岩本プロ初打点で7連勝

広　　島 000 020 000 2
日本ハム 000 000 001 1
勝：前田健4勝5敗
セ：永川3敗17S
敗：糸数2敗

　打線は日本ハム先発の糸数に完璧に抑えられていましたが、5回に岩本が放ったチーム初安打が先制打となり、続く石原の適時打で奪った2点を、前田健と永川のリレーで守りきって、8年ぶりの7連勝で5割復帰を果たしました。
　
　この試合カープの放った安打はたったの3本。交流戦前の貧打を思い出しそうですが、得点に結びつくところにチーム状態の良さを感じますね。この勢いは凄いですね。こんな頼もしいカープを見るのは本当に久しぶりです。過去のパターンを考えると、交流戦で状態が上がったチームは、後半戦で上位争いに加わっているので、今年は期待できそうです。

　岩本がスタメン4試合目で、ついに実力の片りんを見せました。5回2死1塁の場面で打席に立つと、カープ打線を4回まで無安打に抑えていた糸数の初球の真ん中高めストレートを捉えて、チーム初安打となる左中間フェンス直撃の2塁打を放ち、プロ初打点が貴重な先制点となりました。岩本は8回にも先頭で中前安打を放ち、チーム3安打中、2本が岩本と当たりが出てきましたね。
　初打席で安打を放ち、華々しいデビューを果たしましたが、その後2試合は無安打と1軍の壁に当たってしまったかと思いました。しかし、4試合目で結果を出すところは、さすが将来の4番候補ですね。
　活きの良い若手が打ってチームが勝つと、さらにチームのムードが良くなりますね。このまま活躍すると、岩本は強いチームに必ず現れるラッキーボーイになるかもしれません。これからの活躍を期待しましょう。

　前田健が12球団No.1のチーム打率を誇る日本ハム打線を相手に、8回を投げて3安打8奪三振無失点の好投で、3回以外は2塁すら踏ませない完璧な投球でした。
　球の切れが良いことはもちろんでしたが、精神的にも一回り成長したことを感じました。打者一人一人を確実に抑えることに集中していたようで、唯一のピンチとなった3回2死3塁でも、冷静に好調糸井を遊飛に打ち取りピンチを脱しました。
　5連敗を喫して、初心を取り戻したことで、大きく成長しましたね。前田健にとっては有意義な5連敗になったということですね。これから前田健が白星を積み重ねてくれそうです。


また、前田健が8回まで投げて、直接永川に繋いだことで、連投が続く中継ぎ陣を休められたことも大きいです。