

今日は、ゴルフ。
明け方凄い雨だったが、開始時にはあがり、好天だった。
ただ、ずっと風が強く苦労した。
その割には、スコアは、ふつう。
桜もいよいよ最後。

今年は、結構長く桜を楽しめた。

青空に映える。

本書は、ネットで見つけて、本屋でゲット。
かつて、弥勒展で、ミトラスが、弥勒の原型というイメージがあったのと、最近地中海絡みの古代史に関心があったので、興味深く読めた。
本書を読んで驚いたのは、かなり普及したはずの宗教なのに、その実態は、ほとんどわかっていないということだ。
経典があったらしいが、残っておらず、キリスト教が国教になったのをきっかけに、異教として、消し去られてしまったのか。
弾圧されたというより、自然消滅に近かったようだ。
太陽を神とあがめ、いろいろ秘儀があって、その秘儀をクリアーし、初めて、信者として認められるというオカルト的な面もあったようだ。
当初の研究者は、ゾロアスター教の一部と捉えていたようだが、重なる部分はあるものの、別の宗教だったのではと今は考えられている。
神殿跡なども残るが、一番の目安は、牡牛を殺すミトラス神の像だ。
牡牛を殺すことにより、祈りを叶えるという意味があったという。
分布も、オリエントの影響の強い宗教と考えられているにも関わらず、ローマより西の方に広がっていたという。
キリスト教を国教としたローマ帝国が、東に勢力を伸ばしたことも要因になっているという。
この辺りも、イメージと実態にギャップがある。
弥勒菩薩との関連は、単に、名前が似ているだけと、ほとんど俗説扱い。
より四天王に教義が似ている面もあるというが、その繋がりも不明で、やはり関連している可能性は低いという。
ローマ帝国が、キリスト教を国教とし、キリスト教が定着する前の混沌とした様子がうかがえて興味深かったが、文字資料がほとんど残されておらず、これ以上の実態解明は、なかなか難しいのかもしれない。