内閣府からの説明

今日5日、内閣府からの係官による「対応方針の説明」が和寒町の本部校で行われた。今回で、今年になって2度目である。今回の趣旨は、構造改革特区制にもとづいて設立された通信制高校が、特区制趣旨に悖る(もとる)動きをしているからこの趣旨(原則)の再確認のための説明、ということだった。

要するに特区制の学校はこの特区区域内で教育活動を行うべきである。現実には区域外で教育活動を進めているのではないか、という問題指摘がなされている。これは8月19日の朝日新聞による大々的な報道、すなわち特区の通信制高校の7割に法令違反がある旨の報道である。

来訪した参事官補佐氏も「通信制高校のすべての教育活動を特区内に限定することの問題」についても意見を聞きたいという意味の発言もされているのだが、例えば試験の採点もすべて特区内(和寒町)で行うことがムリだろう的な発言もしていた。現実的ではない部分もあるだろうことをおさえながら原則にもとづいて不十分さを克服していきたい意味の発言もあった。

内閣府の方針として、特区立高校が希望するなら、「普通の」私立学校になるための学校法人化についても道を開きたいといった方向も示している。
われわれは「違反」はしていない。これは関係する中学校や一般に対して文書やウエブサイトを通して表明してきているのだが、デリケートなおさえをしながら作り上げた高校を着実に発展させていかなければならないと考える。

あらためて「地域に根ざす教育・学校」の意義を実践の面でもより深める必要があると思った今日だった。この「地域」の第一は和寒町である。
終わってから和寒で閉校した中学校を視察した。役に立ちそうな備品や施設などあれば提供するという町の計らいがあったから。

10月初旬、道北に向かうクルマから見える山山はまだ紅葉していない。いつもなら美しい紅葉が見えだしてもいい時季だ。吹く風は確実に秋の香りを運んではいるのだが。

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