東出が今季絶望

　実戦５連戦の最後となるDeNAとの練習試合は残念ながら雨天中止となってしまいました。沖縄遠征組は室内練習場で練習して春季キャンプを締めました。これからは、オープン戦が本格化して、レギュラーや開幕１軍を争うバトルが始まります。
　今のところ若手が台頭しており、大きな収穫があったキャンプとなりました。１ヶ月後に誰が１軍に残ることができるか全く予想できないくらい競争が激しくなっています。今年は期待が膨らみますね。


　東出が広島市内の病院で精密検査を行い、左膝前十字靱帯断裂と診断され、３月１８日に手術を受ける予定とのことです。実戦復帰まで８～９カ月を要する見込みで、今季中の復帰は絶望となってしまいました。
　また、今井も精密検査を受け、左膝蓋靱帯炎と診断されました。練習復帰まで約１週間かかる見込みとのことです。
　今井は重傷で無くて一安心ですが、東出の離脱は残念です。今は菊池や安部の若手が台頭しており、代役として期待できますが、シーズン中にはベテランの力が必要となる時期が絶対来るので、その時にチームリーダーの東出が不在になるのは痛いですね。
　東出不在の穴は、野手陣が一丸となってカバーしてほしいですね。

離脱者相次ぐ

　今日の日本ハムとの練習試合に登板予定だった今井が昨日の練習中に左膝痛を訴えて、27日に精密検査を受けるため広島に戻りました。また日南でキャンプ中の梵と廣瀬、更に沖縄遠征中の赤松がいずれもインフルエンザと診断されたとのことです。

　先週のミコライオとソコロビッチ、昨日の東出に続き、最近は離脱者が相次いでいます。インフルエンザは数日で復帰できるとは思うので、大きな問題はないと思いますが、今井は心配ですね。今季は開幕からローテ入りの可能性も十分あっただけに、離脱となると戦力ダウンになってしまいます。今井は軽症であることを願いたいですね。
　そして、インフルエンザは感染するので、予防することは難しいかもしれませんが、これ以上チーム内に広がらないことを願いたいですね。

　日本ハムとの練習試合は、日本ハムが話題のルーキー大谷が先発出場したということで、話題は日本ハムばかりとなっていますが、カープでは福井が好投したようです。１回を三者凡退に抑えて、制球が改善されているとのことです。
　ミコライオとソコロビッチのセットアッパー候補が、別メニュー調整となっていることから、今村に繋ぐ投手の確立が急務となっています。福井がセットアッパーとして起用できる目処が立てば、リリーフも安心できると思うので、この投球が続けられるようになってほしいですね。

投手陣８四球の乱調

　今日はヤクルトと練習試合を行い、3-1で敗れて対外試合の連勝が止まりました。期待の戸田が先発し、３回を投げて２安打無失点と結果を残しましたが、３回に３四球で満塁のピンチを迎えてしまい、制球に課題を残しました。
　今日は戸田に限らず、後続の投手も四球を連発し、計８四球の乱調だったようです。四球で走者を出すことは、無駄な得点を与える可能性が高くなってしまいます。打たれるのが嫌で無意識に外してしまうのかもしれませんが、四球で走者を背負うことはリズムも悪くなり、かえって自らを苦しめてしまいます。もっと自分の球に自信を持って、ストライクで勝負してほしいですね。

　打線では堂林が２安打１打点の活躍でした。ここまであまり快音が聞かれませんでしたが、ようやくマルチ安打も出て、最終打席では犠飛により打点を挙げました。キャンプでの練習の成果が出始めてきたようですね。これから堂林の調子が上がり、開幕スタメンを勝ち取ってほしいですね。


　そして、残念な情報が入ってきました。東出が日南で行われているキャンプの紅白戦中に走塁の際に左膝を痛めたとのことです。明日広島に戻り、27日に精密検査を受けるとのことです。大事に至らないことを願いたいですね。
　

連続完封リレーで連勝

広　　島 001 000 000 1
日本ハム 000 000 000 0
勝：バリントン1勝
敗：谷元1敗
セ：梅津1S
本：[広島]ルイス1号

　先発バリントンから６投手の継投で日本ハム打線を零封して、侍ジャパン、巨人と３試合連続無失点と投手陣は好調です。一方の打線は安打は出るものの得点に結びつかず、ルイスの本塁打による得点のみと、昨シーズンを思い出させるような攻撃でした。

　バリントンは２回を投げて２安打を浴びるも、しっかりと凡打に打ち取る投球が冴えており、調整は順調なようでした。
　２番手の久本は２回をパーフェクトに抑える好投で、中継ぎ左腕として期待できそうです。その後の中田、江草、金丸、梅津は四球で走者を出して制球に課題を残しました。４投手とも中継ぎという立場であり、無駄な四球は失点に直結するので、１軍入りのためにはしっかりと修正しないといけませんね。

　打線は１番にルイスを起用する新打線を試しました。打線が繋がりを欠いていたことから、上手く機能したとは言えませんが、クリーンアップが機能すれば、実現する可能性は十分有りそうです。
　５番に入った堂林は２度の得点機で共に凡退してしまい、チャンスでの弱さを克服できていませんでした。初回の２死１，３塁では遊ゴロ、３回２死２，３塁ではニゴロに倒れました。第３打席で安打を放ったものの、期待したとおりの結果を残せませんでした。今季は得点圏打率の向上が一つの課題だったと思うので、開幕までにはチャンスに強い打者になってほしいですね。



　WBC日本代表とオーストラリアとの壮行試合で前田健が先発し、３回２安打３失点と不安を残す結果となりました。２回までは本来の投球では無いながらも、状態が良くなっていたと思いましたが、３回に突如乱れて、抜け球が多くなりました。２死まで取ったものの、ヒューズに３ランを打たれて逆転を許してしまいました。本番は１週間後に迫っているので、何とか状態を上げてほしいですね。
　今村も８回から１イニングを投げ、三者凡退に抑えました。今村は問題なく本戦に臨めそうで安心しました。

オープン戦白星スタート

広島 000 000 003 3
巨人 000 000 000 0
勝：福井1勝
敗：福田1敗

　いよいよオープン戦が始まりました。先発は2年連続で中崎でした。中崎は3回を投げて4安打、6奪三振、無失点の好投でしたが、初回に2死満塁のピンチを迎えるなど、結果は0点に抑えましたが、毎回走者を背負うなど内容は今ひとつといったところでしょうか。粘り強く投げたとは思いますが、目標の開幕ローテ入りのためには、もう少しピシッと抑えないと難しいですね。
　2番手以降は永川勝、岩見、金丸、福井が登板するも誰も三者凡退に抑えられませんでした。特に永川勝、岩見、金丸は1軍を狙う立場なので、もっとアピールしないといけないです。次回登板ではしっかりと抑えてほしいですね。


　打線では売り出し中の菊池の菊池が1番遊撃で出場して3打数1安打とアピールしました。またも下水流は途中出場で2打数無安打でしたが、捕逸の間に2塁から本塁を陥れる好走塁でアピールしました。
　しかし、打線全体はとしては5安打10三振と低調でした。まだ主力級が調整段階ということもあり、仕方ないかもしれませんが、若手、中堅選手はもっと打ってアピールしてほしいですね。

1軍キャンプ打ち上げ

　23日からのオープン戦に向けて沖縄へ移動するため、1軍選手が日南キャンプを打ち上げました。紅白戦終了後に、沖縄へ移動してオープン戦を含む5試合の対外試合を行います。

　今キャンプは、故障からの復帰を目指す梵が予想以上に早く1軍に戻り、栗原も一時的に不調を訴えましたが、順調に調整が進んでいるようです。投手陣では、大竹、バリントン、野村の主力が順調な調整を続けており、投打の主力選手は問題なく、今年は開幕から戦力

　若手で目立ったのは、野手では菊池と下水流、投手では中崎と戸田でしょうか。菊池は攻守で結果を残しており、梵と遊撃のポジションを争う存在になりました。今の状態なら開幕スタメンの可能性も十分ありそうです。
　下水流は打撃でアピールしており、評価が急上昇しています。これからのオープン戦で結果を残すことができれば、開幕1軍も有り得そうですね。
　中崎はオープン戦の開幕投手を2年連続任せられるようで、監督の期待の高さが伺えます。昨季は終盤に結果を残して頭角を現してきたので、オープン戦の結果次第ではローテ5番手、6番手として起用されるかもしれないですね。
　戸田は先日の侍ジャパンとの強化試合で好投して自信を付けたこともあり、勢いに乗って急成長するかもしれません。開幕1軍は難しいかもしれませんが、シーズン中盤以降には1軍昇格の可能性もあります。

　他の選手たちも、実戦で結果を残してアピールして、ハイレベルな1軍枠争いをしてほしいですね。


　打ち上げの日に残念なこともありました。ソコロビッチが前日の練習中に左ふくらはぎに張りを訴えて1軍を離脱して、3軍調整となりました。病院には行かず、状態を見るとのことです。また、腰の張りを訴えていたミコライオ投手も1軍で別メニュー調整となりました。2人とも沖縄遠征から外れるとのことです。早く直して1軍に戻ってきてほしいですね。

主力投手のペース上がる

　大竹が今キャンプ初めてフリー打撃に、野村は今キャンプ初のシート打撃に、バリントンが2度目のシート打撃にそれぞれ登板しました。
　
　大竹は打者2人に対して49球を投げて5安打に、野村は打者11人を3安打に、バリントンは打者10人を3安打に抑えました。野村については、シート打撃登板後にブルペンでの投球練習も行って、合計220球を投げ込みました。

　大竹は右肩の状態を考慮してスロー調整となっていましたが、キャンプ最終クールで調子を上げてきました。バリントンも順調な調整が続いており、野村もマイペース調整から徐々に調子を上げてきています。
　前田健を含めたローテ4本柱を形成する大竹、バリントン、野村が順調にきており、今後はオープン戦登板に向けて実戦モードに入っていくことになります。今年も先発陣は心配なさそうです。

　一方でミコライオがウオーミングアップ中に腰の張りを訴えて練習を早退しました。病院には行かずアイシングで治療し、今後は状態を見て判断していくとのこと。今村へ繋ぐセットアッパーとして期待しているので、大事に至らず早く復帰してほしいですね。


　WBC日本代表の最終メンバーが発表され、前田健と今村の2人が代表入りをしました。カープから2人が入ったことは嬉しいことです。代表入りが目標ではなく、3連覇することが目標ですから、前田健と今村には日本の勝利に貢献する投球をしてほしいですね。
　前田健は右肩の状態があまり良くないようなので心配です。本番までには回復して万全の状態になってほしいですね。
　

梵が１軍合流

　右膝手術の影響で2軍調整となっていた梵が、今日の最終クールから1軍に合流しました。また、3軍で調整していた廣瀬も1軍に合流しました。代わりに天谷、土生、庄司の3人が2軍に降格となりました。

　ようやく梵が戻ってきました。守備や走塁練習も軽快にこなして、膝の状態は問題ないようでした。ただ、膝の状態を考慮されて、守備練習では2塁を守ったとのこと。今日は復帰初日ということで、大事を取って2塁で野練習となったと思います。

　野村監督は膝の状態次第では2塁での起用も考えているようですが、本人は遊撃のポジションでの復帰を目指しているので、先ずは遊撃での動きをチェックして、無理してるようであれば、2塁へのコンバートを考えた方が良いと思います。
　梵が不在の間に、菊池の評価が上がり、安部も遊撃を狙うなど、遊撃のポジション争いがハイレベルになってきたことから、梵の2塁コンバートプランが浮上してきたと思いますが、いきなり動きも見ずに、2塁へのコンバートとなると梵のモチベーションも下がってしまうような気がします。
　野村監督も遊撃を守っていたので、梵の気持ちは分かっているはずだと思うので、近いうちに遊撃の練習に復帰させると思っています。
　
　これから始まるオープン戦などで3人のプレーを見て、監督が判断すると思いますが、誰が勝ち残るのか読めないですね。外野に負けないくらい激しいポジション争いになりそうですね。
　

日本代表に圧勝

広島 200 020 003 7
日本 000 000 000 0
勝：中崎
負：田中
本：[広]鈴木将

　日本代表候補との強化試合が行われ、カープが投打で圧倒して快勝しました。
　カープから前田健と今村が登板しましたが、それ以外は若手主体で戦って、この結果は予想外のことでした。代表チームはWBC公式球を使用しているという「ハンデ」がありましたが、それを考慮しても出来過ぎでした。

　初回に田中から松山の適時打で2点を先制すると、5回には山井から菊池と鈴木将の連続適時打で2点を追加し、9回は内海から鈴木将が3点本塁打を放ってダメ押しをしました。
　先発の前田健は2回を2安打1死球でしたが無失点に抑え、今村は1回を1安打無失点に抑えました。4回以降は、久本、福井、戸田、中崎、今井が代表候補の強打者を無安打に抑える完璧な投球でした。
　今日の出場選手は1軍枠を狙う選手が多く、調整が早いこともあったと思いますが、投手も野手も動きが良かったと思います。一流選手との対戦ができただけでも、十分収穫がありますが、勝てたことで自信を持つことができたのではないでしょうか。
　今日の試合の結果をみると、今年は開幕に1軍を勝ち取る選手が誰になるのか全く予想できない状況になりそうですね。今年は面白くなりそうな予感がします。

野村シート打撃に登板

　野村が今キャンプで初めてシート打撃に登板しました。直球とカーブだけを投げて、打者7人を1安打に抑えましたが、球速は最速133㎞でボールが先行する今ひとつの投球内容だったようです。
　
　ここまでマイペース調整を続けており、順調に来ているかと思われましたが、今日の内容ではまだまだ調整不足といったところでしょうか。野村であれば、今日の投球から反省点を見つけて、しっかりと修正してくれるはずです。次回は野村らしい投球を見せてほしいですね。

　
　昨日から3軍調整となっていた栗原が、1日で1軍組に再合流しました。シート打撃は見送りましたが、フリー打撃では柵越えを放って不安を払しょくしました。大事を取って、明日の日本代表との強化試合の出場は見送るようですが、21日からの沖縄遠征には同行する予定とのことです。
　たった1日で復帰するとは思ってもいませんでした。予想以上の早期回復には驚きました。明日の試合に出られないのは残念ですが、大したことが無くて良かったです。

　明日は日本代表との強化試合です。前田健と今村はカープから登板するとのことで、前田健VS田中の投げ合いが見られる注目の試合になります。また、代表チームとの試合はカープにとって良い経験になると思うので、一流選手から何かを吸収してきてほしいですね。