さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

カサゴの生産

2012-12-21 16:24:55 | 魚類生産


先月から、カサゴの生産がはじまっています。

当協会ではまだカサゴを安定的に生産できる設備や経験が無いため、
試行錯誤しながら、3年目になります。

最初に生産を始めた施設では、仔魚のお腹に空気が溜まって
死んでしまうことが続いたため、注水部分を工夫しています。




ここで11月中旬に生まれた稚魚は、およそ2cmにまで成長しました。
(写真は去年のもの)




もう一つの水槽で11月下旬に生まれた稚魚です。

体がだいぶしっかりしてきたので、このまま放流サイズまで
順調に育ってくれるといいのですが。。。




別の施設でも、水槽を配置して生産が始まりました。

ここは過去2年、2月頃から生産を始めて成功している場所なので、
期待大です。




先週末から連続して生まれています。

カサゴは産仔2週間までに一気に死んでしまうことが多いため、
この仔魚たちが無事に年を越せるかどうか、不安な日々が続きます。

当協会では地元漁師が漁獲したカサゴを親魚として用いています。

漁獲されたメスは、大きなストレスを受けるため、
産仔のタイミングがずれたり、死産になってしまったりします。

親魚育成も、これからの大きな課題です。

今回の生産でも、ひとつひとつ勉強しながら、
少しでも多くの種苗を供給できるように頑張ります。
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