kametaro爺さんのよもやま話(ペイント画を含む)

日常の生活の中で、主に気付いたことやしたことをまとめておきたい。また、ブログにアップしたい

私は貝になりたい・・・映画に涙した。

2008-12-27 06:12:24 | 思い出

12月24日、久しぶりに「私は貝になりたい」という映画を見た。主人公が昭和20年終戦前後の戦争犯罪で死刑になるストーリである。

戦時体制の中で生活したものとして、自分がそのストーリに引き込まれ、同じ環境での鑑賞になった。

決して、決して、戦争はあってはならない、してはいけないと、心に再確認しながら家路についた。

若い人に理解できないと思う。でも、戦争とは、こういう惨めなものであることはわかってほしい。

昔、フランキー堺さんが主演の同じ映画を鑑賞したことを想起した。今回の主人公は男優「仲居」さん、その妻は「仲間」さんである。広い観客席に20数人の来館者でさびしかった。

貧しい床屋さんの主人に赤紙が来た。彼は足が悪い。軍隊に入り、捕虜のアメリカ人を銃剣で殺害することになった。どうしても殺せない。そこで、上官に殴られ、ののしられ、のたうちまわっていたが、無理に体を支えられながら、捕虜に銃剣を向けた。戦地において、日本軍人の兵隊の置かれている環境・状況がわからないのかと、必死に叫ぶ裁判での風景が心に深く残っている。しかし、連合国の軍法会議で死刑を言い渡された。それからの苦しい牢獄の生活と、親子が嘆願書集めに大変な雪に覆われた山村を子供を背負いながら歩く姿に目がうるんだ。

解放を喜び勇んで、牢獄をでた彼には、死刑が待っていた。彼は、今度生まれてくる時は、戦争もない、わずらわしさもない深海の「貝になりたい」と最後の言葉を呟いた。

殺人などのできない人間が強制的に無理に殺人をさせられ、犯罪にさせられた。その報いが死刑であった。これが戦争か。人間を狂わせるのが戦争か。2度と戦争があってはならない。・・・2時間30分の力作だった。

 

帰宅し、午後7時から日米開戦と東条英機のドキュメントとドラマを見た。1日中、1945年前の終戦前後に戻っての映画鑑賞で過ごした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿