kametaro爺さんのよもやま話(ペイント画を含む)

日常の生活の中で、主に気付いたことやしたことをまとめておきたい。また、ブログにアップしたい

歌舞伎の歴史  その4

2016-05-25 14:04:40 | 日記

3. 歌舞伎の歴史

3-1 阿国が創始した「かぶき踊り」が人気を博すと、それをまねた遊女や女性芸人の一座が次々と現れました。(第1回目に記述)

3-2 「女歌舞伎」は、風俗を乱すという理由で1629年[寛永6年]前後から禁令が出されるようになり、次第にその姿を消していきました。

 「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」に人気が集まります。しかしこれも風俗を乱すため、1652年[承応元年]頃から禁令が出されるようになります。前髪をそり落とした野郎頭(やろうあたま)の成人男性が演じる「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」の時代に入っていきます

3-3 野郎歌舞伎では、「女方」を専門に演じる俳優が登場し、技術的に女性らしさを表現する方向へと発展していきます

「役柄」の発達

3-4 歌舞伎の登場人物は、年齢・職業・物語上の役割などの諸条件をもとに類型化して演じられます。この類型的な分類を「役柄(やくがら)」と称します。大きくは「女方」・「立役」、そして悪人の役である「敵役(かたきやく)」に分類されますが、時代を下るにしたがってそれぞれは細分化されていきます。「その役らしさ」を表現するために役柄は細分化されていった

そのため一口に「女方」といっても、武家の奥女中役の「片はずし(かたはずし)」、お姫様の「赤姫(あかひめ)」、かいがいしく夫の世話をする「世話女房(せわにょうぼう)」、老人の「老女方(ふけおやま)」などに分類できます