通信制高校に法令違反?

今日19日の朝日新聞は特区立の通信制高校の7割に法令違反があると、文科省が指摘している旨大きく報道している。

特区立の通信制高校はそのほとんどが株式会社立であり、その7割に法令違反があるという。端的にいえば、この種類の学校は(私たちの高校も通信制であるが)、いいかげんな教育をしてカネもうけをしている、ということである。通信制高校はその特質からいって非常に柔軟なしくみをとることができている。それをいいことにして少なくない学校では法令に違反するようなことをやっているというのである。その具体的なことは同紙を参照してもらいたいが、昨年の夏ころ、私たちもこの種類の話を聞いて、「まじめにやっているわれわれも疑われる。疑惑を生じている高校に対して『毅然と』指導すべきではないか」と道の私学担当部に申し入れた。その時「指摘されるようなことはないです」と担当者は言っていた。

また今年の6月、内閣府から「全国の特区立通信制高校を訪問しているのです」と担当官が本部校に来て、私たちの活動の状況や運営の実態を調査していった。
「規制緩和の趣旨をしっかり踏まえて取り組んでください。特区立の精神を再確認したいです。文科省としては『学校法人化』を促したいのだが、直接の権限がない。何かあったら相談にのります」と丁寧な対応をしてくれた。

少しでも生徒を多く入れるために「好きなことをやって高校卒の資格がとれます」などというところもないわけではないから注意が必要だ。

ただ問題は決して通信制高校だけではない。問題の指摘をし合うならキリがなくなるが、現実に子どもがおかれている教育状況に少しでも接近した教育活動を誠心誠意取り組んでいる学校まで「とばっちり」を受けることのないように「李下に冠を正さず」の精神で進める必要があるとは思う。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 本校でのスク... 晩夏の北海道 »