じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「旅愁」

2019-03-29 12:58:41 | Weblog
★ 映画「旅愁」(1950年)を観た。

★ 第二次世界大戦後のイタリア。たまたま飛行機に乗り合わせた男女の物語。女性はピアニストでニューヨークへ行くところ。大事な契約があるという。男性は仕事に燃え尽き、妻との離婚話が進んでいる。

★ 「友達として」のはずがいつか恋仲に。ナポリ観光をして飛行機に乗り遅れ、その飛行機が墜落して、2人は死んだことに。すべての過去を捨て、新たな二人の人生を送ろうとするのだが・・・。

★ 前半はイタリアの観光ガイドのようだ。青の洞窟ばかりはさすがに白黒映像ではわからない。ユーチューブで調べてみると、海面が本当に青く輝いていた。自然の神秘だね。
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樋口一葉「大つごもり」

2019-03-28 20:15:38 | Weblog
★ 樋口一葉の「たけくらべ・にごりえ」(角川文庫)から「大つごもり」を読んだ。

★ 文語体なのでなかなか読みづらいが、内容は実によくできている。

★ 親が早くなくなり伯父夫婦の世話になっていたお峰は、貧しさ故に奉公に出ることになった。奉公先は裕福ではあったがケチで、お峰も何かと小言を言われる。

★ 一方、伯父は病に倒れ生計に苦しんでいる。支払いに困った伯父はお峰に奉公先から2円借りてくれないかと頼む。それを請け負ったお峰ではあるが、奉公先の奥方がそれをまともに受け入れるはずもなく、遂に彼女は盗みを働いてしまう。

★ 今日は大つごもり、持ち金を数えて封をする日だという。そうするとお峰が盗んだこともバレてしまう。もはや絶体絶命。さて、どうなるか・・・というもの。

★ お峰の葛藤、心臓の鼓動が聞こえてきそうだ。真面目に生きていても時流に乗れず、また不慮の病で家業が傾く人がいる。格差社会は今に始まったことではない。昔はもっとひどかったことだろう。

★ 盗みを勧善懲悪で断ぜず、お峰の心情の揺れを表現しているので感情移入してしまう。
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医師の過酷な現状

2019-03-28 13:08:07 | Weblog
★ 厚労省は医師の残業時間の上限を年間1860時間にするよう検討に入ったという。

★ 医師と言えばリッチなイメージがあるがこの勤務状況は過酷としか言いようがない。研修医の過酷さは、ドラマ「ER」やマンガ「ブラックジャックによろしく」などで見てきたが、勤務医も過労死ラインだね。

★ 残業が1860時間(現状はそれよりも長いということ)だが、365日で平均しても1日5時間。もちろん週休があるから。週休2日で考えれば1日7時間だ。

★ 医師の数を増やせばいいのに。医師会の圧力があるのかな。
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坂東眞砂子「世界の真ん中」

2019-03-28 07:38:22 | Weblog
★ 坂東眞砂子さんの「13のエロチカ」から「世界の真ん中」を読んだ。

★ 小学生のサチが性の快感(自慰)を覚え始めるという話。女性、それも少女の性への関心はタブー視されがちだが、「生」と「性」は切り離せない。作者はそのことから目を背けない。

★ 「エロい」と感じるかどうか、それは読者の性向だと思った。
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映画「赤い河」

2019-03-27 00:01:37 | Weblog
★ 映画「赤い河」(1948年)を観た。西部劇(いや南部劇かな)。

★ 時代は1860年ごろ。アメリカ西部や南部にはまだ多くの未開の地があった(その多くはインディアンの土地を白人が奪ったものだが)。

★ トーマス・ダンソン(ジョン・ウェイン)はテキサスで牧場を経営し成功をおさめるが、南北戦争の影響で南部では牛の価格が暴落。牛が売れるミズーリをめざして大移動を始める。

★ 1万頭の牛の移動は壮大な絵になっている。

★ ロケとスタジオ撮影とうまく組み合わせている。昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵。命知らずの男たちの映画だった。そのドラマの片隅にチラチラっと時代の移り変わりが垣間見える。
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ブログのデザインが変わった

2019-03-25 19:21:23 | Weblog
★ gooブログがリニューアルされ、デザインが変わった。

★ 今までのに使い慣れていたから、戸惑い気味。

★ 年寄りにはちょっとした変更が辛い。

★ そのうち慣れるのだろうか・・・。
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春期講座始まる

2019-03-25 14:25:14 | Weblog
★ 今日から春期講座が始まりました。朝7時15分から授業なので6時半起き。少々寝不足です。

★ 春期講座はわずか9日間。今年は募集の出足が遅いので、頑張って塾生を増やさないと。

★ 少子化、乱塾で経営環境は厳しくなるばかり。さらに消費税増税を前に財布のひもはますます固くなります。

★ 無駄な支出は極力控える。その気持ちがよく伝わってきます。決して損をさせないように、得したと思えるように、1コマ1コマ気を引き締めて頑張っていきたいと思います。
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映画「シャレード」

2019-03-24 23:42:54 | Weblog
★ 映画「シャレード」(1963年)を観た。「シャレード」と言えば、オードリー・ヘプバーンとヘンリー・マンシーニの主題曲。

★ 戦時中に消えた25万ドルの行方を追う男たち。未亡人(オードリー・ヘプバーン)に危機が迫る。誰が敵で、誰が味方なのか、といったところ。

★ 銃撃戦もあるがどちらかといえばコメディに近い気がした。
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中島敦「名人伝」

2019-03-24 21:27:34 | Weblog
★ 中島敦「李陵・山月記」(新潮文庫)から「名人伝」を読んだ。中島敦は、34歳の若さで亡くなった。もし彼に長寿が与えられていたなら、その後の文壇も大きく変わったのではなかろうか。歴史に「たら・れば」は無意味だが。

★ 弓の名人を志した紀昌という男。当世第一の名手・飛衛に弟子入りし修行を積む。修業の甲斐あって、もはや師に教えを乞うものがなくなったと自覚した紀昌、ナンバーワンになるために師匠を亡き者にしようとたくらむ。しかしそこは飛衛、紀昌の矢を退け、事なきをえる。その顛末を見るや紀昌は悔恨の心を持ち、また飛衛は紀昌に射られなかった自らの腕に満足し、憎さを忘れる。

★ 殺そうとした者と殺されようとした者が抱擁する辺りは俗人には分からない心境だ。しかし、これで終わらない。紀昌はさらに上を目指し、次なる修行を師に尋ねる。飛衛は再び命を狙われてはたまらないので、紀昌に新たな師を紹介する。

★ 修行を終えた紀昌は「不射之射」を得たというのだが・・・。

★ 名人とは凄まじいものだ。
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長野まゆみ「紺碧」

2019-03-24 21:01:07 | Weblog
★ 長野まゆみさんの「鳩の栖」(集英社文庫)から「紺碧」を読んだ。

★ 姉が死んだ。姉夫婦といっしょに住んでいた亨は身の振り方を迫られる。反りの合わない伯父の家に行くには嫌だ。とはいえ、義兄の世話になり続けるわけにはいかない。旧い町ゆえに、教員を務める兄にいろいろ圧力がかかていることも知る。

★ 紺碧の海を眺めながら、友人の心がありがたい。

★ 難字(ふりがなはふってある)を多用し独特の雰囲気を出している。「   、」も珍しい。一呼吸ということか。
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