今日は、東京都美術館で開催されているEL GRECO展に行ってきた。
金曜だけ、8時までやっている。
この前の出光もそうだったけど、平日夜に行けるのはありがたい。
土日よりも、空いているのが一番のメリット。平日の日中に行けるのが理想だけど、まだそういう身分でもないし。
洋画の展覧会は、あまり行かないのだが、本展覧会は、その規模に興味があり、足を運んだ。
スペインの巨匠と言えば、ベラスケス、ゴヤ、エルグレコだが、エルグレコは、あまり日本で見る機会は少ない。再評価されたのが、100年前ということも関連しているのかもしれない。
展示は、肖像画と、宗教画が中心だが、肖像画は、他の画家もすばらしい絵を多数残しているので、凄いとは思うが、エルグレコならではという感じでもない。
やはりその特徴は、宗教画に表れていると思う。あの独特の赤と青の使い方。
同じ題材の絵を何度も何度も描いている。
エルグレコは、教会の祭壇の設計もしていたそうだ。そして、その祭壇に、自分の絵を飾る。
本展覧会のクライマックスがこの絵。
無原罪のお宿り。
最晩年の大作。本来飾る予定の教会ではないが、他の教会の祭壇に飾られているのを、日本で展示してくれている。
すばらしい絵が、多数来日しているが、本絵を見るだけでも、本展覧会に足を運ぶ価値がある。
本絵は、見上げて見られることを前提にした構図になっている。エルグレコの典型的な題材、色使い。エルグレコの代表作と言っても過言ではない
エルグレコは、ギリシャ生まれで、ローマで絵を学び、スペインで名をなした。
当時(日本で言えば、戦国時代から、江戸時代初期)の代表的な画家であるエルグレコを知るのには、うってつけの展覧会だ。
やっぱり、ある程度、空いているところで、ゆっくり見たいよね。