豚骨劇場

東北地方大地震により被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

キャタピラー

2010年09月04日 23時55分00秒 | シネレポ2010
解説: 映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』など
独特の視点で問題作を発表し続ける若松孝二監督が、
戦争の愚かさと悲しみを描いた反戦ドラマ。
太平洋戦争のさなかに手足を失って帰還した傷病兵とその妻の姿を描く。
四肢を失い、顔は焼けただれた姿となって戦場から戻る久蔵に大西信満。
その久蔵を看病するシゲ子を寺島しのぶが演じ、
第60回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。
正義のための戦争などないという若松監督の痛切な思いが、
過激な描写で語られていく。
シネマトゥデイ




あらすじ: 勇ましく戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。
しかし戦地からシゲ子(寺島しのぶ)の元に帰ってきた久蔵(大西信満)は、
顔面が焼けただれ、四肢を失った姿だった。
多くの勲章を胸に、「生ける軍神」と祭り上げられる久蔵。
シゲ子は戸惑いつつも軍神の妻として自らを奮い立たせ、
久蔵に尽くしていくが……。
シネマトゥデイ



戦争映画は大嫌いなので見ないつもりだったんですが、
一応見てみることにしました。
戦争をやってる人間に正義も英雄もいないわけで、
だから戦争を舞台にした友情物語とか恋愛物語とか英雄物語とか
大っ嫌いなんですが、この映画にはそんな綺麗事は一切描かれてません。
芋虫となって還ってきた久蔵は軍神として祭り上げられますが
戦地では民間人に対して鬼畜のような愚行を繰り返してきたただの外道。
その罰が当たって手足をうしなってしまうわけですが
戦争の愚かさ、憐れさ、醜さ、滑稽さがしっかり描かれた映画でした。
だから好感が持てるとかではなく、むしろ見たくも知りたくもなかった内容でした。
これこそ反戦映画だと思います。
話題になってた寺島しのぶの過激な濡れ場シーンですが、
はっきり言ってたいしたことなかったです。寺島しのぶじゃなぁ・・・ってのもあるんですが
芋虫相手ですからね、エロよりもグロでした。
まあ、尺も短いし反戦を考える上で見ておいてもイイんじゃないでしょうか。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
芋虫 (ちー)
2010-09-07 23:51:20
写真を見て
芋虫? って
昔読んだ本だし短編だけど衝撃アリでした
「乱歩作品から着想を得たオリジナル作品」って
なってるけど結末は違うらしいです
読んだ小説の結末を覚えていないけど
奥さんの夫に対する「本意」の変化が怖かった

反戦映画なんでしょうかね
寺島しのぶもなかなか当たり役が出ませんね
返信する
乱歩 (ゆうぞう)
2010-09-09 18:04:24
そのようですね。
こないだ本屋で乱歩の短編集というのがあったから
見てみたら収録されてました。
読んでみようかと思ったけどやめました。
寺島しのぶはこれで何か賞をもらいましたよ。
当たり役というか、鬼気迫る迫真の演技でした。
返信する

コメントを投稿