含め、道州制における基礎自治体の位置づけを明確に示されたい。
 基礎自治体が現行の市町村を想定している場合、道州制導入に伴い府県からの事務移譲を一律に受けることができない団体への対応をどうするのか。大都市と小規模団体の権能差への対応も含め、明確に示されたい。
 基礎自治体が現行の市町村を新たに再編・合併した団体を想定している場合、平成の市町村合併で旧役場所在地の活力が低下し、特に郡部の疲弊が進んでいる中、更なる合併による規模拡大を進めるのか。市町村の実態を十分に踏まえたうえで、明確に示されたい。


道州制、完全にはほど遠く理解できてませんが、私も指摘のような感じだけは抱いています。

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